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【机上論】全ポケモンの色違いを可能な限りウルトラボールで捕獲するというプロジェクト(続き)

 前回の記事の『全ポケモンの色違いを可能な限りウルトラボールで捕獲するというプロジェクト』という記事が予想より反響が大きく「いいね」を多く頂けたということもあったので、今回はその続きについて前回より深く考察していこうかと思いました。

 以前書いた記事の『【机上論】 Switch10台+αでポケモン姿違いを含む色違い捕獲のRTAを考えてみたら、結局色セレビィが最強だったということに気づいた件』のようにチャートを具体的に考察する訳ではないですが、ただ、それに近いような机上論で仮説を書いてこうかなと思います。

 ただし、前者の机上論は既に筆者が検証済みのチャートを思い出しながら論理を展開させたのに対して、今回、書く机上論は自身も実施したことがない机上論のため、本当にただの仮説です。
 
 また、前者の記事の内容の目的というのは「全ポケモンの色違いをいかに効率良く最速でコンプリートするにはどうしたら良いのか」ということを目標のゴールに設定した上で考察したものだったのですが、それに「ウルトラボール」という条件を付け加えた今回のゴール設定は、ものすごく前者と比較して効率が悪いです。ただし、前者の記事も8世代~9世代までは、自動孵化が可能な個体については、結局、機械にやってもらうというのが最適解と答えを出したものだったので、その点については変わりがないと思います。
 
 筆者はBDSPアルセウスを厳選しながら、ゆっくり書いてこうかなと思います。ちなみにアルセウスについては試行回数3000回をゆうに超えていますが……。まぁ、前置きが長くなりましたが、本題を書いてくことにしましょう。


1. ウルトラボールの入手方法

 詳しくはポケモンWikiのウルトラボールで見れば分かりますが、入手方法については下記のようになっています。その他にも入手方法はあるみたいですが、量産が可能な方法のみを抜粋することにします。

7世代 

・SM:ストーリー攻略後、ハンサムに話しかけると1個貰える
・USUM:エーテルパラダイスで1個1000円で買う 

8世代 

・剣盾:①マックス鉱石150個と交換する
・剣盾:②ワットショップ目玉所品として39980Wで売られることがある

9世代

・SV(ゼロの秘宝):道具プリンターのレアボールとして排出される

2. ウルトラボールの量産手段

 7世代では購入するだけで良いので、最も量産はしやすいのですが、8~9世代では量産が難しいです。ただ、いずれも自動化は出来ますが、8世代だけが最も効率が悪いです。

8世代

 ①の場合、ダイマックスアドベンチャー周回を自動化させた場合、その副産物として「マックス鉱石」は入手できます。それをボールとトレードする方法が今回の主流になるでしょう。伝説を全て捕獲した後は②の方法が良いかと思います。

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 ②の方法は、効率として見た場合、8世代で最も良いのかもしれませんが、副産物があまり美味しくないです。プロセスは(1)「ワットをカンストまで自動で稼ぐ」(2)「ワットが0になるまでワットショップから目玉商品購入」です。

 筆者は自動化の(1)と(2)のプロセスを2週ぐらいして、ウルトラボールが6個手に入りました。数としては少ないため、それぐらい8世代にとってウルトラボールは貴重かなと思います。

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9世代

 9世代では道具プリンターを用いてボールを量産します。秒単位でSeedが決定されるため、自動化させたとしても乱数調整が容易です。そのため、ボールの量産方法としては8世代よりも優れているでしょう。

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3. ボール遺伝

概要

 7世代から父親または母親がメタモンと交配したときに、ボールが遺伝されるようになりました。同じ種のポケモンが2匹繁殖し、それらが異なるボールに入っている際はランダムに遺伝します。
 
 これを用いることによって、リージョンフォームの個体もボール厳選することができます。

 

引用「https://www.smogon.com/ingame/guides/gen8_breeding」より
引用「https://knowyourmeme.com/photos/1197468-pokemon-sun-and-moon」より

