![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16465095/rectangle_large_type_2_4a3fb71ff218478ae8de02b7f9f6294f.png?width=1200)
技術同人誌に出会って変わった世界 【付録短編 〜マヨイの未來編〜】
この記事は 「セイチョウ・ジャーニー」「挫折論への招待」Advent Calendar 2019 1日目として公開。
なお、記事の最後に掲載している付録短編小説は「セイチョウ・ジャーニー 第3章マヨイ・ジャーニー」「挫折論への招待 第5章未來論への招待」を踏まえた特別編である。
セイチョウ・ジャーニーとは
技術書典5にて、Growthfaction(Growth+Faction)サークルメンバー5名が中心に執筆した、セイチョウするための技術同人誌。技術書典当日、1時間で200冊が完売し現在も電子版にて販売されているロングセラー同人誌。
"成長しろ" その圧力にモヤモヤする
うまく目標達成できないあなたに
"どうしていいかわからない" を抜け出したい
物語・解説でわかる、セイチョウの法則!
みんなのセイチョウ・ジャーニーを収録!
"マヨイ" について
セイチョウ・ジャーニーでは、メンバー5名それぞれが自分のパートを執筆した。タイトルにある"マヨイ"とは、VTRyoが担当したパート『マヨイ・ジャーニー』のこと。セイチョウ・ジャーニーの第3章にあたるパートであり、唯一小説形式を取っている。
マヨイ・ジャーニー あらすじ
『なりたい理想はある。実績はまだない』青年、間宵誠(マヨイマコト)が技術書典でたまたま出会った"セイチョウ・ジャーニー"をきっかけに、成長していく物語。
「お兄さんは今、楽しいですか?」
Twitterの使い方を変えたら見える世界が変わった。
フォロワー同士のつながりが世界を広げてくれた。
自分にぴったりのコミュニティが自分を上のステージへ上げてくれた。
行動は次の行動を呼んだ。
「キャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」
彼が技術書典で本に出会ったのは偶然だった。
フォロワーが彼をコミュニティに導いたのは彼がそう願ったからだった。
その願いは行動になり、身になり、やがて習慣になった。
「好奇心・持続性・楽観性・冒険心・柔軟性がよい偶然を呼ぶ」
よい偶然とは、よい出会いでもある。
よい出会いは、きっとあなたをよい方向に導く。
セイチョウ・ジャーニーは、多くの人のよい出会いになれただろうか。
遅ればせながら、#セイチョウジャーニー 読了。ぜんぶ面白かったけど、今の自分にはマヨイ・ジャーニーが一番刺さったかも。
— えひやん (@efyaan) December 11, 2018
適度にコミュニティにも参加してたり、どこかで話すこともあるけど、Re:駆け出しエンジニア的な人たちと繋がりたい感あるw
今更ながら、ちょびちょび読んでいるのですが、、、
— ぺい (@pei_dev) December 4, 2018
なにこの湧き上がるこの気持ち。
LTのリアルタイムでフィードバックすごそう。。
#セイチョウジャーニー
今朝の通勤時間はセイチョウ・ジャーニーを読む!
— Nocheee (@pluemenu) November 15, 2018
マヨイ・ジャーニー読了
とりあえず勉強会とかもくもく会に参加するためにconnpassに登録した。
楽しみだ#セイチョウ・ジャーニー
完全SIer脱出マニュアルとセイチョウ・ジャーニーを読んでると、いろんなことを考える。まだ行動や結果に至ってないけど、この感じを続けていきたいな。#完全SIer脱出マニュアル#セイチョウ・ジャーニー
— ゆーき (@lizhi05853) June 19, 2019
技術書典で話題になってたセイチョウ・ジャーニーのpdf版購入しました。
— kenichi (@ken_ichiafs) October 13, 2018
一歩踏み出す勇気をくれる良書です。#セイチョウ・ジャーニー
#技術書典 #セイチョウ・ジャーニー
— Morix💪😼✨ (@morix1500) October 11, 2018
漠然と「変わりたい・強くなりたい」と思っているITエンジニア向けの本。
成長するための考え方や行動を学ぶことができる良い本です。
読むとモチベが上がるし行動したくなるし実際行動しはじめた人もいるみたい。そういう本を書けるってすごい!
