ようやく思い立ってnoteを始めたその日、知らせは来た。

寒い雨の日だった。ようやく産休に入った私は吐き気と戦いつつ、雨の薄暗さに気持ちまで引きづられつつ、家で大人しく過ごしていた。

妊娠9か月。お腹はパンパンに膨らみ、少し動いても何だか張ってくる感じ。産院では張り止めの薬を処方されていた。第1子の時に引き続き、薬漬け妊婦である。

ぼんやり過ごしていた。以前から始めたいと思っていたnoteを登録しよう、と思い立ち、パソコンを開く。登録にてこずっていると、急に友人から連絡が来た。

「今、大丈夫？」のみ。

嫌な予感がした。

すぐに大丈夫だと返信すると、電話がかかってきた。

内容は予測通りだった。

「先生、昨日、亡くなったらしいの。」