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戦争とプロパガンダの歴史を紐解くフーヴァー研究所の意義



フーヴァー研究所は、1919年にハーバート・フーヴァーがスタンフォード大学に設立した歴史ある施設です。これは、アメリカ国立公文書館の設立に先駆けており、戦争関連の資料収集と記録保存において革新的な役割を果たしてきました。

1941年、フーヴァーは同研究所の設立意義を「人々の苦悩や自己犠牲、英雄的行為を記録し、平和の促進と戦争への挑戦状とする」ことと語っています。この使命感は、戦争の荒廃を目の当たりにした彼の信念に基づくものです。戦後、特に第二次世界大戦後の日本やイラクで、膨大な資料が失われるなか、フーヴァー研究所は歴史的価値のある資料を世界規模で収集し、保管してきました。

近年では、2008年から2020年にかけて、イラク政府や記憶財団と連携し、サダム・フセイン政権時代のバアス党記録をデジタル化するプロジェクトを完了。約600万のデジタルファイルが構成するこのコレクションは、独裁政治の研究においても世界最大級とされています。

同研究所の意義は単に過去の記録を保存することだけでなく、それを未来の平和と学びに繋げる点にあります。本コラムで取り上げられた『Fanning the Flames: Propaganda in Modern Japan』は、戦時中のプロパガンダの役割とその影響を明らかにする一例です。このような出版物を通じて、フーヴァー研究所は戦争や独裁、革命の記録を未来に伝えるための重要な役割を果たし続けています。

私たちは、この研究所の取り組みを通じて、歴史の教訓を学び、平和の維持に向けた知識を深めることができるでしょう。




太平洋戦争におけるシービー隊員の日記展示について

本報告では、太平洋戦争においてシービー(Seabee)として従軍した海兵隊員の日記展示について記述します。

展示された日記は、当該隊員が戦時中に記録したもので、以下のような経緯が記されています。
1. 従軍の経緯
隊員は、ニューギニアやニューブリテン島を転戦後、エニトゥク環礁およびウルシー環礁を経由しました。これらの地域での任務は、激しい戦闘地域における活動を支えるものでした。
2. 沖縄での待機
日本本土上陸作戦の準備として沖縄に待機していたことが記されています。しかし、終戦を迎えたため作戦は実施されず、その後帰国する運びとなりました。
3. 記録の意義
本日記は、従軍中の過酷な環境下での生活や作戦準備の詳細、さらには終戦時の状況を記録しており、当時の戦争の一端を知る貴重な資料として位置づけられます。

展示内容から、戦争当時の兵士の体験や感情を深く理解することができ、歴史的資料として高い価値を有しています。

以上

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Tokyo⇄シリコンバレー AI,クライメートテック Web3 -武富正人
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