アバターだけではない、VRChatで出会える不思議な生き物たち。バーチャルの生き物が生息するワールドを紹介
今回のワールド紹介記事は、「バーチャルの生き物」がテーマです。
物理的な現実には存在しないけれど、VRChatに行けば会える仮想の生き物たち。そんな彼らの生態に、思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
Namuanki — Kevin Mack
広大なワールドを探索しながら、「遥か遠い未来の古代生物」というコンセプトの生き物たちと出会うことのできるワールドです。
海中、洞窟、空など、いろいろなところに不思議な生き物たちがいます。インタラクトすることで不思議な視覚効果が発生するものも。
ちなみに、作者のKevinさんによると、これらの生き物たちはプロシージャルな手法でつくられたものだそうで、作者自身も予想できない形が現れるところに魅力を感じたそうです。
Beyond a bit - 想像のちょっと先へ — EstyOctober
ワールド内に浮いているカギをインタラクトすると、幻想的な植物や生き物が現れ、未知の世界へと来場者を誘う、壮大なイマーシブ体験のワールド。
Beyond a bit TeamディレクターのEstyOctoberさんによると、コンクリートの亀裂から生える植物にインスピレーションを受けて制作したそうです。
NamuankiのKevinさんと同様に、EstyOctoberさんも生き物や建物をプロシージャルのモデリングソフト(Houdini)でつくられている方ですね。不思議な生き物をつくりたいという人は、Houdiniを学ぶといいのかもしれません…。
ちなみに、Beyond a bitはチームで制作されたワールドですが、チームに新たなメンバーを加え、次回作も制作中とのことです。公開が待ち遠しいですね!
SUKU — durk@work
カートゥーンアニメのような色合いのワールドを探索して、たくさんの不思議な生き物や建造物を見ることができるワールド。
広いワールドを歩き回っていると様々なエリアが見えてきます。まるで異なる惑星に降り立って探索しているような気分。
バリエーション豊かなキャラクターデザインの数々を見ることで様々なインスピレーションを得られるかもしれません。作者のdurk@workさんはこのような世界観のワールドをたくさんつくられているので、気になったらぜひ他のワールドにも行ってみてください。
Metamorphosis — Connected Ink
ペンタブメーカーのWacom社によるワールドで、ワールド内にあるオーブをインタラクトすると、イラストと共に幻想的な人工生命が現れます。
このワールドはWacom社、Preferred Networks社、CELSYS社によるプロジェクト「KISEKI ART」の展示を目的として制作されたものです。「KISEKI ART」は、イラストを描く際のストロークなどのデータをすべて記録しておき、機械学習で特徴量を抽出し、「創作の軌跡」を可視化するというプロジェクトです。
現れる人工生命たちは「KISEKI ART」で抽出された特徴量を遺伝子として生成されており、人工生命の個性から、アーティストがイラストを描く際の個性のようなものを感じ取れる展示になっています。
なおこちらのワールドは筆者がディレクターを務めており、人工生命はアーティストの避雷さんによるものです。
POLYGONIA FOREST OF AMESHINOGI — アナゴ(shrimpfrog)
森の中で様々な生き物の写真を撮って、図鑑に登録していくワールド。まだ見つけていない生き物を探しながらワールドを探索する体験がとても楽しいです。
生き物には「固着生物」と「動点生物」の2種類があり、カメラのスイッチでモードを切り替えながら撮影していきます。図鑑の内容も凝っていて、読むのが楽しい。
フレンドと一緒に行って、こっちに生き物いたよ~!と声をかけあいながら探索するのも楽しいですし、ひとりで行くのももちろん楽しいです。
こちらのワールドはWIPとのことで、図鑑がすべて埋まるようにはなっていません。完成の日が楽しみですね。
作者さんの公開ワールド一覧を見てみると、どうやら他のエリアも制作中のようです。
以上、不思議な生き物と出会えるワールド紹介でした。
クリエイターが想像力をふんだんに発揮して生み出された、仮想の生き物たちとの遭遇。ぜひVRChatで体験してみてください!
文章、モデル:タカオミ
写真:rocksuch
協力:Ayano、phi16、浅田カズラ
Avatar: KALNE - Augmented Dolls
Tops: NIGHT BRUME - FLUNITRA
Bottoms: Tailored Pants - MDLR
Accessories: GALXIANNA
Eyewear: YOYOGI MORI
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?