SNSとの関わり
写真を撮るようになってからカレコレ今年で5年目に突入。ありがたいことにフォロワさんも増えてきて、写真を買いたいってメッセージや技術的なことを質問されたり、毎日、毎日ではないものの、だいたい週の半分くらいは何らかの問い合わせ、メッセージが来ます。感謝ですが、ちょっとな・・・というものも。
具体的なことを書くと身バレとかにつながるといけないので、書きませんが、要するにアーティストさん(写真/音楽/絵/スカルプチュア/詩人等)が自分の作品を買って欲しいというメッセージがたまに来ます。
正直なこと言うと、やってること間違ってるとしかいいようがなく。
インスタを通じなくても、自分には何人か本業でアーティストをやっていて、それで生計を立てている人たちもいます。もちろん、趣味としてやっている人たちも。
で、日本でアート、特にブツとしてのアートって正直難しいのですよ、生きていくのが。これは写真も同じくで、ひょっしたらSNSのおかけで、今の時代は写真やビデオなんかのコンテンツブームで、今までにないくらいのカメラブームなんじゃないかと思います。相乗効果でカメラ流行る、SNS盛り上がる時代だと思います。
ですが、そこで自分の作品を買ってと切ないメッセージ。気持ちはとても分かります。が、やっぱね、自分でマーケできないと仕方ないんですよ。それはアートの世界でなくても。
よく考えたら、すごいことですよね?タダで広告出せるんだからw なのにそれをうまく付き合えないのは、もったいない。
昔、知り合いのアーティストさんが言ってた言葉で「自分は本業が作品を作ることだから、宣伝だの集客だの、物販だのってできないから、やれそうな人(自分を見て)にやってもらわないとダメなのよ」
まぁ、要するに料理はできるけど、猟は出来ないと。
「作ってる作品が、〇〇〇さんを食べさせ、なおかつ販促する人も食べさせるほどのものになるなら、人が付いてくるとは思うけど」とちょっと厳しい回答を。
「それって人に気に入られるための作品でしょ?自分はそんなの作りたくない」
うーん、気持ちはよくわかるが、現実世界では通用しないw
こうしたやりとりって、他のアーティストさんとも全く同じ内容の会話をしたことが何度かあり、やっぱりアーティストさんはあくまでも創作側で、マーケッターでもないし、販売者でもなく。当然だけど。
でもね、料理人の話を例えとしたら、料理人だとしても人が喜ぶ、また食べたいと思って、金払いたいと思う料理人かどうかなんですよね。もっと厳しい言い方すれば、猟する人が時間かけて、危険を冒して、獲ってきた獲物をこの人になら渡しておいしいものを作ってもらいたいと思うかもミソだと思うんですよ。最後にお金払っても「ありがとう」と言わせることができるか。
そう考えると、ただ創ってあとはヨロシクは、ちょっとステレオタイプというか、ガチのアーティストさんはこんな風にやりたいことだけやって、後はまわりがやってくれてるものという思い込みからなんじゃないかと。もろ思い込みですよね!w
一流のデザイナーの下書きは現実的に形にならないから、パタンナーがせっせと作りなおし、ようやくブツとして作れるもの、着れるものになるというのを聞いたことがあります。
でも、そのデザイナーさんだって、もとはパタンナーと同じ仕事、同じ道を通ったわけだし、デザイン以外の雑用から何から全部やって、業界動向だって把握はしてるし(つまりマーケットの頭がある)。
したいことだけやって、あとはヨロシクで済ませてるようで、作ること以外の知識や経験だってあるわけで。
いきなり一流のデザイナーがやってることを自分もそうしたいのって、ある意味とってもディスリスペクトな観点かなと。
とは言え、そんな風に思ってるアーティストさんってたくさんいると思う。自分も自分が好きな写真撮りまくって、勝手にお金になってくれたら会社勤めなんかしなくていいのにって思うこともあります。
とは言え、現実的には人間三食たべるし、家賃だって、光熱費だって払わなきゃいけない。地に足つけて考えたら、そんな都合のいいことばかり考えていたら、今日も明日もやっていけないわけで。
そんな中、簡単なセルフプロデュースの方法がある訳です。SNS。
インスタ、ピンタレ、FB、あれやこれや。自分でサイトを持つことだっていいし、何でもやりようがあるんですよね。
そこにつけこんで、ノウハウが~なんて商売やってる人たちもいます。自分でできることに限界を感じたら、そういう商売の人たちに相談するのもアリでしょう(自己責任でw 繰り返す、自己責任でw)
コンピューター、ネットワークを通じて人はもっと世界とつながる方法があるのだから、やっぱり自分から繋がっていかないと。
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