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育殻組の誉れ更新分(2024/12/31)

前回、「統率者戦における「育殻組の誉れ」のアプローチ案まとめ」という記事を書き連ねました。
その状態のデッキを用いてしばらく遊び続けていたのですが、遊んでいく中で記載していた内容を見直さないといけない部分が発生したので、それらを踏まえて調整をした次第です。



前回の記事

「育殻組の誉れ」自体の特徴や運用方法に関しては、前回の記事内容と被ってしまうので省略します。そちらの方も合わせて確認してみてください。
概要だけ大雑把にまとめると…

1、タフネスの高い、強力なクリーチャーを入れる
2、「育殻組の誉れ」の効果をうまく起動させる
3、ピッチスペルを可能な範囲で採用する
4、ヘイトコントロールを意識する

以上になります。盤面状況やリソースを確認しながら、自分から仕掛けて一気に走り抜けるのではなく、隙をついて大量ドローを狙いコンボを決めて勝利する、といったコンセプトで自分が構築をしています。


デッキレシピ


変更した部分

・クリーチャーの質を向上させる
プレイしていく中で気になったのは、育殻組の誉れのを活用する為だけに採用している、タフネスが高いだけの実質的なバニラクリーチャーです。マナコストを支払ってプレイするアクションとしては非常に弱く、それによって大きな隙が生まれてしまう点。加えて「全体除去が非常に重い」という点。以上2点が発生していました。

育殻組の誉れは「場のタフネスを参照して、コストを軽減する」効果を持ちます。よって、デッキ内に採用しているコンボギミックの1つである「育殻組の誉れを何度も唱える事で膨大なリソースを生み出すルート」に移行する場合、過剰なくらいのクリーチャーが並んでいる事が前提条件になっています。

食物連鎖…クリーチャーを追放する事で、マナコスト+1のマナを生み出せる強力なエンチャント。場のタフネスが膨大だと育殻組の誉れ自体を何度も1コストで唱えなおす事ができるので、11マナを継続的に生み出せるようになる。

その条件を満たす為には「場のタフネス合計がもの凄い数値であること」が必要です。結果的にクリーチャーが横並びするので、全体除去で場をリセットされると立て直しにもの凄く時間がかかってしまうような状態になっていました。


追加で採用したカード

よって、今回追加で採用したのが上記の2枚です。
「サボテン保護区」はミシュラランドの1つであり、「統率者のマナコスト分のステータス」を持ってクリーチャー化します。育殻組の誉れを参照する事で11/11でクリーチャー化する事ができます。

・土地カード1枚から育殻組の誉れの軽減コストを満たす事ができる
・ターン終了時に土地に戻るので、全体除去に巻き込まれない
・土地カードなので上記アクションそのものが打ち消されにくい

といった形で、非常に育殻組の誉れとマッチした性能になっています。自身も勿論土地なので、自身込みでタップしクリーチャー化する能力を起動すれば、実質的に3マナ11/11となり、破格の性能を持つクリーチャーとして運用する事が可能です。

「ザルファーの声、ジョルレイル」は、戦闘開始時に土地をクリーチャー化し、土地・クリーチャーがダメージを与えると1ドローする効果を持ちます。一時的にクリーチャーを出力する事によって盤面のステータスを上昇させ、こちらも育殻組の誉れの召喚条件を満たしやすいです。

・飛行を持つ鳥クリーチャーにするので攻撃を通しやすい(育殻組の誉れの効果の条件を満たしやすい)
・手札の数を参照してステータスを上げるので、ジョルレイル自体が育殻組の誉れと相性が良い
・サボテン保護区と同様に、こちらも終了時に土地に戻るので全体除去の被害を軽減できる

といった形になります。上記2枚とも、育殻組の誉れを運用するにあたってアキレス腱であった「全体除去への弱さ」を克服する為に採用されたカードとなります。


こういった構築の改善に繋がったのは、実際の体験が元になっています。
きっかけとしては、プレイの最中に全体除去を喰らってしまい、立て直しが非常に困難な状態で「怒り狂う島嶼、キャリクス」をドロー。
そのまま唱えて育殻組の誉れの条件を1枚で達成し、そこそこな立て直しに成功した試合がありました。

「面白壁クリーチャーじゃなくて、1枚で条件を整えられるようなドデカイクリーチャーを増やそう!」という考えに至ったのが今回の調整プランとしてあります。

怒り狂う島嶼、キャリクス…4マナ0/17。おそらくマジック史上一のマナレシオを誇る、とんでもケツデカクリーチャー。3度唱えて統率者税が増えた育殻組の誉れすら1発で唱えられる頼もしいステータスを持つ。自身が(実質的な)護法2を持つので、単体除去などで除去されにくいのもメリットの1つ。


時点でのクリーチャーの質向上としては「単体でも別の役割がありつつ、かつコンボカードにもなれるカード」の採用です。
「トリトンの英雄、トラシオス」は統率者でも人気な強力クリーチャーの1体であり、4マナを払う事で1枚分のアドバンテージを獲得する能力を持っています。トラシオス自身も優秀なステータスです。
オマケ的な部分ですが、実質的にほぼ育殻組の誉れ専用での採用となっていた「訓練場」「マナ軽減するクリーチャー」の2種類が他のカードにも恩恵をもたらす事が出来るようになったのも、嬉しい誤算です。

「花を手入れする者」「聖域の織り手」の2枚は、ほぼ同じ挙動をさせる目的で採用しています。それが「特定カードとの無限マナコンボ」です。

前回、自分が構築し共有していた育殻組の誉れデッキには「いかに育殻組の誉れを活かすか」というカードを十全に採用しているつもりでした。知識不足だった点もあり、「シミック統率者として強力なカード」の検索が十分でなく、セルフ縛りプレイのような形でデッキ構築がなされていました。
非常に有名なコンボですが「花を手入れする者or聖域の織り手+ペミンのオーラor現実からの遊離」の組み合わせ。
それぞれの組み合わせによって、有色無限マナを発生させる事ができます。非常にコンパクトかつ単純、リターンが大きく損失が薄い点から上記ギミックを追加で採用しました。
育殻組の誉れは効果を使用する為にも非常に大きなマナが必要になるので、マナ加速をする事で実質的なコンボ達成のスピードをアップするアプローチにしました。


土地基盤に関して


結構重要な部分であるもう1点、「土地基盤(色基盤)」に関しても記載しておきます。
自分は元々、単色デッキを中心に使用していた事が理由なのもあってか「色事故」に対して非常に過敏になっています。
初期状態のデッキ構築ではかなり土地自体を適当にしていた事もあり必要なマナが確保できず、特に育殻組の誉れ自体の効果を発動できない事が多々発生しました。

あくまで自分の見解ですが、「2色以上になった場合は土地をケチらず、しっかりとした基盤を揃える」がマストだと思います。デッキのアプローチにあった2色土地を、採用可能な範囲で最大枚数採用する事が吉だと思われます。
自分の構築を見ると分かる通りだとは思いますが、相当弱い2色土地も結構な枚数採用されていると思います。自分の知識不足が要因となっているので、より強力で扱いやすそうな土地があれば、そちらに差し替える方が良さげです。


短いですが以上です。初期段階で採用していた壁カードは面白かったのですが、結果としてほぼ全て不採用という形になってしまいました。少々残念ですが、良いデッキを作る為にはやむなし、といったところです。


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