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正念場

※先週の横浜FC戦から9/15のいわき戦まで現地応援予定なので2回のアウェイ連戦と1回のホーム連戦をそれぞれnoteに書く予定なので2週間に1度更新させて頂きます。


天王山・横浜FC戦

ちょっとした中断期間を終えた前節水戸戦で無敗記録が止まってしまった我が長崎。そしてこの記録が止まったタイミングで迎えた相手というのが優勝と昇格を争うライバルである横浜FC。以前まで試合があるたびに期待されていた無敗記録更新が途絶えてしまったことによりその記録からの重圧が解放されたことから今回の天王山でより堂々とプレー出来るのではないかと密かに思っていました。

水戸戦で感じ取れたのは守備時やビルドアップ時による細かな緩みやミス。暑さによる消耗もあったのかと様々考えられますが、相手はその小さな部分ですらも好機と捉え狙ってきますよね。そのような点も踏まえて横浜FC戦では、最終ラインのスタメンを少しいじり夏の移籍期間で獲得した照山と青木(義)を起用してきました。絶対的だった田中と朝陽をベンチスタートさせたことは下さん思い切ったなとスタメン発表時に思ってました。

しっかし前半からお互い見所が満載でしたね!前半から中盤での激しい球際の争いや攻守の切り替えというのはほんとに天王山に相応しいと思えるものだったと思います。長崎は従来のしっかりと後ろから繋いでいき右サイドであればマルコスのスピードを活かす、左サイドであれば翼とヨネの関わりからの連携による突破が狙いでしたが横浜FCは最終ラインが3バックかつWBが守備時には下がり5バックを形成してくるいつもの形で中々サイドの奥深くを取ることは回数としては少なかったですよね。

一方の横浜FCも後ろで繋ぎはするものの簡単に長崎の最終ラインの背後を狙う前線3枚や大きなサイドチェンジを活かした素早い攻撃が多かったかと思います。そして明確なターゲットがいる横浜FCでしたのでクロスの回数も前半から多かったですね。

そして先発から山田陸を起用したことで守備での強度が激しく高かったと思います。きっちり守備から入って長崎得意のショートカウンターで速攻から相手ゴールを陥れるという狙いも垣間見れたと思っています。それが結実仕掛けたシーンというのが前半終盤にありましたね。はい、もう皆さんここさえ決めてくれてたら…と思ったシーンです笑エジガルが50/50のボールを抑え守備陣二人を引き付けて出したパスに反応したマテウスが抜け出して跨いでGKを交わしてのシュートでしたがこれは相手ンドカを褒めるしかないかなーって、まぁ色々ツッコミたい部分はあるんですが…笑このシーンが90分通して最大の長崎の決定機だったかなと。

後半は横浜FCに押し返され相手得意のサイドからのクロス攻撃で何度も肝を冷やすシーンがありましたが流石若原でしたね、果敢に飛び出してクロス対応してくれたことで相手のチャンスの芽を潰してくれました。そこから攻撃に転じていきたいんだけど相手の守備陣が隙を見せなかったというか長崎の攻撃の形を読んでいたというか、らしい攻撃が出来そうであと僅かが欠落していたように感じました。攻めたいんだけど前線が攻め急ぎ過ぎていたのか後ろが付いて来れてなく感じたし、何気ないロストも気になりました。

エジガルがファンマと交代し、そして秋野もベンチに下がったときに中盤でボールを落ち着かせれる、タメを作れる選手が現れて欲しかったというのが後半途中から思ってました。ファンマでキープしたかったところだけどファウル覚悟で止めに来る相手に負けたというか笛が吹かれなかったことでマイボールに出来ずロストが続いてファンマにもストレスが溜まってしまいましたかね。今節はベンチに慶太が久々入っていたことにより出場も期待されてましたけど出場とはならず、タラレバではあるんですが慶太は中盤でタメを作れるし決定的なパスも出せるので、終盤に中盤がスカスカだったシーンも多くあったので慶太投入でも良かったのかなと思いました。ただこれもタラレバになってしまうので下さんはじめとするベンチ陣の判断を尊重します。


試合後総括

んーそしてベンチ同士でゴタゴタがあったことも踏まえてなーんかスッキリした感じで終わったとは言えないですけど選手たちはしっかり最後までファイトしてくれましたし勝ち点差が開いた訳では無かったので最低限なのかなと思います。攻撃に関してはまだまだ改善出来るし得点出来れば長崎なら勝ちに持って行けるので勝っていた試合でもそうでしたが長崎勝利のカギは先制点になってきますね。そして守備には関しては照山と青木が初スタメンではあったもののかつての長崎の強い守備があったと思います。照山は相手FWに対しても空中戦でも1対1のシーンも負けていなかったし攻撃のリズムを生み出す縦パスが何本も出ていました。青木はJリーグでは初出場だったかと思いますが相手の肝となるサイド攻撃を何度も食い止める対人の強さを見せてくれました。攻撃参加のタイミングや連携は今後更に合ってくると思います。ただ天王山だから守備強度高くやったではダメなので引き続きこの強度を維持して欲しいなと思います。


アウェイ連戦となる山形戦

先週の横浜FC戦に続いて今週もアウェイでの山形戦となりました。スタメンを見てみると開幕から左サイドを支えてきたドリブラーの翼と海斗の名前がなく、久しぶりに朝陽がWGとして出場しました。そして最終ラインには隼人がスタメン復帰するという形になりました。

