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DeFiに特化したDLTプロジェクト「Radix」

DeFiに特化したDLTプロジェクト「Radix」ついて紹介する記事です。なお本記事は、紹介した企業・クリプトへの投資勧誘、投資助言を目的としたものではありません。

Radixとは

Website :  https://www.radixdlt.com/
Twitter : https://twitter.com/RadixDLT
Telegram : https://t.me/radix_dlt
Github : https://github.com/radixdlt

RadixはDeFiが盛り上がった2020年以降にローンチする後発プロジェクトとしての強みを生かして、DeFiに特化したソリューションを提供します

Ethereum, Solana, Avalanche, Terraをはじめとした多くのブロックチェーンは、開発当初はDappsなどを想定しているだけであり、DeFiのような使われ方を想定していませんでした。DeFiブームが過熱する中で、ユーザーは多くのメリットを享受するとともにチェーンの問題点にも直面することになりました。主な問題点としては、トランザクション手数料、セキュリティの問題です。Ethereumでは特にトランザクション手数料問題が浮き彫りになり、DeFiサービスを利用するだけで数百ドルかかってしまいました。そして、セキュリティの問題では、多くのDeFiサービスがハッキング被害に遭い、資金が流出する事件が相次ぎました。


では、このような問題点に対するRadixの解決策をみていきます。

開発者フレンドリー

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Ethereumをはじめとする多くのブロックチェーンのスマートコントラクトはSolidityというプログラミング言語によって書かれています。Solidityはこの分野以外でのユースケースは少なく、開発者も多くはありません。そのため、そもそもの開発ハードルがとても高いのです。またSolanaのスマートコントラクトはRustというプログラミング言語でかかれており、さらにハードルが高いと言えます。Radixはこのハードルを下げてあげることによって、より開発者が効率よく開発できるようにしようと試みています。

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Radixは分散型台帳技術(DLT)であって、ブロックチェーンではありません。データ構造やノードの役割が異なっていますが、基本的に実行することはブロックチェーンとは大きな差はありません。 Radixのスマートコントラクトは「Components」と呼ばれており、金融に最適化された形で構築されています。開発者はすでに用意されている「Components Catalog」を利用することで、開発を行うことができるようになります。また、開発者は自分が開発したComponentsをCatalogに提供することもでき、それらが利用されるとロイヤリティを受け取ることができます。


セキュリティの向上

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DeFiサービスでの資金流出事件の多くはスマートコントラクトのミスやバグを突かれて発生しています。通常のプログラムでは、システムに大きな影響を与えないような単純なミスであっても、数百万ドルの資金を管理するDeFiサービスには致命的となります。この問題には、スマートコントラクトをプログラムするSolidityなどのプログラミング言語特有の問題や、記述のクセも関係しています。また、DeFiの複雑化により単一のサービスとしてでなく複数のDeFiサービスと接続されることにより、バグが発生してしまうケースもあります。Radixはこのような深刻な問題に対処するために、Radix Engineという開発環境を用意し、その上にComponents Catalog用意しています。


スケーラビリティの向上

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Radixはネットワークの承認に独自コンセンサスアルゴリズムである「サーベラス・コンセンサス(Cerberus Consensus)」を採用しています。パブリックブロックチェーンの中には、スケーラビリティと問題をシャーディングによって解決しようとしていますが、その中でステートマシーンレプリケーション(SMR)による処理(スケーラビリティ)問題が生じます。SMRは、コマンドに対して順序付けが行われるため、並列処理に向いていません。一方でサーベラス・コンセンサスは、部分的に順序付けの仕組みを導入することにより新しいアプローチを可能にしています。サーベラス・コンセンサスにより、並列処理を実行できるようになり、ノードの数を増やすことでスケーラビリティを向上させることができます。

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2019年の研究段階では、Bitcoinがそれまでの10年間で処理した約4億トランザクションをRadixによって再現(再生)することに成功し、処理にかかった時間はわずか30分だったようです。この際にTempoと呼ばれる新しいデータベースを活用しており、将来的に75億人、5000億台のデバイスを同時にっサポートできるように設計されています。


Olympiaメインネット

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特徴
・シャーディング無し版のサーベラス・コンセンサスを採用
・50 TPS(1秒間に50トランザクションを処理可能)
・5秒のファイナリティ
・低手数料
・DPoSを採用
・ネイティブトークン: $XRD

Radixの最初のパブリックネットワークとして「Olympia」が、2021年7月28日にリリースされました。Olympiaのネイティブトークンは $XRD であり、Ethereum上の $eXRD と互換性を持ち、ネットワーク内の取引手数料としても機能します。その他のユーティリティとして、ネットワークのバリデータに対してデリゲートすることで、報酬を得ることができます。デリゲートする際には、Radix Walletを使用して任意のバリデータを選択することができ、おおむね年利14~15%の報酬を得ることできます。デリゲート報酬は総発行数240億枚の50%が割り当てられており、ホルダーやユーザーに対してネットワーク参加を促しています。


DeFiユーザー1億人に向けて

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DeFiユーザー1億人に向けて、Radixを中心に「GoodFi」という非営利団体を組織しています。主要なメンバーとして、AAVE、Chainlink、mSTABLE、SushiSwap、Avalancheなどが参加しています。GoodFiは、新たにDeFi分野に参加しようとするプロジェクトや、DeFiについて知りたいと思うユーザーに対しての道標となるようにサポートすることを活動目的としています。

まだ立ち上がって日が浅いので、目立った活動は始まってませんが、先日特別パネルディスカッション「2025年までに1億DeFiユーザーを達成できるか」が開催されました。こちらのディスカッションについてはDeFi Japan(やさしいDeFi)さんによって日本語字幕付きで公開されています。

パネルディスカッション: https://youtu.be/DBXaSHiyiaY


ブロックチェーンを利用したDeFiではなく、DLTを利用したDeFiの道を切り開いたRadixについて紹介しました。DLT以外にもDAGといったブロックチェーンと違った切り口での分散性を持ったネットワークも注目されています。GoodFiの中心として、Radixが今後どのようなポジションを築いていくのかが今後の課題になってくると感じました。


最新の情報はTwitterなどで追いかけてみてください。
公式Twitter: https://twitter.com/radixdlt
日本語Twitter: https://twitter.com/radix_jp
日本コミュニティ: https://t.me/radixjp


最後まで読んでいただきありがとうございました。
執筆者:ビニール



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