【本人拡散希望】兎田ぺこらは全世界女性ストリーマーランキング1位を獲れるのか?ズバリ予測とライバルの分析
ホロライブ3期生の兎田ぺこらさんは「今年の世界女性ストリーマーランキングの1位をとりたい」と公言しています。ですが、現状のランキングがどうなっているのか、本人も周りも把握できていないようです。
そこで、Vtuberの集計・分析サイト「VSTATS」を運営している私が、ぺこらさんの目標達成に向けた情報を提供します。まずはズバリ私の予測を公表して、現状のランキング分析、目下のライバルたちとの比較を行います。現状のストリーマー業界・Vtuber業界についての状況がわかると思います。
本来このような「数字の話」は、本人が預かり知らぬところでファンがわいわいやっているべき事なのですが、ぺこらさん本人が気にしている事ですので、この記事だけは本人の目に留まり、参考にしていただければ嬉しいなと願っています。
現況での予測(10月1日現在)
このまま継続的に活動を続ければ、2023年世界女性ストリーマーランキングのトップ獲得は濃厚です!
ストリーマーランキングの決まり方
現在、ストリーマーランキングはStream HatchetやStreams Chartsによって公表されています。ランキングの基準としては「視聴時間(Hours Watched)」が使われています。
この指標は簡単に言えば、視聴者が費やした時間の総計です。各配信の「平均視聴者数×配信時間」を足して求めます。ですので、「10万人が1時間見た配信」と「1万人が10時間見た配信」は同じ価値になります。
単純な人気を測る指標ではありませんが、コンテンツの提供量は重要ですので、総合的な活動量と結果を示す指標として、視聴時間は適切だと考えています。
9月末現在の世界女性ストリーマーランキング(VSTATS独自集計)
兎田ぺこら(ホロライブ) 2430万時間
Rivers(ストリーマー) 2043万時間
博衣こより(ホロライブ) 1811万時間
Irommouse(Vshojo) 1566万時間
さくらみこ(ホロライブ) 1409万時間
目下のライバル
ライバル① Rivers
Riversさんはスペインのストリーマー、そして7人制サッカーリーグ「Kings League」のチーム「PIO FC」の会長でもあります。
「Kings League」は元バルセロナのDFジェラール・ピケがチェアマンを務め、従来のサッカーの概念からはかなり乖離した、「まるでゲームのようなサッカー」です。
1試合1時間足らずというスピーディーな展開に加え、「サイコロで前半残り2分の出場プレイヤー数を決める」「監督がカードを出すと得点2倍やいきなりPKなどの特殊効果が発動」など、スポーツというよりもエンターテイメントと言えるものになっています。
試合は主にTwitchやYoutubeLiveといったプラットフォームでライブ配信しており、Riversさんも「PIO FC」の試合で最大21万人を集める配信をしております。
試合日以外も雑談やゲーム配信(Minecraft、GTAV)で平均視聴者数3万人ほどを集めており、2023年第3四半期の総視聴時間は903万時間と、同期間のぺこらさんの854万時間を上回っています。
スポーツ実況の配信はその勝敗が視聴者数に大きく影響します。Kings Leagueは1~3月のSplit1、5~7月のSplit2を経て、現在はKINGSCUPというカップ戦が開催されているようです。PIO FCは現在グループAの最下位であり、予選通過は厳しい状況なので、2023年中には大きな視聴時間を稼ぐ配信はないかもしれません。ですが今後のスケジュール次第では大きなイベントなどでぺこらさんとの380万時間差を詰められるかもしれません。
9月までの視聴時間や、ライブ配信の平均視聴者数やコンテンツの勢いなどを考えると、女性ストリーマーランキング争いは、実質的にぺこらさんとRiversさんのマッチレースと言えるでしょう。
ライバル② ironmouse
ironmouseさんはVshojo所属のVtuberです。彼女がランキング上位にいるのは、Twitch特有のSubathonというイベントによります。
SubathonはSubscribeとMarathonとの合成語で、配信中にサブスク登録者(Youtubeにおけるメンバーシップと同等)が増えるたびに配信が一定時間延長されるというものです。
自発的なサブスク購読もありますが、サブスクギフトとして他リスナーにサブスクをプレゼントもできるので、Subathonの残り時間はリスナーが大量にギフトを贈ることで増やせます。
