【紹介】おしいれのぼうけん
みなさんこんにちは(^^)
スヤ@うつ病経験の読書家|メンタルケア心理士®の卵(@vtyljbdn)です!
今日は子どもに読み聞かせしている絵本の紹介をしたいと思います!
今日の作品はおしいれのぼうけん/ふるたたるひ・たばたせいいち さく/童心社 です。
物語のはじまりはじまり!!
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ここは、さくら保育園です。
さくら保育園には怖いものが2つあります。
一つは「おしいれ」で
もう一つは、「ねずみばあさん」です。
さくら保育園の園児たちは給食の時に騒いだり、お昼寝の時に騒いだりすると、
「はい、静かにして」と
みずのせんせいは言います。
それでも静かにしない子がいると
みずのせんせいは、その子を捕まえて、押入れに入れてしまい、戸を閉めてしまいます。
入れられた子は泣き出してしまい、「ごめんなさい」といい、みずのせんせいはしばらくすると、押入れから子供を出します。
もう一つ怖いもの、ねずみおばあさんは、先生たちがやる人形劇に出てきます。
ねずみばあさんがねこをにらむと猫は動けなくなってしまいます。
人形劇が終わると、みんなはみずのせんせいに「本物が見たい」 とねずみばあさん役を演じるみずのせんせいはみんな大好きです。
ある日の昼寝の時間に、さとしとあきらが喧嘩を始めました。
そして、喧嘩が激しくなり他の友達(ともこ)の腕を踏んでしまい、蹴飛ばしたのです。
みずのせんせいは「やめなさい」と言いましたが二人は止めなかったので、
「さあ、押入れの中で考えなさい。もし寝ている人のお腹を踏んづけてお腹が破裂したらどうするの」
と言って、あきらを下の段の押入れに、さとしを上の段の押入れに入れました。
あきらは下の段でべそをかいていました。さとしが悪いのにあーあという気持ちでした。
しかし、さとしはじっと泣くのを我慢していました。
さとしが周りを見ると、押入れの後ろの壁にぼやっと丸く光が立っていますその光のやってくるもとを探しました。
押入れの戸に穴が開いていることがわかりました。
その穴を覗いていると、「く、くう」とあきらの声が聞こえました。
「なくな、あーくん。穴があるぞ。外を見てみろよ」
下の段にも穴がありました。
あきらも面白くなり泣くのをやめました。
みずのせんせいは、二人が穴から覗くので両手で二つの穴を塞ぎました。
すると二人は指に穴を突っ込んでくすぐり、びっくりした先生は手を離してしまいした。
さとしとあきらは、また外をのぞきました。
そこへ、きむらせんせいが通りかかったので、みずのせんせいは頼んでガムテープを穴にぺたっと貼り付けてくれました。
外が見えなくなったさとしは、怒って押入れをどんどん蹴飛ばしました。あきらも真似をします。
そして、二人は一緒に蹴飛ばすようになり「そら、けとばせ、いち に さん」
みずのせんせいときむらせんせいは一生懸命戸をおさえました。
蹴飛ばす音がだんだん小さくなり、あきらはとうとう蹴飛ばすのを止めまいた。
「ぼく、もう だめだよ」かなしそうにしていました。
そこで、さとしが喧嘩の原因となったミニカーを返すよと、さとしの手が下に伸びてきました。
あきらはさとしの手に触りました。汗をかいた熱い手でした。
あきらは思わずいます。
「さとちゃん、手をつなごう」
二人は汗でベトベトの手をしっかり握り合いました。
あきらは、床にあるミニカーを置く代わりに、ズボンのポケットから取り出した何かをサトシの手に握らせました。
それはミニじょうききかんしゃでした。
押入れの中でミニカーとデゴイチ(蒸気機関車)を走らせ遊びました。
押入れの外では、みずのせんせいがこまっていました。
二人が謝るか、一生懸命考え始めました。年上のきむらせんせいはニコニコしていました。
「この二人、どこまでがんばるかな。もうそろそろ怖くなる頃だけど」
出てこないふたりをえらいなとおもいました。
