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「なんとかなるさ」っていい言葉だよね

「なんとかなるさ」っていい言葉です。ちょっと勇気がいる決断をするときや、失敗したなって心配しているときに「なんとかなるさ」って心から思い込めれば、気が楽になります。
「なんとかなるよ」って人に言ってもらえると、自分一人でそう思うより何とかなりそうな気がしてきます。

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世界にも似たような言葉が当然あって、日本でも有名なものが、たくさんあります。

なんくるないさー は、沖縄語(?)
ハクナ・マタタは、スワヒリ語
ケセラセラは、スペイン語
和製英語ドンマイの元の、ネバーマインド。

英語からもう1つ。ノープロブレムも「なんとかなるさ」の意味なら、中国語のモーマンタイとか、韓国語のケンチャナヨも同じような使い方ができそうです。

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ボクが住んでいたインドネシアには「ティダ・アパアパ」という言葉があります。「大丈夫」「気にしないで」という意味ですが、多くのインドネシア語学習者が、一番最初に勉強する言葉だと思います。

「ティダ・アパアパの精神」とでもいうか、インドネシア人の気質をそう表現する人が多くいます。よく言えば、寛容。

日常的にもよく使われる言葉で、困っているとき、笑顔で「ティダ・アパアパ〜」と言われると、やっぱり気が楽になります。

ただ、こちらが怒っているとき、謝罪の代わりに「ティダ・アパアパ」なんて言われると、正直、ムカつきます。お前が言うな!って余計に怒りたくなります。TPO。

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「なんとかなるさ」は、心にゆとりが持てるという観点から、とても良い言葉だと思います。時間が解決してくれるっしょ!みたいな。ただ、インドネシア語の「ティダ・アパアパ」がTPOなら、「なんとかなるさ」もTPO。なんとかなるさだけじゃダメなときもありそうです。

なんとかなるさって、個人的に「他人任せ」な印象がします。

自分がやるべきことをやった後なら、あとは「運を天に任せる」と言うように、他人任せでもいいですが、
自分が何もする前から、なんとかなるさーだけじゃ、楽観的というより、能天気。

よく言われていることですが、年金2000万円問題がそう。人生100時代と言われる現代で、たった2000万円あったって何も変わらん。いまから老後に備えておかないと、なんとかならない事態に陥りそうです。

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「なんとかなる」の代わりになる言葉は?

もしかしたら「なんとかする」を使うべきなのかもしれません。でも、そんなに気合を入れてしまうと、「なんとかなる」という言葉の気楽さが完全に失われてしまいます。

勇気がいる行動へ、踏み出す後押しとして「ええい!なんとかなるでしょ!」と使いたいときに、「ええい!なんとかする!」って…。

少なくともボクは使いづらい。勇気に加えて、覚悟も必要で、逆に踏み出せなさそう。

だから、せめて「なるようになる」を使おうかなと思っています。

ほとんど同じような言葉ですが、自分がやるべきことはやったというニュアンスが、ほんの少しだけ強いような気がします。

ボク自身もこれまで「なんとかなる」をよく使ってきました。けど、なんとかなるという言葉に少しだけ感じられる「逃げ」のニュアンスが全面に出てこないように、「やるべきことはやる」という意識を持っていたいものです。

■■今日の教訓(ポイント)■■

「なんとかなる」はいい言葉だけど
もし、やるべきことから目をつむるための言い訳として使っているなら注意が必要。

やるべきことをやって、自分の力が及ぼないところまできてから
「なんとかなる」という言葉を使いたい。

■■以上■■


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