a16z ポートフォリオ紹介 Part.1
世界的にも有名なVCであるアンドリーセン・ホロウィッツ(通称「a16z」)が投資するクリプト企業(プロジェクト)について紹介します。本記事は、紹介した企業・クリプトへの投資勧誘、投資助言を行うものではありません。
ANCHOROGE
ANCHOROGEは、機関投資家向けカストディシステムプロバイダーです。顧客の預かり資産を保管するだけでなく、ANCHOROGEのプラットフォーム上で取引、ステーキング、ガバナンスへの参加、融資を受けることができます。
そしてこれらのサービスは保管しているオフライン資産から、参加することができます。例えばガバナンス参加の場合、UNIをANCHOROGEに預けると、預けたUNIはANCHOROGEにオフラインで保管され、安全性が保たれます。そして、UNIはオフラインのままで、ANCHOROGEのプラットフォームからUNIのガバナンス投票などに参加することができます。これによりサードパーティやテストされていないスマートコントラクトなどのリスクを回避することができます。ステーキングも同様にオフライン資産から参加することが可能なようです。
なお、アプリもプラットフォームも開発済みで利用可能なようですが、一般公開されていないので実際どのようになってるかはわかりませんでした。
Arweave
Arweaveは、分散型クラウドストレージを構築するプロジェクトです。共有可能なストレージに、情報を「永久に」保存することを目指しており、情報・アプリ・履歴などを永久に保存することで、悪意を持った他人が情報を書き直したり、削除することを防ぎます。
すでにArweaveネットワーク上に「Permaweb」というコミュニティベースのwebを展開しています。このPermawebは通常のwebのように見えますが、blockweaveによって構築された分散型webです。blockweaveは、ブロックチェーンと似たデータ・ストラクチャーであり、Arweaveプロトコル用に特別に設計され、コンセンサスアルゴリズムはProof of Access(PoA)を採用しています。PoAに貢献したマイナーには報酬として $AR が配布されます。現在 $AR は、HuobiやBittrexをはじめとするいくつかの取引所に上場しており、取引可能です。
AVA LABS
AVA LABSは、Avalancheブロックチェーンの開発元です。ここでは、Avalancheの方を紹介します。Avalancheは、高度に分散化されたアプリケーションや新しい金融プリミティブと相互運用可能なブロックチェーンをローンチするためのオープンソースプラットフォームです。これまでのブロックチェーンの大半に採用されてきたナカモトコンセンサスから脱却することで、高いパフォーマンスとセキュリティ、効率性を実現することを目指しています。2020年9月22日にメインネットをローンチし、同日メインネットトークン $AVAX がBinanceに上場を果たしました。
Avalanche Walletを利用したステーキングも可能になっており、簡単にデリゲートすることができます。自身でバリデーターになることも可能ですが、その場合ノードの稼働と最低2,000AVAXを所有する必要があります。
AXONI
AXONIは、グローバルな金融市場のインフラストラクチャの見直しを目的として2013年に設立されたフィンテック企業です。現在の金融機関ですでに利用されているシステムの代わりとなる、分散型台帳に基づくインフラストラクチャを開発しています。Axoniの分散型台帳インフラストラクチャのベースレイヤーには、AxCoreテクノロジーを採用し、プライバシー、スケーラビリティ、監査可能性を維持しながら、システムと取引機関の間でデータをシームレスに共有および同期するための基盤となるフレームワークとして機能しています。
2020年11月19日には、バンクオブアメリカ、バークレイズ、BNPパリバ、シティ、ドイツ銀行、ゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガンスタンレー、ウェルズファーゴからなる9つのグローバル銀行によって設立されたコンソーシアムであるDirectBooksのテクノロジーパートナーとなったことが発表されました。
「a16z ポートフォリオ紹介 Part.1」は以上となります。あくまでも概観なので、少し短い紹介になりましたが、これを調べるきっかけにしていただければ幸いです、今後もこのような概観を a to zで続けていき、最終的には各企業(プロジェクト)ごとに記事を書ければと思っています。
執筆者:ビニール
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