自由は不自由?!
動物看護師から、看護師長、マネージャーへ役職が変わったり
獣医師から、副院長、院長へ、役職が変わったり
初めてリーダーを任されたとき、多くの人が、このやり方がリーダーとして正しいのか?リーダーってなんだろう、と壁に打ち当たるのではないでしょうか?
私もその1人でしたし、今でも迷うことがたくさんあります、、
今回は「いちプレイヤーからマネージャーに頭を切り替える思考法」
著者、安藤広大さんの本の中から、その迷いを打ち消す1つのキーワードをご紹介したいと思います!
ちなみにこの本には5つのポイントが書かれています。5つのうちの1つ「ルール」について書かれている項目から一部を抜粋し、私の経験談を交えながら動物病院のマネジメントに当てはめて、お話ししたいと思います。
【自由な指示が不自由を生み出す?!】
「患者さんの為になる!と思うことやってみて」
「会議には開始時間までに集まってね」
一見、ルールに縛られず、ストレスフリーな職場のように聞こえますよね!
でも実は、この曖昧なルールが、人をストレスの渦へと巻き込んでいる、、というのです。
例文として夏休みの自由研究が挙げられており
「なんでも良いので、自由に研究してください」
「好きな生き物を観察して気付いたことをまとめてください」
この二つで考えると、確かに前者は何をしたら良いか考える時間が長くなり、ストレスを感じやすいテーマですが、後者であれば好きな生き物について観察する、という目標を達成するという道筋が見えていますので、その分ストレスフリーですよね。
実際に私も、スタッフが自由に発想することが、その人の才能を開花させチームの能力を発揮させると考えていました。
正直なところ、この考えも一理あると思っています。そのために理念が大切であり、
しかし、その理念だけを与えては、相手にストレスを感じさせ、更には成長を遅くさせてしまっていたのには、納得がいきました。
リーダーの中には、「いつまでに何をどのくらい達成してね」という指示が、手取り足取りスタッフをフォローしているように感じてしまう人もいるかもしれません。
ただ、実際に行動を起こすのはスタッフ本人。結果に対して公平な評価をする為にも、予めルールを明確にしておく必要性を感じます。
そしてルールがある程度決まっていた方が、ルールの範囲内で、自由に安心して行動を起こすことができるはずです。
本書では日本の交通整理について挙げられていますが、信号があることで、安全な生活を送ることができますね。
【ルールが成長に結び付いた実体験】
「◯ヶ月以内にこのサプリメントを完売させてね」
というミッションを、以前の職場で院長から与えられたことがあります。
その時、私は自分のやるべきことが明確だったこともあり、サプリメントを完売させることに集中し、仕事をすることができました。
結果的に期限内に完売させることができ、それにより販促のスキル、CS(顧客満足度)を高めることの喜びを得ることができ、自分が1つのことを成し遂げられたという達成感を味わうことの全てが、短期間で得られました。
その背景には、上司が明確なルールを与えてくれただけでなく、実践中は口出しせず、結果が出るまで待っていてくれたこと、完売後には周りから結果を認められ追加注文の許可を貰えたこと。
いくつもの出来事が重なり、それは私にとって帰属意識を感じることにも繋がっていました。
上のようなルールを、「言われたからやる」と受け止める人もなかにいるかもしれません。
ですが、入口はそれでも良いのではないでしょうか。
その場合、実行に移すまで時間がかかる、やらない、結果を出さずに話が流れてしまう、ような人もいれば、やってみたら上手く行く、楽しい、やって良かった、という人もいるはずです。
リーダーが最終的に評価すべきポイントは、プロセスよりも結果です。
結果的に成長に結び付いたのであれば、それはその人の評価に値しますし、リーダーとしての仕事を果たしたことにもなります。
本書には、「リーダーの役割はモチベーションを上げることではなく、成長させること」と書かれています。
私もこれまで様々な本を読んで来ましたが、リーダーやマネジメントに関する方法論は様々です。どれが正しいの?!と思う時も以前はありましたが、今はいろいろな情報を常に取り入れる姿勢も必要だと感じています。
もちろん、このやり方は合わないなと思うことも沢山あります。全てを取り入れるのではなく、今の自分にとって、必要な情報を取ることに意味があるはずです。
「スタッフ自ら行動し、成長させる」ための方法論を今一度リセットし、今持っている情報をアップデートしてみてはいかがでしょうか!
引用:ダイヤモンド社 「いちプレイヤーからマネージャーに頭を切り替える思考法」著者:安藤広大
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