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Auroraエコシステム入門

NEARブロックチェーン上に展開するEVM互換のL2であるAuroraとAuroraエコシステムの根幹となるプロダクトを主に紹介していきます。NEARについては、『NEARエコシステム入門』をお読みください。

また本記事は、紹介した企業・仮想通貨(暗号資産)への投資勧誘、投資助言を行うものではありません。


Aurora

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■トークンティッカー:AURORA
■エクスプローラー:Aurora Scan

NEAR上にEVM(Ethereum Virtual Machine)対応のレイヤーとして、Auroraが稼働しています。EVM互換ということもあり、ネイティブのNEARチェーンに比べると参入しやすさがあり、ガス代もEthereumメインネットに比べると安く設定されています。Auroraのトランザクション手数料としては、Ethreum(ETH)が使用されるが、ネイティブトークンとしてAURORAを発行しています。また、ローンチ等当初は、AURORAがガス代負担しており、ユーザーはガス代無料で利用することもできました。AURORAはガバナンストークンとして機能する予定になっており、AuroraDAOでの投票に使用できます。

EVM互換のためクロスチェーンでの資産転送が可能であり、Raibow Bridgeだけでなく多くのブリッジプロトコルの利用が加速しています。


ブリッジプロトコル

Auroraに他チェーンから資産を持ってくるために多くのブリッジプロトコルが存在しています。NEARが公式に開発したRainbow BridgeはEthereumおよびNEARからのブリッジに最も多く利用されています。また、Allbridgeなどを利用すれば非EVM互換チェーンからのブリッジも可能になっています。

Rainbow Bridge
Allbridge
Multichain
Synapse Bridge


Trisolaris

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Trisolarisは、Aurora上で最も使われているAMM型の分散型取引所(DEX)です。Auroraエコシステム内でも古参であり、一時期はAuroraのTVLの70%占めていたこともありました。Swap,Pool,Stake,Farmなどが可能であり、他のDEXと類似しており親しみがあります。また、2022年4月4日には$4.5Mの資金調達を完了したことを発表しており、Electric Capitalがリード投資家を務めました。

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Stakeでは、ネイティブトークンであるTRIをステークすることで、xTRIを受け取ります。Trisolarisで行われる取引手数料の0.05%はTRIの買戻しに使用され、買い戻されたTRIはxTRI保有者に比例分配されていきます。Farmでは、LPをステークすることによって報酬を得ることができます。主な報酬はネイティブトークンTRIで支払われますが、Dual Rewards Poolも用意されており効率的に報酬を得ることが可能になっています。


Bastion

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Bastionは、Aurora上のレンディングプロトコルです。先日ネイティブトークンBSTNのローンチイベントとしてロックドロップを実施して話題になりました。ロックドロップ期間中には、資金調達の完了を発表しており、ParaFiがリード投資家を務めました。

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今回のロックドロップはDelphi Degitalが構築したロックドロップモデルを採用しており、$293Mの資金が集まりました。基本的にはロック期間が長ければ長いほど報酬の倍率が上がる仕組みで、BSTNはトークンローンチ後にClaimできるようになる予定です。

現状、BastionはレンディングプロトコルとしてAurora DeFiに流動性をもたらしていますが、今後はマルチチェーン展開、NFTFi、veトークンモデルなどの採用などが予定されています。


Aurigami

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Aurigamiは、Bastionと同様にAurora上のレンディングプロトコルです。すでにネイティブトークンPLYを発行することを発表しており、現在ファーミングによってPLYをプレマイニングすることが可能です。PLYの総発行数は100億PLYとされており、そのうち40%が流動性マイニングに割当てられています。また、今後はPULPを導入してデュアルトークンモデルを採用することで、ユーザーへの報酬還元に力を入れていくようです。

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2022年2月15日には、Dragonfly Capital, POLYCHAIN CAPITALがリードを務めた資金調達の完了を発表しました。ちなみに公式にaurigamiのサポーターに対して「Aurigamists」という呼称を使用しています。


Rift Finance

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Rift Financeは、ガバナンストークンの流動性問題の解決に取り組むDeFiプロジェクトです。ここでのガバナンストークンの流動性問題とは、プロジェクト(DAO)が自身のガバナンストークンの流動性をAMMに提供する際に「ガバナンストークン/基軸通貨」のようにペアでLPを組む必要があり、資金効率が悪くなることです。ローンチしたてのプロジェクトにとって、そのように資金を恒久的に確保していくことは苦しい場合もありますし、運営が流動性を抜いてしまうとユーザーがまともに取引できなくなってしまう可能性もあります。しかし、RiftではLPを組むのに必要な基軸通貨側を多くのユーザーから集めて、運営のガバナンストークンと組み合わせることによって流動性として提供することが可能になります。

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また、Riftはマルチチェーンでの対応を予定しているようで、Terraなどとも提携しています。最初はAuroraでの展開が予定されており、現在はプライベートベータ版へのアクセスが一部のユーザーが可能になっています。詳細はDiscordをご確認ください。


その他

NEARではWeb3やブロックチェーンを学べるリソースを公式より提供しています。様々なコースがあり自ら学ぶことも可能ですが、NEAR Universityには認定デベロッパー制度があります。認定デベロッパーカリキュラムを修了すると、プロジェクト立ち上げ時にグラントをもらえたり、NEARから恩恵を得ることが可能になりますので、ぜひチャレンジしてみてください。(提供されるリソースは全て英語)

・NEAR認定デベロッパー制度

・NEARアンバサダープログラム(大学生限定)



NEARに関する日本コミュニティもありますので、ぜひご参加ください。

Twitterコミュhttps://twitter.com/i/communities/1497016751779106822
Telegramhttps://t.me/nearjp



執筆者:ビニール(Fracton Ventures)

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