“全ての章において、様々なヒントを得ることができたのですが、その中でも読んでて一番ビビっときたのはVTRyoさんのマヨイ・ジャーニーでした” / 1件のコメント https://t.co/8MRNmK7MFc “セイチョウ・ジャーニー #読書感想文|ddd-En|note” (1 user) https://t.co/pbfuJANcha
— てぃーびー-Rec Ops (@tbpgr) May 6, 2019
VTRyo(@3s_hv)さんのマヨイ・ジャーニーを読んだ。
— きゅ〜ぶ@プリキュアエンジニア (@cube_3110) April 15, 2019
一言で言えば感動した。
この本で登場する間宵が少し前の自分に重なった。#技術書典#セイチョウジャーニー
マヨイ・ジャーニーの章が、自己言及的でトリッキーな内容で面白い。他の章よりストーリー性が高くて、成長とはこういうことか、と疑似体験できる内容な気がする。
— Piro@C97 4日目南ソ31b/Linuxコマンド操作解説マンガ連載中 (@piro_or) October 22, 2018
挫折論への招待とは
技術書典6にて、Growthfaction(Grow+Faction)サークルメンバー5名が中心に執筆した、セイチョウ後に訪れるかもしれない挫折に対処するための技術同人誌。当日、450部以上を頒布し現在も電子版で販売されている。
本家本元である『エンジニアリング組織論への招待』の著者、広木大地氏がコラム執筆をしたことでも話題になった。
自著の同人誌(タイトルのオマージュ)に自らの挫折体験を寄稿していくスタイル。https://t.co/I53Oiu7ubr#挫折論への招待#エンジニアリング組織論への招待
— 広木 大地/ エンジニアリング組織論への招待 (@hiroki_daichi) March 29, 2019
人生の理不尽。抗えない恐怖。
過信・裏切り・破滅。周囲との不和。
そのすべての正体は
自己との向き合い方の失敗にあった。
"未來" について
挫折論への招待でも、メンバー5名それぞれが自分のパートを執筆した。タイトルにある"未來"とは、VTRyoが担当したパート『未來論への招待』のこと。挫折論への招待の第5章にあたるパート。
節目節目に認知心理学によるメタ認知論が展開され、読者も一緒に挫折を突破できる。
未來論への招待 あらすじ
『挫折とは、自分が生きていて良い意味や生きていく意味を見失うことだ』と考える新卒SEの水卜未來が、つらい仕事と厳しい現実に向き合いながら成長していく物語。
『挫折は、人の心が生み出す厄介な幻想なのだ』
『もっとやれるはずだ。冷静に失敗の原因を確かめる』
『今できなくても、続けていれば未來の自分が達成してくれる』
『大きな失敗経験は未來につながる才能を呼び起こしてくれる』
『"大事ではないことを選ばない"ことは未來の選択肢を広げる』
『重ねた経験が未來をつくる』
挫折論への招待は、誰かの未來をつくることができただろうか。
「挫折論への招待」、寄稿者特典で電子版先読みさせてもらってるけど、「みんなの挫折論」しか読んでないのに目に熱いものが。。。Hideさんの話が特に。
— みずりゅ(技術書典7せ27D:しがないラジオsp65出演しました。) (@MzRyuKa) April 1, 2019
自分はこんな寄稿で良かったのか??#挫折論への招待 #技術書典6
>著者/寄稿者は、読者に自分達と同じような道を歩まないで欲しい。
— FORTE@aozorafm (@FORTEgp05) April 3, 2019
>そんな想いの詰まった一冊だと思います。
まさにノウハウ本。読みたい。
「挫折論への招待(寄稿者特典によるサンプル先読み)」の感想エントリ - みずりゅの自由帳 https://t.co/G4bhgoA5gJ#挫折論への招待 #技術書典 #技術書典6
涙なしには読めない。読み始めたら一気に全部読んだ!
— 果物リン (@FruitRiin) May 4, 2019
一番泣いたのはミトミクちゃんだよ。こんなのずるいよ〜(涙だばだば
挫折に対するとらえ方もこの章の定義の『自分が生きていて良い意味や生きていく意味を見失うこと』が好きだなぁ
#挫折論への招待
付録A 特別掲載:広木の挫折論
— tkobayashi03 (@tkobayashi03) April 19, 2019
あの広木さんに挫折した過去が⁉️
挫折からの「失ったもの」を取り戻そうと活動されてからの展開は流石としか言えないw
挫折で「失ったもの」を"未来"で取り戻す為に活動すること は挫折から立ち直る一つの方法だと思った#技術書典 #挫折論への招待
#挫折論への招待 読了
— TEWi_R (@tewi_r) April 18, 2019
とても胃が痛くなる内容で読み進めるのがキツかった・・・
今までここまで大きな挫折なかったが、周りに助けていただいたりたまたま運が良かっただけということが多かった
今後、大きな挫折に直面しそうになった時改めて参考にしたいです
技術同人誌という形で本を出してきて変わった世界
ここからは僕、VTRyoのセイチョウの話をしよう。
技術同人誌を書く前の僕は、とにかくブログを書いたり勉強会に登壇したりPodcastをやったりしていた。誰に頼まれるでもなく露出する機会は自らお願いして作ってきた。
自分はつよいエンジニアなんだという意味合いがあったわけではない。その逆で、よわい今だから発信できることがあると確信してとにかく露出し続けていた。
ただ、本を出すという昔からの夢にはまだ手を付けていなかった状態だった。技術書典4に一般参加したとき、僕はその熱気にやられた。