趣旨

 この方法を用いて、ウルトラボールに入ったポケモンの色違いを収集するというのが今回の記事の趣旨です。そのためには、まず、全ての可能な種をウルトラボールで捕獲するか、誰かからウルトラボールの親個体を譲ってもらう必要があります。長い道のりとなることが予想されるため、GTSのミラクル交換を使ってもよいでしょう。

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4. ウルトラボール捕獲不可

概要

 8世代からポケモンのリストラ制度が採用されました。すなわち、種によってはガラルにもパルデアにも輸送できない種が存在します。そのため、全てのポケモンをウルトラボールで捕獲できる訳ではありません。

内容

 その種について列挙していきます。インターネットから集めた独自の情報となるため、この情報は確かなものではないかもしれません。

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 姿違いを含めると合計で115匹になるかと思います。ただし、これは通常色個体でウルトラボールでの捕獲が不可能な種として計算しています。

 例えば、ガラル三鳥の色違いはプレシャスか、GOに実装可能なボール以外に入っていませんが、通常色であればウルトラボールで捕獲が可能です。そういった個体を含めると種はもっと増えるのでしょうが、今回は除外することとしました。

5. 色違いRTAとの差別点

理想個体の生成

 ここで前回の記事にて解説した色違いRTAチャートとの差別点について書いていこうと思います。前回の記事の趣旨はあくまでも色違いを効率良く集めていくというものであるため、ポケモンの個体値や性格については二の次でした。

 例えば、HGSSやDPPtではメロメロボディ乱数というゲームの仕様?を用いて色違いを効率良く集める方法をチャートに含めています。それは、約42億通りの中から偶発的に生じる暗号化定数を限られた数種類に固定することで色違いが出る確率を約1/3まで引き下げるという方法でした。
 
 しかし逆を言えば、それによって入手できる色違いの個体は限られた数種類の暗号化定数によって選ばれたものになるため、性格や個体値、特性などの厳選をすることは出来ません。BWの孵化乱数を用いれば、理想個体を作ることが容易でしたが、5世代ではボール遺伝が出来ないため、孵化から生まれる個体は全てモンスターボールに入ることになります。
 
 しかし、今回のチャートでは伝説個体を除くほぼ全てが孵化産になるため、色違いを収集するという目標に加えて対戦用の理想個体を作ることもできます。また、最近のランクマッチではTOD(Time over deathの略)を狙った試合環境が多いため、こだわりポイントである色違い個体が対戦用の理想個体となるわけです。
 
 ということで今回は併用して「対戦用の理想個体」も作成するという方針も加えることにしました。現環境の理想個体の条件は①性格が無補正(ミント補正有り)、②個体値はA0やS0の個体値以外は任意(鍛えることが可能)、③特性も任意(変更可)です。

 ただし、中には、色違いとして生まれてきましたが、①性格が無補正でない、②A0やS0の個体値が遺伝していないなどの理想個体になり得ない種が生まれることもあるでしょう。その場合、鑑賞用として保存することにします。例を上げると、

例: フシギダネ★(Lvl 1), フシギソウ★(Lvl 16), (3)フシギバナ♂★(理想個体)(Lvl 100), (4)フシギバナ♀★(理想個体)(Lvl 100)

 のように(3)か(4)のみを理想個体にすればいいので、この場合、色違いを4回以上は孵化させる以上、理想個体の条件は4回チャンスがあることになります。理想個体の個体のみを最終進化系にすると良いでしょう。

逃がす手間

 今回のチャートは多くのSwitch機材を自動化させ、自動孵化によって色違いを収集するというものであるため、結果、多くのポケモン達が1日で生まれることになりますが、全てを逃がしていくのは手間です。

 そのため、逃がすのではなく、ROMからHOME、HOMEからROMに移すという方法を取ることにしました。あらかじめ剣盾のセーブデータをポケモン図鑑入手まで自動化で進めたものを量産しておき、そのセーブデータのボックスが埋まった後はセーブデータを削除、次に最初からデータを作り、埋まった後は削除という方法が手間を省けるかなと思いました。

