【997】強くしなやかに世界を楽しむ
僕が働いている塾にはたくさんすごい先生がいます。それぞれの科目にベテランがいて、科目に対する知識が半端ないのです。
例えば、生徒のテストのマルバツをちらっと見ただけで、現状と課題が見えるのです。問題用紙を見ず、選択肢の記号の多い答案用紙でも、「今こういう感じだろうから、対策は…」といった感じです。学年とテストの時期から、どんな問題がでるのか想像できるからだそうです。もちろん、百発百中ではなくあくまで仮説ですが、
それでも精度が高く、まじ、かなわんなぁと思わされます。
その道何十年のベテランとなると、そういうものなのかもしれませんが、僕のように飽き性で業界を変えての転職をしてきた者からすると、
その追究の姿勢はリスペクト以外の何ものでもありません。一種の職人さんのようでして、憧れます。
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一方で、最近「金持ち父さん貧乏父さん」を読んでいますと、職人さんのように追究することは危険かもしれないよと問題提起されています。
性格は人それぞれで、どんな人生を歩むかも人それぞれなので
あくまで著者のロバートキヨサキが、お金と将来を考える上ではという注釈をしないといけませんが、
たった1つの産業でしか通用しない技術を生涯かけて磨いてきた場合、もしその産業からはじき出されるようなことがあれば大変だよね、ということです。
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昨日、月2回の勉強会で「反脆弱性」という言葉を学びました。
"想定外"が起き、物事が難しい状況に出くわしても、ただ我慢して耐えるだけじゃなくて、また、ただ受け流すのでもなく、その困難さを上手に利用して、より強く、より良くなる能力のことだと理解しました。相手の力を利用して技をしかける合気道みたいなものでしょうか。
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職人さんたちの職人技には感服しかありませんが、「反脆弱性」の側面から失礼な言い方をすれば、もしかしたら"脆い"といえるのかもしれません。
ロバートキヨサキは「金持ち父さん貧乏父さん」の中で
その道のプロで高い能力や技術があっても、収入がそれほど高くない人をよく見かける、と書いています。
だから、専門の技術を極めるなら一番勧めるのは
『セールスとマーケティング、つまり売る能力だ。その基本にあるのは、相手が顧客であれ、従業員であれ、上司、配偶者、また子供であれ、他人と意思を疎通させる能力だ』と言います。
つまり、コミュニケーション能力です。コミュニケーション能力を磨き、人脈を築き、知識を身につけることで、さまざまな打ち手が見えるようになると言います。打ち手とは、自分の望む未来実現のためでも、困難な状況打破のためでも、両方だと僕は理解しています。
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今回「反脆弱性」という言葉をくださった方も、「コミュニケーション能力は、現代における武力」ともおっしゃっています。
現代において、戦国時代のような武力は不要ですが、コミュニケーション能力の高い人は、人生でいろんな選択肢を持ちやすく、自由になりやすいということです。
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繰り返しになりますが、職人さんをけなしているわけではありません。むしろ本当にすごいと思っています。
けど、どんな人生を歩むかは人それぞれ。先日、自分らしさを見つけるコーチングで、僕は職人さんにはなりづらい性格だと分かったので、じゃあどういう考え方が必要なのかと考えています。
専門家や職人にはなれない僕は、コミュニケーション能力をベースとしていこうと、「反脆弱性」というお話をきいて、『金持ち父さん貧乏父さん』の話とリンクした次第です。
ただ、決意だけではなにも変わらないと大前研一さんも仰っているので、
ぜひ僕との組手(1対1のZoom対話)にご興味いただける方は、ざっくばらんにお話しませんか? ご連絡お待ちしています笑
■■今日の教訓(ポイント)■■
逆境に耐えるだけでなく、
むしろ逆境を利用し起き上がる力として「反脆弱性」を意識しよう
その点では、まずコミュニケーション能力がベースとなるのではないか
■■以上■■
ちなみに、ロバートキヨサキも、職人さんを蔑んでいるわけではないです。ただ職人さんは職人さんならではの対策をしようと提案しています。具体的な方法は現代には合わなそうですが、しかし職人さんであってもセールスの力は必要だとおっしゃっています。
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