自分と同じアマチュアの人がこんなにもたくさん本を自費出版しているのかと衝撃を受けた。気づいたときにはその次の技術書典5に応募していて、そして執筆者としての参加が叶ったのだった。
1.全力という全力を注げる相手との出会い、それが同人誌
技術同人誌を初めて書いたのが『セイチョウ・ジャーニー』だった。合同誌であったが、熱量はとにかくそれまでで一番熱かっただろう。そこまで打ち込める何かに出会ったのは、本当に久々だったか、あるいは初めてだったかもしれない。
睡眠時間を削っても、ご飯を食べ忘れていても気にならない。実際身体は悲鳴を上げていたのは気づいていたが、それでも作っている本の品質を徹底的に上げることだけを考えていた。納得行かないところがあると寝られなかった。絶対にいい本にしてやる、この本は絶対に読者に届く、と心から信じていた。
そんな状態になれることが他にあるのだろうか。
それが功を奏してか、この処女作はとにかく多くの人の心に届いたと思う。企画から執筆、宣伝、当日の頒布まで、メンバー全員が頑張りまくった結果が目に見えたことで、とてつもない達成感があった。
文字通り全力で取り組み挑むという活動は、僕を自然とセイチョウさせたのだった。
2.技術同人誌界隈との出会い
これまで登壇を繰り返すうち、コミュニティとの接点が多かった。たとえば『しがないラジオ界隈』や『サポーターズ界隈』など、特定のコミュニティに生息するひとたちのことを"界隈"と表現したりする。
同じように、技術同人誌を書く人たちは『技術同人誌界隈』としてやはりコミュニティが存在していた。執筆をしてきて、Twitterで宣伝をするうちに彼らとも会話が自然と始まっていく。はじめましての方も、こうしてリプライを親切にくれた(この約一年後、同じ会社に所属することになるとはこのとき知る由もない)。
僕なら400から検討開始
— えるきち TS系JS / クリーンアーキテクチャ本を技書博 12/14 に出します (@erukiti) September 11, 2018
100部はコスパ悪すぎるので、最低でも200からですが現時点でその数だと200は楽勝で出るはずです。
オススメはオンデマンド200か、オフセット300か400あたりですかね。
もちろん、今後の宣伝とか準備次第ですが pic.twitter.com/G1Q8bifUTy
この連鎖は、執筆を重ねることでどんどん増えていく。もちろん頒布に関するイベントも自主的にやったりするので、さらに知り合いが増えていく。
この出会いは、執筆してみなければできなかっただろう。
3.技術との出会い
技術同人誌イベントに行けば、ニッチな技術本や入門書などが非常にリーズナブルに手に入れることができる。こんな素晴らしい本が1000円だって?ありえない。みたいなことがそこらじゅうで起きている。
だが楽しいのはそれだけではない。自分が技術を掘り下げて書くこともあるので、より深い知的好奇心を満たすこともできる。僕は単著でも本を書いていて、そこではWeb系の技術をベースにラブコメを書いたりした。
書き方は人による。僕は描きたい物語ありきで、それを技術に絡めて表現する方法をとっている。物語に合わせた技術解説の展開を都度考えることになるので、『ああこんな風になってるのね〜』とそこで学ぶことも多々ある。
言ってしまえば執筆駆動な学びを定期的に繰り返すことになっていて、それだけでもいい機会になっている。『次はこれで話が書けそうだな』と思いついた時が、なにより一番わくわくするのだった。
4.決意と出会う
全力で取り組めるもの、人との縁ができるもの、自分のスキルが向上できるもの。
これだけ揃っている趣味は、続ける以外の選択肢がない。ならば続けようと思うのが自然であり、どちらかというと「もう辞めることができない。止められない」というのが正確だった。
けれど、ここに決意という単語が入ってくるのはやはり本を書き続けるという行為にはそれなりに大変さが伴うからだった。
特に僕の作風は、自分のこれまでの人生を媒体にした「痛みを伴う回想」で出来ている。いつかの辛かったこと、思い出したくもないこと、そういうのを無理に引っ張ってきて「供養する」に近い気持ちで書いている。書くのは大好きなのに、そのためには自分の内側にあるものを全部出さなくてはならない。
そうまでして書いていたい、描き続けようとする決意と覚悟に、僕は出会ったのだった。
新しいことをはじめる第一歩は小さなことでよい
僕がこのGrowthfactionというサークルで活動をするのは、僕自身が「誰かの一歩を支援したい」と思っているからだ。
誰かの背中を押す、略して #だれせな
— VTRyo@技書博2F-け01 (@3s_hv) November 26, 2019
アウトプットが誰かとのつながりを生むことを、僕はこの身体でよく理解している。これを読んで、もし技術同人誌を書いてみたいと思った人も、まだハードルが高いかもと思った人も、まずは何か「書くことをはじめる」ことで良いと思っている。たとえば、このnoteは実に始めやすい。
あなたの考えていることを知りたい、という人は案外この世界には多いものなのだ。
さあ始めてみよう。この記事が、あなたの一歩を支援する記事になれたら嬉しい。
【付録短編】
ここからは特別編。
「マヨイ・ジャーニー」と「未來論への招待」の後日談。
苦しいことも嬉しいことも全部、その経験は未来に活きる#挫折論への招待
— Mayoi (@Mayoi_engineer) April 15, 2019
マヨイの未來編
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?