押入れの中は「よるのやま」と「よるのうみ」
きむらせんせいのいうとおり、だんだん怖くなってきました 。
さとしは、押入れの左の隅は見ないことにしました。
そこにベニヤ板の模様が真っ暗闇のトンネルのように見えるからです。
あきらは、押入れの右の壁は見ないことにしました。
壁のシミが人間の横顔のように見えてとても気味が悪いからです。
「よるのやま」と「よるのうみ」をミニカーとデゴイチであそんでいると、突然声がしました。
「そこにいるのは誰だ? わしはねずみばあさんだぞ。」
あきらは思わずミニカーから手を離しました。
押入れの壁の人間の顔が、ゆっくりあきらの方を向きました。ねずみばあさんです。
さとしも思わず見て、きかんしゃから手を離しました。ミニ機関車は一人で走り出して、トンネルに入って行きました。
「こら、まて!」
追いかけるさとしの後ろからごうっと風が吹いてきました。
下の段では、ねずみばあさんがネズミを何匹のお供に連れて、壁から出てきたアキラをにらんで言いました。
「わしの可愛いネズミ達がお前を食べたがっているぞ」
あきらはブルブル震えて思わず「ごめんなさい」と言おうとしました。
するとそのとき、「あーくん。てだ、手をつなごう」と
さとしの慌てたような声がして手が下に降りてきました。
あきらは夢中でそのてをにぎり握るとホッとして「ごめんなさい」のことばは引っ込みました。
ねずみばあさん怒りました。
「それなれ とびつけ ねずみ!!」
ネズミたちはわっとあきらに飛びかかりました。
でも、さとしがはやくあきらの手をぐいっと引っ張ったので宙に浮きました。
引っ張り上げられたあきらの足が地面につくと、そこは暗い森の暗いトンネルの入り口でした。
あきらの手をつかんださとしが言いました。
「一緒になれてよかった。 」
安堵している束の間、薄暗い森の中に青い火がちろちろ燃えていました。
「あの火、なんだろう」
すると、その青い日の間から救ったねずみばあさんが立ち上がって恐ろしい声で言いました。
「それで助かったと思ったら、大間違いだぞ。二人一緒になっただけのことなのだぞ。ふふふ。」
青い火が一斉にキーキー鳴き声をたてました。 そして二人の周りに迫ってきました。
二人は肩を組んで暗いトンネルの中に走り込みました。
走っているうちにトンネルの天井に薄暗い電灯がつきました。
うちも次第に広くなり、出口が見えてきました。
もう追いかけてくるネズミもいません。
外に出た二人は思わず立ち止まりました。
出たところは、人1人、車1台いない高速道路で暗いトンネルよりもっと不気味でした。
二人はその高速道路お家に向かって走りました。
すると突然、ねずみばあさんの声が空から降ってきました。
「私はここで待っているぞ」
見上げるとビルの上にねずみばあさんは腰を下ろしていました
ふたりは汗いっぱいになって走りました。
ふたりは高速道路から降りる道をかけ降りました。
掛け降りた所で、二人は思わず叫び「ああっ!! 」
ジャッーーバン
二人は水の中に落ちました。臭い水です。下水道でした 。
二人は手を繋いだまま臭い臭い水の中を流されて行きました。
流れてきたな丸太につかまった二人はほっとした気持ちで、流されてきました。
「眠くなってきたよ。さとしちゃん」
「うん、僕もだ」
途端にねずみばあさんの笑い声が下水道いっぱいに響きわたりました。
「とうとう、まいったようだな。いまだ!ネズミたち!」
そして、ネズミたちが下水道の中から二人を岸の上に押し上げました。
二人はねずみばあさんの前に連れて行かれました。
ねずみばあさんは言います。
「お前たちは逃げ回り、わしをてこずらせたな。でも、わしは優しいばあさんだから、お前達が謝るなら食べないし、この地下の世界からの出してやる」
さとしが「ごめんなさい」いいかけたとき、
「僕たち、悪くないもん。ごめんなさい何ていうもんか!」
さとしははっとし、ねずみばあさんがいました。
