オンライン講座The King Maker所感 本編Vol.2
本編Vol.2
結果主義と徳積み主義
今回は歴史上の偉人たちから徳について学んでいく。
彼らはいずれも、徳を積む事によって運命を変えた。
💬運命を変えるとは?
簡単に言うと、今自分が歩いているレールとは違うレールに車線変更すること。
そもそも人生というのは、その人がどんな風に生まれて、どんな風に育って、どんな人と出会って、どういう生き方をするのか。それらはある程度決まっていると言われている。
例えば、どこにでもいる普通の主婦が普通に生きて普通に死んでいくというレールを歩いていたはずが、何かをきっかけに本を出版して一躍有名な人となる という様な車線変更が起こるといった感じだ。
現在のレールを歩み続けているだけでは及びもつかないような事が起こったりするのが「運命を変える」ということ。
Case1 袁了凡(えんりょうぼん) さん
中国に「陰騭録(いんしつろく)」という本があり、そこに書かれている徳積みを行うことで人生が変わった人。
袁了凡という青年が、医学の勉強をしていたある時。
ひょんな事から一人の高名な占い師に出会い、易(えき)という占いを受けるはずみとなった。
その時彼は占い師に様々な内容を占ってもらった。
後に受ける試験の結果、何歳で就職するか、就職したらこれぐらい出世する、何歳で結婚するのか、子どもは出来ないと言われたり、死ぬまでに何が起こるのか、53歳で死ぬとも占われた。
それから少しした後「科挙(かきょ)」という、公務員試験のようなものを受けた。
その結果や点数までもが占いの通りとなったのだ。
就職する年齢も当たった。
役職も見事に当たった。
これらの出来事により、彼は「自分の人生はもう何もかもが決まっているんだ」と悟った。
自分の人生はどうなるか分かってしまったのだ。
それから時は流れて、とある憧れのお坊さんの元で修行することとなった。
修行の際に行われた座禅で袁了凡は丸三日間続けることが出来た。
不思議に思った師匠であるそのお坊さんに
「お前には一切迷いがないな」
「どこで修行をして来たんだ?」
と問われた。
彼は以前占ってもらった事で、これから自分の身に起こる事は全て把握している。だから不安が無ければ、期待も無い。それにより邪念が一切無かった。
その話を聞いて師匠は、「私はお前を優れた人物であると思ったが、今の話を聞いてお前が凡人であることが分かった」と大笑いしながら云った。
「人は無心になれないから、ついには陰と陽との働きによって束縛されてしまう。それ故に、どうしても運命に支配されてしまうのだ。但し、それは唯凡人にだけ運命があるのであって、善を極めた人に対しては運命も天地も拘束することは出来ない。」
その教えをきっかけに、彼は善い行いをする覚悟を決めた。
いざ始めるとなるとそれがまた難しくて。
一挙一動、一言一句 気を抜かずに日常を過ごす訳だからすぐに変化が訪れる事もなく。
それでもめげずにそんな日々を続けていったらいつしか、憎まれ言を言われたり誹られても感情が激しく動くことが無くなった。
このように、善い行いを続ける日々を過ごしていったら絶対に受からないと言われていた科挙の試験に見事一位で合格することが出来た。
これまでの運命を変えることが出来たのだ。
凡人、所謂世の中の大半の人が目先の欲求に囚われ、何も行動を起こさない。
そんな誰にでもできる方法だからみんなこぞって手を出す。楽な方楽な方に逃げる。
これ程人々を魅了してやまない強大な欲求に少しでも抗おうとするごく少数。
その人達はものすごく苦しい思いをするけど、その人達だけが運命を変える事が出来る。
袁了凡さんについて詳しく書かれた内容が以下
シンプルにタメになるから7回読みます。
皆さんも良ければ是非。
http://www.shiseikai.net/unmeiwokaerutoha.htm
Case2 清水次郎長(しみずのじろちょう) さん
彼は山口組という"ヤ"の付く組にいらっしゃった方だ。
とても喧嘩っ早く、事あるごとに揉め事を起こす。お酒を飲んで酔っ払ってみんなに迷惑をかけたり、人を傷つけることも日常茶飯事だ。
ある時街を歩いていたら、占い師を名乗る一人の老人に声をかけられた。
「お前さんの顔に死相が出ているよ」
あと3年以内に死ぬと宣言された。
そうか、俺は3年で死ぬのか…
そう悟った彼はどうせ死ぬんだし、太く短く生きよう。
この際手元にあるものは全て使い切ろうと決めた。
持っていた財産は全て寄付をし、誰かを助けたり救ったり。
兎に角後悔のない様に生きていた。
でも3年経っても死ぬ気配がない。
怪我はあったが、病気はしなかった。
なんやかんやあって彼は73歳まで生きた。
なんと寿命が50年も伸びていた。
後悔の無いように生きていたら、知らず知らずのうちに徳を積んで、3年で死ぬという運命が書き変わったのだ。
果ては清水港という港に歴史上の異人として名を残し、今も銅像が建てられている程。
この様に、もう思い残すことはないと心の底から思えるほど自分を振り絞って一生懸命生きたら結果は自ずと出てくる。
3年で死ぬという明確なゴールがあるから、目先のしょーもない事に時間を割かず時には命を賭けた大きな出来事にも挑戦出来たのかもしれない。
手負いの敵ほど怖いものはない と言われている様に、なりふり構わず生きてると無駄な思考は一切排除され、物凄くシンプルな生き方になるんじゃないかなと個人的に思ってる。
普通に生きてる分には現実で生きていくのと折り合いをつけなくちゃいけないからここまでなりふり構わずってのはなかなか難しいけど、少しのリスクをとって行動することは誰にだって出来る。
ちょっとずつ、ちょっとずつで良いから過去の自分を超えられる様に勇気を出してみるのが成功した人に共通する思考なんだと思う。
清水次郎長さんのお話は下のリンク見ると大体把握出来る。
結構長めだから気になったら読んでみてね。
https://www.shimizu-port.com/entry/jirocho1
今回はここまで!
音声10分しかないのに、めっちゃ深掘りしたから超長くなっちゃったよ!
Vol.3も既に来てるから次もサクッと書かないと溜まる一方だね笑
頑張って書きます。
じゃあ次の記事で!✋