 または、ROMからHOMEという方法もあるでしょう。ニンテンドーアカウントを新規作成し、1か月プランのHOMEのプレミアムプランを契約、ボックスが6000匹埋まった後は、そのアカウントを放置したまま、Switchからユーザーを削除する。新しくアカウントを作成して、新たに1か月プランを契約し、ボックスが6000匹埋まるまでは維持する。

 その場合、1つのプロセスを踏むたびに1回360円の課金が必要になります。この方法の利点としては、1回の課金毎にポケモンの移動のみで色違いの「メロエッタ」が入手できる点が利点になるかもしれません。

6. チャートについて

 チャートについては、以前書いたチャートとほとんど変わらないかなと思います。変わる点が大きくあるとすれば、7世代でしょう。

SV

  1. 最初から:必要な場合、ID厳選

  2. チュートリアル後:カラミンゴ (Lvl 19以下)を捕獲→HOME→別ROMでレベル100まで育成→本ROMに戻す

  3. ジムバッジ4個まで:ジムバッジ4個入手しないと取得不可な食材がある。自動孵化のみの場合、4個入手+ほのお団攻略だけで良い。光るお守りと食材を入手後、自動孵化に入ることが出来る。

  4. 本編クリアまで:A連打で基本飛ばすが、ジム攻略中は手持ち1匹、スター団攻略中は手持ち3匹にする。本編をSとVで1回以上クリアする必要はあるが、2回からはあまり意味がない

  5. 藍の円盤クリア後(1):①BP稼ぎ自動化、②ヤミラミ素材の収集をする。終了後、道具プリンターでウルトラボールを自動量産。親個体をウルトラボールで乱獲する

  6. 藍の円盤クリア後(2):スパイス確定のハピナスレイドをゲストで周回。色違いビビヨン18種+パラドックスを捕獲。伝説個体も通常色限定だが、数種類のみウルボで捕獲

SWSH

  1. 最初から:必要な場合、ID厳選 

  2. チュートリアル後:ヒバニーをHOME経由でレベル100にして本ROMに戻す。図鑑登録個体も移動後保存しておく。

  3. ジムバッジ5個まで:キルクスタウンから光るお守りを入手。この段階で自動孵化に入ることが出来る。

  4. 冠の雪原:ワット稼ぎ自動化→ワットショップから目玉商品の購入のプロセスによってウルトラボールを量産する

  5. ダイマックスアドベンチャー:自動化によって伝説個体の色違いを捕獲する

  6. その後:鉱石からウルトラボールとトレードする。親個体をウルトラボールで乱獲する。不足した場合、4から量産

USUM {バンク必要}

  1. 最初から:御三家からTSVを特定。必要な場合、ID調整 (ID: 000000も可能)

  2. ストーリークリアまで:道中、つかまえポンを量産しておく

  3. クリア後(1):エーテルパラダイスでウルトラボールを購入する。ウルトラホールから固定乱数を用いて色違いを乱獲。ただし、ダイマックスアドベンチャ―から色違いを捕獲済みの場合、この進行は省く

  4. クリア後(2):親個体をウルトラボールで乱獲する。孵化乱数を用いて、色違いを量産することは可能だが、多くのROM(TSV特定済み)を所持していなければ、効率が悪くなることと、光るお守りを所持していないとさらに効率が悪くなるため要検討。ただし、色違いを出すタイムはこの中だと最も速い(TSVの所有数による)。また、乱数調整を行う以上、性別の指定も出来るため、例えばシシコ♂など確率が低い種を狙う場合は、この方法を取ってみてもいいかもしれない。

7. あとがき

 筆者が書いている2024年12月現時点で、まだ机上論の段階のため、修正が必要になった場合、修正と加筆をするかもしれません。

 最後に余談ですが、これを書き終わった段階でも色アルセウスは出ませんでした。試行回数は100回ぐらい増えました。




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