100人の私と、ファシリテーション(ファシリテーター Advent Calendar 2023|21日目)
RayArc(レイアーク)、ならびにRayArc Astrolabe(アストロラーベ)の皆さま、そしてすべての皆さま。おつかれさまです。新規事業ユニットです!
新規事業には、100人の私が必要だ!
答えのない新規事業に取り組むには、たくさんの「私」が必要です。
いや、それにあたる仲間が最初からいたら、必ずしも必要ではないのかもしれませんが。大抵の新規事業は孤高スタートです。それが社内の取り組みであってもね。今回それでもDKDKパンプさんが加わってくれていることで、初動の仲間に大変恵まれているほうだと思います。
それでも。ちょっと考えただけで多くの役割があり、そのほとんどは自分でやらないといけません。
以下はMECEにもなってないし、ゼンゼン足りないですが、直近のボードゲーム🃏開発プロジェクト一つとっても、パーッと思いついたものでこれだけあります。たぶんまだあります。
新規事業の推進のために
営業の視点
マーケターの視点
経営の視点
経理の視点
(必要最低限の)法律の視点
リソース調達の知見
広報の視点
クリエイターとして
アートワーク
ゲームデザイン
印刷データ作成の知見
ライティング、校正・校閲
ディレクターの視点
ついでにいうと、私(ワクワク魔人S)は既存事業での現場もフルで抱えていまして、そこでは当然、
本業(システム開発)におけるエンジニアの視点
ならびに、いろいろな役割の立ち位置
も必要になってくるわけです。
問題は、視点同士が「コンフリクト」「ジレンマ」を起こすことです。アーティストとディレクターが殴り合ったり、かと思えばディレクターと営業や経営が殴り合ったりします。自分の中で。
なにが第二領域かなんて、立場によるのさ
こちら、よく見かける四象限です。
最近参加した集合研修でも再会しまして。
たしかに、第二領域という考え方を念頭に置いていることは大切なのですが。実際にはそれをただ教科書的に知っているだけではチームは機能しないと感じることもあります。
それは、立場が変われば、人が変われば、そもそもその「第二領域になにを入れるか」自体が変わるからです。その価値観の相違を暗黙的に無視したまま、ただ「緊急ではないが重要なことを大切にしよう」とだけ掛け声をかけても、チームは別々の方向を向きます。
想像できるでしょう。自分の中にもし疑似的に100人もいたら、こんな四象限の知識だけでは脆弱すぎて「ぬののふく」程度の防御力しかないことが!
100人は必要だから住まわせているのです。ステキな四象限が紙装甲に変わってしまうとしても、カンタンに出て行っていただくわけにもいきません。
100人もいるなら、ファシリも必要じゃない?
たとえ疑似的でも、100人の私がお互いの考えをぶつけ合いながら「コンフリクト」「ジレンマ」を起こすなら。
その中で、ナニカを達成するには、ファシリテーターも必要です。
もともと、100人の私の視点を往復運動して、俯瞰と局所を見るをくりかえしている時点で、そこには暗黙的にファシリテーターみたいな私がいるわけですが。そうではなくて、より強く、ファシリテーターの私をその中の1人として引っ張り出さないと、やはり、無理なのです。
これは、無理難題だ!
そんなとき、メタ的な活用ではありますが、まさにこの新製品である「ふりかえり」ゲームが、ソロプレイでファシリテーターとしての私を支えてくれたりもします。
この新製品開発の動機は、本業(システム開発)における開発現場、あるいは越境してあらゆる現場の「ふりかえり」に活用するため、だったのですが。そもそも潜在意識が求めていたのかもしれないですね。
最後に
ファシリテーター Advent Calendarには昨年も参加させていただいたのですが、今回少し驚きました。
各日の担当者がまさに「100人のgaoryuさん」みたいになってる! そして私が取りに行ったとき、まだ空席もチラホラでした。
ファシリテーターという存在の重要性や必要性自体は、正直強まることはあっても減衰したりはしていない実感があります。
ただ、もしかしたらこれまで、ものすごく大きく「とりあえず、ファシリテーター」とくくられていた概念を入り口に、実際には様々な分野で場づくりを模索していた人々が、より細分化された別の名前を名乗りだしたりとか。なにか、次の進化の動きがあって、そのためだったりするのかもしりません。
……知らんけど!(=先のことは、未知数だから)
(新規事業ユニット・ワクワク魔人S)