スタートアップのインハウスデザイナーは『オフィス移転』でも活躍できる
こんにちは、UIUXデザイナーふじむらです。
皆さんは『オフィス移転にデザイナーが必要』だと思いますか?
私は『あんまり必要ない』と考えていた人間です。
が、やってみるとお役に立てることが思いのほか多い!嬉しい!ということで、私が関わったこと、作ったものについて書いていきたいと思います。
封筒
管理部や総務に任せっきりになりがちな封筒ですが、せっかくなのでオフィス移転の際にリニューアルすることにしました。
大事なクライアントやお世話になっている方に送る事が多いと思うので、デザイナーが考えたものを使うと会社のブランディングにも繋がるのでおすすめです。
弊社の場合は、歯科医師に送る場合が多いので、その点を気をつけてデザインしました。
ユーザー層(40〜60歳くらい)を考えてデザインはシンプルに
住所などの文字は大きめに読みやすく
白を基調に紙にこだわる
特に紙にはこだわり、印刷会社の株式会社羽車さんにお世話になりました。
比較的低価格で封筒でおなじみの“ケント紙”以外の紙を多く扱っています。
写真では伝えきれませんが、デザインは同じでも紙が変わると印象がまったく違うので、封筒のデザイン変更を考えている方は紙にこだわるのをおすすめします。
社員証
スタートアップなら少し遊んだデザインにしたいですよね。
社員が少しでも楽しい&頑張れる気持ちになるよう心がけてみました。ケースも全社員お揃いになるよう購入したもので、デザイナーが選定しています。
英語圏を意識して縦位置
すべて英語にする(あえて見た目重視)
バリューを思い出せるようにデザイン要素を加える
ロッカーのネームプレート
一日の始まりに開けるロッカーのネームプレートもデザインしました。
こういった細かいところもデザイナーが入ることにより、オフィス全体の統一感が出てきます。
会議室名、会議室プレート
会議室名はデザイナーの誰かが記事を書いてくれると思いますが、こちらでもさらっと触れておきます。
昨今では会議室名にカルチャーやバリューに基づいた名称を付ける企業が多くあります。(参考Freee)
弊社では、パーパスである『歯科医療の社会的価値を高める。大樹となり、社員とその家族の幸福を追求する。』を基として、デザイナーや他部署の方と会議室名を考えました。
大樹からヒントを得て、困難を越えていく、また会社・社員としての姿勢に合いそうな木言葉を持っているものをピックアップしました。
①銀杏 (いちょう):木言葉『長寿』
②屋久杉 (やくすぎ):木言葉『長寿・繁栄・厄除け・開運・繁栄』
③樅の木 (もみのき):木言葉『誠実』
④栗の木 (くりのき):木言葉『公平、真心』
⑤楓(かえで) :木言葉『美しい変化』
⑥楠(くすのき) :木言葉『忍耐』
決まった会議室名から着想を得て、それぞれの木言葉が伝わり、1つ1つの会議が特別なものになるよう会議室プレートのデザインをしました。
費用を抑えるため、キンコーズで印刷し自分で裁断してプレートにはめていく作業をしましたが、社内の方がすぐに手伝ってくださり、温かいお心遣いを感じてお手伝いができてよかったと改めて思いました(涙)
おわりに
普段、プロダクトやサービスのUIUXデザインをしている我々デザイナーは、客観的な立場でいる必要があるため一線を引いていることが多いですよね。
こういった社員の皆さまが関わるところのデザインをするとまた違った風景が見られるので、機会があればぜひ関わってみることをおすすめします。
オフィス移転に限らず、オフィス内でデザイナーが活躍できる場はたくさんありますよ!