中学の同窓会、どうしようか

中学校の同窓会に向けて少し中学生の頃を振り返ってみます。

あれは僕が中3の夏でした。部活で僕らの代が最後の試合する手前くらいです。ある日バスケ部の同期の家で、水風船投げ合って遊ぼうみたいな話がありました。まぁ水風船投げるってことは服は濡れます。そしたら彼の家のガレージで着替えることになるんですけど、僕が水着を着替えようとした時です。無理やり水着とタオルをはぎ取ってくる馬鹿がいるんですね。そしてそこには事を荒立てずヘラヘラすることでしか人と意思疎通できない僕というもう一人の馬鹿がいました。無理やり水着をはぎ取られても強い言葉は吐けません。そして最大の馬鹿、それをスマホで撮る後輩。あとは予想通りです。

いくら消してって言ってもなめられてる僕の話なんか聞く後輩はいません。あろうことか、その後輩は彼女にその動画送ったんですよ。なんなんですかね。ほんとに。ほんとにわからない。ねぇ、なんで。

次の日、朝練で体育館にいたと思ったら顧問が急にあの水遊びにいた人だけ会議室に集めます。後輩の彼女のお母さんが学校に動画の話を伝えたそうです。なんか僕も悪者らしいです？なんでですかね。本気で断らなかったかららしいです。他の人と同じトーンで怒られます。僕も馬鹿だったので、そこで自分が悪いって信じ込んじゃいました。

そっからは地獄です。部活の面々は全員僕のこと嫌いです。針の筵ってああいうことです。教頭と顧問、その場にいた子供の保護者がうちの母親と親父のとこを訪れます。まぁ全く悪びれてなかった保護者がいるあたりがあの町らしいですね。ほんとに。部活の朝練に行けば顧問に一人だけ呼び出されて「部活の空気が悪いと思わないか？お父さんは裁判しようとしてるらしいけど、そんなことしたら部活の空気は悪いままだぞ」なんて、まるで僕と親父が悪いかのような発言。家帰ったら毎日泣いてました。家族とわんこだけが味方だった。

ただまぁなぜか僕はそれでも朝練行くし部活もします。ぶっ壊れてました。当時の自分は。

ちなみに「周りがやってるちょっと悪いこと」を僕がやると全部見つかって、それを「しくじり先生」なんて言って新入生の前で面白おかしく話させるのがうちの顧問です。成人式であいつに中指たてようと思って卒業しました。離任式では彼に花束あげるはずじゃなかったのに、渡したかった先生が職員室の外に出ちゃってたせいで勘違いした彼が受け取りました。彼に渡す花なんか一輪もないのに。いくらでも呪いの言葉を吐けてしまいそう。

こんな僕を救ってくれたのは家族にわんこ、そして中２の時の担任です。僕がぶっ壊れたの知って、昼休み僕のとこ来て「話聞くから来て」って理科室連れてってくれました。全部話しました。「お前は何も悪くないから。(顧問の名前)先生に部活休みたいの言えないなら俺が言っとくから」だってさ。いい大人に出会えました。午後の授業始まるけど行かなくていいの？」って言ったら、「授業なんかよりもこっちの方が大事に決まってんだろ」とも言ってくれた。中学の時に出会えた本当に数少ない尊敬できる大人の一人です。この人のおかげで「自分は何も悪くないんだ」って実感して、やっと心は治りました。そんな人が「お前は理系向いてるから、このまま行け」なんて言ってくれたんですよ。ありがとう先生、僕今大学で楽しく数学と物理やってます。

ここまでが当時の話。ここで最近の話を。20歳とはなんとも因果なもので、成人式があるんですよ。そしたらみんな中学の人間で同窓会がしたいんだって。僕は正直会いたい数人に会って、中2の時の担任に会えたらそれで充分。ただ僕は生徒会長なんてやっちゃってたから、見事に運営側をやらされるわけです。「そういう」女子に。

会いたくないバスケ部の人のために同窓会の運営をしています。気が狂いますね。

１個だけ付け加えるとしたら、僕はバスケは大好きだってことです。明日も高校同期でバスケやってたやつと高校生の全国大会見に行くし。ほんとバスケは大好きなんですよ。でも、あの経験があるからもう団体競技はいいかなって思います。蛇足でした。

ここまで書いて振り返ってみると、中2の担任に会えるだけで同窓会行く価値ありそうだしまぁいいかな。ちゃんと忘れるほど楽しく忙しい人生を送ってて、あんなことに気を取られる暇ないはずなんですけどね。成人式と同窓会終わったら彼らとの関わりも切れるだろうし、そこまでもうちょい頑張ります。同窓会が終わったら僕はやっとこの記憶を消せるのかな。

まぁ同窓会はキャンセル料払って休んでもいいか、