一時代~秋野選手に思いを寄せて~
覚悟はしてた。ニュースも出てたし。
ただ、ひとつの時代が終わったなと感じる。
遡ること5年前。2019シーズン。
チームはJ2に降格した後、ボランチを固定することが出来ずにいた。
前田が引退。中原は退団。新里と島田のWボランチだったが、安定感ではいまいちな部分も露呈した場面もあり。
磯村は万能型。黒木はCBへコンバート。
強固なゲームメイクをする選手が必要であった。
そこでやってきたのがカイオセザールと秋野央樹という2人の選手だった。
2人はすぐにポジションを奪う。そして彼らが最高のコンビを見せたのは2020シーズンのことだった。
カイオは圧倒的なボールキープで中盤の王となった。あの時のカイオは誰も止めることが出来なかった。
そのカイオが自由に動く分、動かずにしっかりと中盤をコントロールし、文字通りを舵取り役をしていたのが秋野だった。左足が繰り出される長短のパスは攻撃の起点となり続けた。
あの年に上がることが出来ていたら、また長崎は違ったのかもしれないが、そんな事を話してもしかたがない。
そこから、時は経ち。監督は変わり、秋野は長期離脱を2回強いられることに。
カイオも調子のムラが目立つようになった。
ただ、僕はそれでも2020シーズンにみせたあの二人のコンビは、最強だったと思う。
そんな秋野が今シーズン退団する。正直いって寂しい。ただ、彼の選んだ道。
今シーズン福岡は積極補強しており、中盤もメンバーの層が厚い。
それでも秋野ならきっとチャンスをつかみ取れることが出来ると思っている。長崎の為に貢献してくれた彼を知っているからだ。
ありがとう。1度切られたのに、また戻ってきてくれて本当にありがとう。長い期間長崎のために必死にやってくれてありがとう。頑張れ。