カメラの腕が試される!光の表現が美しい、しーわんさんのワールドを特集 #VRChatワールド探索部
VRChatワールド探索部ではDiscordを使って「行ってみたいワールド」の情報を共有している。そこで、とあるワールドが話題になった。「C․Library」である。
今回の記事では「C․Library」を含め様々なワールドを公開しているしーわんさんのワールドを特集する。
事の発端はこちらのmeru0625さんのツイート。
「綺麗なのに、アバターと馴染まないワールドがあるらしい」……、その謎を解明すべく我々探索部メンバーは現地へと赴いた。
ここが「C․Library」。たいへん美しい。
細かく作りこまれたモデリングやテクスチャのクオリティもさることながら、やはりこのワールドの美しさは「光」の加減によるものだろう。
シャンデリアやランプの暖かい光や、大きい窓から差し込む太陽光は非常にリアリスティックで、CGっぽさを感じさせない。
しかしながら、これらの光源はアバターに干渉せず、フロアに影を落とすこともないため、ワールドとアバターがうまく融合しないのかもしれない。光の表現が繊細すぎるがゆえに……ということだろうか。それにしてもきれいなワールドだ。
ワールド内には持ち運びできるランタンが置いてあり、この光源はアバターにも干渉する。ランタンを使って撮影するとアバターがずいぶんワールドに馴染んでくれるのでお勧め。
ちなみにこのランタン、ワールド内のフックにひっかけることができる。
VRChatにおける「持てるオブジェクト」は「床やテーブルなどの平面に置いてあるモノ」というイメージがあったので、個人的に一番ビックリしたのがこのギミック。
すっかり「C․Library」の虜になってしまった我々探索部は、作者のしーわんさんが公開している他のワールドも探索することにした。
こちらも天井から差し込む光が美麗なワールド「C․Sluice」。教会のような建物なのかと思いきや、Sluiceは水門のこと。となると奥の方に見えるのは扉で、開いたりするのだろうか。
水の表現も美麗。
特徴的な「薄い階段」。VRChatでの昇り降りに最適化されている。探索部メンバーのsabakichiさんがツイートしていたもの。
しーわんさんによると、普通の階段だと幅を取りすぎて正面から見た絵が崩れてしまう、という問題から閃いたのだそうだ。すばらしいVRアーキテクチャ・デザイン!
持ち運び可能なクリスタルのオブジェクト。光を乱反射し美しい影模様を描く。VRChatにおける光の表現はしーわんさんが追求するテーマのひとつなのかもしれない。
次に向かったのは「Floationg City WIP」。WIP(Work In Progress)、まだ未完成のワールドのようだが、今回の探索で筆者が一番楽しいと感じたワールドがここだ。
空中に浮かぶ島のワールド。巨大な穴を中心として、らせん状に家が建ち並ぶ風景。
中央の穴からは強烈な上昇気流が発生しており、一度落下してから風に乗ると一気に空中へ飛び上がることができる。予想以上に飛ぶ。
VRといえど(VRゆえに?)高所からの落下時は少し恐怖を覚えるのだが、上昇するときはただただ楽しいだけというのがおもしろかった。
水平に設置された風車や、上を向いたまま乾いている洗濯物など、「穴から真上に風が吹いている島」だからこその設計や生活様式が垣間見えるのも良い。
やはりファンタジーっぽいアバターが映えます。
この日はほかにも「CwanFactory」、「GrowingAtelier」といったワールドを探索した。どこも美しく、写真の撮りがいのあるワールドだったのでぜひ一度見に行ってみることをお勧めする。以下、探索中に撮影した写真と共に簡単な紹介。
「CwanFactory」。水中の光源が美しい。とにかく出来が良く、PVなど映像撮影のロケ地としても使えそう。というか現実にこんなロケ地が欲しい。
「GrowingAtelier」。このワールドは扉や窓を開けることができて、開けるときに「ギィーッ」という音が鳴るのがよかった。また、地球儀を操作するとで太陽の位置を変えられる。昼にしたり夜にしたりと自由自在。
しーわんさんは去年の6月ごろからほぼ月に1個のペースでワールドを公開している。それだけのスピードでワールドを制作していながら、それぞれのクオリティも高いのだからまさに脱帽である。今後の作品も楽しみだ。
各ワールドのリンクはこちらから。
Worlds of the week
しーわんさんのワールド以外もいくつか探索したので、写真と共に簡単に紹介を。
Kon Lake Fishing — by suzuki_i
界隈でかなり流行っている「釣り」ワールド。私は現実で釣りをしたことがないのでわからないのだが、「意外と釣れない」ところがリアルでいいなと思った。10分以上何も引っかからないこともままある。
釣りが目的のゲームであればこの「釣れなさ」は不満に感じるだろうが、VRChatで友達と雑談しながら楽しむ分にはむしろあまり釣れないくらいがちょうどいいのだなと感じた。なかなか釣れない分、釣れたときはとてもうれしい。
Bar Noir (WIP)— by -Stray-
夜景がきれいなバー。実は窓から見える夜景は動画になっていて、道路を車がちゃんと走っている。窓から見える景色が動いているというだけで現実感がかなり増すのがおもしろい。窓ガラスの反射も綺麗で「そうそうこういう見え方になるよね」というのがうまく再現されている。
渋谷のスクランブル交差点のライブ映像とか見れたらおもしろそう。
今回の記事は以上です。特に予定していたわけではなかったのだが、ワールドの作者さんにフォーカスを置いた回となった。VRChatのワールドを作っているみなさんは本当にすごいです。今週の探索部活動も楽しみ!
制作・写真:VRChatワールド探索部メンバー
タカオミ https://twitter.com/takamin_
稲垣 佑樹さん https://twitter.com/Yuki56ee
三日坊主さん https://twitter.com/mikkabouzu777
sabakichiさん https://twitter.com/knshtyk
キヌさん https://twitter.com/kinu_kaiko
EstyOctoberさん https://twitter.com/EstyOctober
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