早速振り返っていきましょう。後ろからしっかり繋いでくるチームの一つの懸念点として最終ラインでのパスを引っ掛けてからの失点が挙げられると思います。あるあるだとは思うんですが、まさかその形から呆気なく失点することになるとは…。密かに狙っていた土居聖真を褒めるべきなのか、解説の人は"もっと時間掛けて出し所を探してよかったのに"みたいなこと話しておられましたが個人的にはそうじゃないのかなと。長崎はビルドアップ時に櫛引か隼人がボール持ったときに、高確率で秋野が下りてきて経由する形が多いです。そこを狙われたとは思うんだけどうーんやっぱり軽率だったなぁ。そして2失点目はロングスローでやられましたが組織として甘すぎでした。山形はニアにボールを投げてきたのに対して長崎はいつも通りゾーンで守ってたので人数的な有利不利はなかった。人数こそ揃っていたのにそこでしっかりと弾くことが出来なかった。それで流れたボールに対しても二人いたのに飛び込んで来た選手の方が読みというか嗅覚で詰められてしまったなと。防げた2失点だったと思います。水戸戦のときとやられ方は違いますけど感覚は同じだなと思っていて相手に隙を見せたらやられる、隙を見せてくれたら相手は決める、夏場の戦いや終盤戦ではより一層大事になると思います。それでまんまとやられてしまったのは大いに反省して欲しいところです。

2失点してからの前半終盤の戦いは良かったですね。長崎得意なサイドを突いた崩しから何度も襲いかかったものの相手の好守で防げたことは悔しかったけど後半戦に向けて期待は持てたと思います。

ハーフタイムでどんな声掛けがあったのか、お互いどんな言葉をぶつけ合ったのかが気になりますね。

そして迎えた後半は長崎が序盤から畳み掛けた攻撃を展開していましたが中々ゴールが奪えなかったところでファンマを投入。そして左サイド駆け上がったヨネのパスからファンマが豪快にニア上をぶち抜いたことで選手たちも現地にいたサポーターたちもいける!と思ったことだと思います。
ただその中で次どっちにゴールが生まれるかがやはり大事になってくるところで中央を完璧に崩され、そしてサイドの背後を抜け出されカバーも間に合わずに2失点。こうも簡単にやられるのかと、山形の攻撃は引き出しが多い魅力的なサッカーをここ数年展開していますがその魅力さを存分に披露させる舞台を用意してしまいましたね。

4失点してしまったとはいえ最後まで攻めの姿勢を貫いてくれたチームはほんと良かったですし、後半戦大事になってくると話してたセットプレーから得点が生まれたことも良かったと思います。そしてインパクトメンバーが必死に闘ってくれて得点にも絡んでいることも良い材料だと思います。ですので余計に前半での簡単な失点が勿体ないですよね。これは横浜戦のところで前述した通りなのかなと思うんですけど、当時首位相手の横浜だから守備をきっちりやったではダメなんですよね。昨年の失点数を受けて今季はしっかり守備から入るチームを作っています。それは相手がどこだろうと役割を完遂させなければなりません。横浜FCだけを抑えたらだめなんですよ、どのチームもゼロに抑えないとだめなんですよ、山形戦の結果を受けて一層強く感じましたね。長崎のインパクトメンバーは試合を決定付けてくれる選手たちが多く控えてます。たとえ同点の場面でもインパクトメンバーに繋げば勝てるんだと言えるようにするためにもしっかり守備は見直して貰いたい、そして今一度長崎のやり方というのを見つめ直して立て直せることが出来るチームだと信じているのでこれからの試合でその姿を見せて欲しいなと思っています。

この2試合を現地で観戦して試合後にゴール裏で挨拶来たときに顔が下がっている選手たちはいなかったです。選手一人一人が顔を上げて向き合ってくれてたと思います。現地に駆け付けたサポーターたちの声は確実に選手たちに届いてるはずなのでこれから選手個々人の奮発に期待したいところですね。


アウェイ連戦を終えて

この試合で負けたことと清水と横浜FCは勝ったので勝ち点差は更に広がりました。でもまだ11試合残っているなおかつ清水とは直接対決が残っています。自動昇格圏内に入ること、首位に立つことは全然可能性あります。でもそのために長崎は勝ち続けて清水と横浜が勝ち点を落とすことが条件ですよね。これはここ数年ずっと言ってますけど相手が負けたのに自分たちも負けたという勿体ないことはしたくない、自分たちで手が届く位置にいるのに自らそのチャンスすら掴めない、逃してしまうことはほんとに裂けたいですね。

そして忘れてはいけないのが22試合無敗だったのが一転して4試合未勝利になったということです。まさしく正念場です。次からはホーム連戦です。上位の山口と下位の栃木。ここでしっかり勝利を掴み取ってリーグ終盤戦に向けた弾みを付けたいところです。それと同時にホーム連戦が終わると、清水との大一番を控えています。少しでも勝ち点差を縮めた状態で敵地に乗り込みたいですね。

ここ数試合を見ていると戦い方は大きくは変わっていないものの、スタメンは少人数入れ替わっているので試行錯誤してるのかなと。常日頃から言ってますがどの選手にもチャンスはあると思っています。しかも水曜日には天皇杯マリノス戦が入ってくるため、ここでアピールをすることによってリーグ戦でメンバー入りがあると思います。なのでインパクトメンバーは次のマリノス戦がラストチャンスと捉え必死にJ1相手から勝利をもぎ取って貰いたい。自身のアピールの場にもなるしチーム全体の再浮上のきっかけとなる試合にしたいですね。

とにかくリーグはまだまだ続いていきます。今回の山形戦で潮目が変わったと長崎サポーターが思えるような展開に持っていって欲しいです。不調が続く現在のチーム状況に効く薬は勝つことです。相手がどこだろうとしっかり勝って目標達成に向けた光を取り戻すホーム連戦になることを願っています。

今回も読んで頂きありがとうございました!

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