関屋記念~格言~
2年前に新潟遠征した時の話です。
この週のメインが関屋記念。パドックで見ていた時に知り合いから「今年は3歳牝馬いないんだよねえ。いたら簡単なのに。」
とポツリ。
確かに前の年の2018年は51㌔のプリモシーンが快勝したんですよね。
なぜ3歳牝馬が強いかというと「コースと斤量の関係性」にあります。
新潟芝1600mのコースはほぼ平坦。外回りで直線は659mと長く「加速の速さ」と「直線でいかに速くスピードに乗れるか?」がポイントになるはずです。
その加速の速さをジャマするのは馬体で言うと骨量大きく、脚の遅い大型馬。外的要因で言うと斤量になります。
斤量が軽ければ軽いほど直線の加速スピードは速くなり脚が長く使え、速い上がりが使えるという図式。
骨太で骨量多い馬は体の太さが邪魔して加速乗り辛く斤量の軽い馬にやられてしまうというのが例年の傾向。
他の夏の新潟重賞を見ても今年のアイビスSDは3歳牝馬のオールアットワンスが快勝。9月に行われる新潟記念も52㌔以下の牝馬が穴を開けることが多数あります。
新潟の芝重賞の本質はそこにあって
「牝馬有利」
「3歳馬有利」
がコースを理由に格言化されているのでしょう。
前置きが長くなりましたが、今年は18年以来の3歳牝馬が登場。しかもNHKマイルカップ2着馬のソングラインが出走してきました。
過去に時計性能はありませんが、雨が降って32秒台に時計が掛かる分は歓迎材料。
先ほども言いましたが、51㌔で他の馬よりも加速のノリが速いので、その時点でかなり大きいアドバンテージがあると推察できます。
能力面でも前走TP「73」は既に古馬重賞でも戦えるレベル。このメンバーなら8割方勝てると踏んでいますが・・・
2着はスピードあって長く脚使える馬が例年残れる傾向。
それならアンドラステが適任でしょう。
スピードがあって長く脚が使え前走の中京記念はTP「71」。昨年の3着馬ですが昨年は過去10年で最遅の時計。そのためスピードよりもスタミナ・持久力が必要になってしまいました。
今年は昨年レベルの可能性はありますが明日は晴れないにしても雨予報は無く水はけの良い新潟芝なら32秒台になる可能性は高く、そうなれば2着候補筆頭に扱えそうです。
時計が遅くなればロータスランド、シャドウディーヴァの食い込みには警戒が必要。
2頭とも時計性能は劣りますが加速スピードは速く時計遅い直線長いコースならあまり崩れないのがこの馬らの長所。特にロータスランドは前走時計が速くて距離も長かったので短縮で時計が掛かれば相手筆頭に格上げしても良いかもしれません。
MTP上位で世間とギャップがありそうなのがベストアクター。
距離は1F延長が鍵になりそうですが速い上がりは使えるし時計対応も可能。マイルをこなせれば台頭できる可能性はありそうです。
後の人気しそうな勢は体幹甘く加速性能が足りないカラテやクリスティは下げられるし、グランデマーレに関してはスローの上がり勝負が得意な馬。
ただ前走でもTP「64」とOPレベルでは無い上に斤量も牝馬の方が軽く加速性能の差でスピード負けする可能性は高そうで危険な人気馬だと思います。
◎ソングライン
△アンドラステ
△ロータスランド
△シャドウディーヴァ
△ベストアクター
危グランデマーレ
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