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RAZZLE DAZZLE 芹香斗亜さん退団公演
宙組さん退団公演は、前半が45分の和物のショーと後半が1時間45分の劇でした。
真っ暗な劇場で幕が上がると、華やかな紫、赤、青、色とりどりのお着物をきた踊り子たちが並び、舞を舞います。
思わず ファぁ! って声をあげてしまったくらい、美しかった!
藤原定家と式子内親王を軸に、宝塚の110年の恋の歌を紹介します。
定家さんたちの悲恋のはなしとか全く知らないですが(教養のほどが💦)、式子内親王って、愛子さまが勉強してらした方ですっけ?百人一首の編集者の定家さんはご自身も恋に悩み恋に生きたんですね。それを和歌という文化に高めて、才能に溢れておられたんですね。
さて、ステージの方は宝塚のこれまでの数々の人気和物恋の歌を次々歌ってくれました。人気投票かなんかしてたんですかね。私は一曲も知らなかったですが全てきいていて音楽も歌詞も心地よく、次々と変わる豪華な衣装やら、藤、桜、もみじなどの舞台装置などが目も楽しませてくれてあっという間に時間が過ぎました。
新撰組のとこはカッコよかった⭐️胸がときめきました⭐️⭐️
さて、RAZZLE DAZZLE。
これがよかった!!!
ストーリーがわかりやすい分、登場人物の感情の動きが伝わってきました。
音楽もジャズで明るいし、メロディもいいです。
映画会社が潰されそうになって給料がもらえなくても、自主的に集まって映画を撮ろうとするエキストラ、スタッフ、トップスターたち。皆、以前にもまして演技に身が入ります。全財産、全人生をかけてそのみんなを守ろうとするレイモンド。
宙組さんが苦しくて存続さえ危ぶまれた時もひたむきにお稽古を続けてきたジェンヌさん達。トップスターとして、その後も立派に組を引っ張ってきた芹香斗亜さん。
重なりました。
私は詳しくは何も知らないし(知るわけもないし)、色々あったんだろうなとは思いますが、苦しい中でも全てを飲み込んでベストを尽くし立派にトップを務めて無事に次のトップさんにバトンを渡した芹香斗亜さん。あなたはスターです。
和物の華やかなショーと、明るく心が温かくなる素敵な劇。
宝塚の退団公演に相応しい素晴らしい舞台でした。