「ようし。それならお前たちをわしのネズミにしてやろう」
「いやだ、 ねずみになんかなるもんか!」
二人は叫びましたが、ねずみばあさんの光る目に見つめられると、力が抜けて、へなへな座り込んでしまいました。
ネズミ達が二人に飛びかかるろうとしましたが、二人とも決して謝らないぞと決心しました。
ネズミ達が飛びかかろうとしたときです。
押入れで遊んでいたミニカーとデゴイチがやってきて、
さとしとあきらはデゴイチとミニカーに飛び乗り、 走り出しまいた。
ネズミ達はワッと逃げました。
「助けてくれ!」ねずみばあさんもネズミと一緒にとうとう逃げ出してしまいました。
「良かった。僕たち、ねずみばあさんに勝ったんだ」
ふたりは窓から手を出してしっかり握り合いました。
二人はとても気持ちよく疲れていました。
眠ったように車の中でじっとしていました…
その車内窓の外に星が見え始め、星は空いっぱいになりました。
デゴイチとミニカーが空に浮かび上がって、二人を地下の世界から連れ出してくれるのでした。
やがて星は見えなくなり、ふと気が付くと、 二人は押入れの中で、デゴイチとミニカーを持ったままウトウトしていました。
あのぼうけんは、うそではない しょうこに 二人とも汗びっしょりになっていました。
押入れの戸がガラリと開きました。みずのせんせいときむらせんせいがふたりをそとに出しました。
「きみたち、ほんとよくがんばったな。あら、あきらくんのおでこ、あせもかしら?」
みんながわっとあつまりふたりのそばにきました。
「ね。ね。おしいれ、こわくなかった?」
「おしいれからでられてよかったね」
さとしとあきらはあかくなって、踏んででしまった ともこに
「さっきは踏んじゃってごめんね」…
次の日から、みずのせんせいは、こどもをおしいれにいれなくなりました。
かわりに子供たちが自分でおしいれに入るようになりました。
さとしがみんなに「おしいれって、ねずみばあさんの国なんだよ大冒険のできるところなんだ」
あきらもみんなに話をしました。
さくら保育園には。とても楽しいものが2つあります。
1つは「おしいれ」で、
もう1つは「ねずみばあさん」です。
外から見れば、おしいれのなかに2人の子供がいれられただけかもしれませんが、
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さとしとあきらは、おしいれの中から大冒険をする非常に読み聞かせをすると子供が絵本の世界に引き込まれるに違いない作品です。
1974年に発行されて、長年のロングセラー作品ですね!
この本は読みつがれるべき作品の1つに間違いないと私は思います(^^)
【著者の情報】
◎古田足日(ふるた・たるひ)
1959年「現代児童文学論」で日本児童文学者協会新人賞を受賞、「ぬすまれた町」(61年)以降、児童文学作家としても活動。「宿題ひきうけ株式会社」(66年、理論社)で日本児童文学者協会賞を受賞。主な作品に「おしいれのぼうけん」(童心社)、「大きい1年生と小さな2年生」(偕成社)など。97〜02年まで日本児童文学者協会会長も務めた。
(毎日新聞「訃報:古田足日さん86歳=児童文学作家、評論家 」より 2014/06/09 12:29)
◎田畑精一(たばた・せいいち)
1931 年大阪市生まれ。京都大学中退後、本格的に人形劇にうちこむ。人形劇団プーク・劇団人形座などで活動の後、古田足日と出会い、 子どもの本の仕事をはじめる。主な作品に『おしいれのぼうけん』、『ダンプえんちょうやっつけた』、『ゆうちゃんのゆうは?』『ひ・み・つ』(いずれも童心社)、『さっちゃんのまほうのて』、『ピカピカ』(いずれも偕成社)などロングセラー多数。
(引用URL:https://www.ehonnavi.net/author.asp?n=8224)
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