Subathonが成功すると配信は長時間に及ぶことになり、配信中は非常に注目を集める(睡眠中も!)ことになります。結果として、Subathonは視聴時間を指標とするストリーマーランキングと相性が良いのです。
ironmouseさんは2022年2月に続いて2度目のSubathonを2023年6月にスタート、700時間以上の連続配信で17万2000人のサブスク登録者と717万時間の視聴時間を獲得しました。結果、ironmouseさんは2023年第2四半期の女性ストリーマーランキングにおいてトップに輝いています。
彼女の視聴時間1566万時間のうち半分弱がSubathonの影響によるものとなります。ですので、もしも今年中にもう1度Subathonを行うなら、ぺこらさんのトップを脅かす存在になるかもしれません。ですがSubathonは気軽に開催できるものではないでしょう。次の開催が2023年中になる可能性は低いと考えます。
ライバル③ 博衣こより
ホロライブ内にもライバルがいます。ホロライブ6期生「holoXのずのー!」こと博衣こよりさんです。彼女は、「平均視聴者数×配信時間」という視聴時間の計算式の配信時間が大きく伸びるタイプの配信者です。
こよりさんの配信狂ぶりは、ホロライブに興味のある人ならば一度は耳にしたことがあるでしょう。毎週火曜朝の「朝こよ」などの早朝配信から、RPGやフロムゲー、企画など、1日2回以上の配信も当たり前で、9月までの総配信時間は1595時間と、ぺこらさんの約2倍となっています。
彼女の凄いところは、これだけの頻度・時間の配信にもかかわらず、平均視聴者数が伸びているところです。
2023年9月の総視聴時間は233万時間と、月間でVtuber内で初めてトップとなりました(YoutubeLIVEにおいて)。豊富なコンテンツ配給量に視聴者がついてこれれば、具体的には平均視聴者数がもう20%ほど増えれば、ぺこらさんの最大のライバルとなるでしょう。そういう意味では、2024年の女性ストリーマーランキングの有力株になるかもしれません。
2022年のトップ・Amouranthは?
ここまで3人の女性配信者を紹介してきましたが、重要な配信者が1人出ていません。2022年世界女性ストリーマーランキング1位の(ぺこら曰くえろねーちゃんこと)Amouranthです。
セクシーなお風呂ストリーミングで「2022年に最も視聴された女性ストリーマー」の栄誉を受けたAmouranthですが、私生活でのトラブルもあり、2022年には9000人台で推移していた平均視聴者数が2023年初頭には6000人台に減少するなど、徐々にその人気に陰りが見えてきていました。
しかし彼女に大きな転機が訪れます。6月に新興ストリームプラットフォームのKickが、Twitch最大の男性ストリーマーであるxQc及び最大の女性ストリーマーである彼女と契約を結んだのです。
これはKickの戦略的な引き抜きでもありますが、高額収益を得る配信者について、Twitchの控除率が従来の30%から50%へ引き上げられたことにも起因しているでしょう。
これにより彼女はTwitchでは1日1時間程度と短い配信をしつつ、Kickに軸足を移しています。そのことに対抗するためか、Twitchで一時的にBANされるなど、まだまだ問題も多いようです。2023年第3四半期までの視聴時間はTwitchで956万時間(Kickは不明)であり、プラットフォームを合算しても上位は難しそうです。
結論:大番狂わせがない限り大丈夫
以上3人(+1人)の状況について分析しましたが、いずれも大きなコンテンツがない限り、2023年の総視聴時間ではぺこらさんに追いつけないと考えています。
注意点:Youtube Gamingについて
ただし一つだけ注意点があります。これは集計機関の問題だと思うのですが、どうやらYoutubeのうち「Youtube Gaming」のみ集計対象とする傾向があります。
YoutubeGamingはYoutubeでのゲーム配信等を対象とし、歌枠や雑談・ASMRやゲームが絡まない企画を集計から外しているようです。どういう経緯でこうなっているのかは謎ですが、「TwitchでASMRをやると集計対象になるのに、Youtubeでやると対象にならない」という奇妙な現象が起こります。
この点についてはどうにも不公平だとは思いますが、集計機関が公表し、日本のメディアがそのまま引用してニュースにするので誤った順位が一般に浸透してしまうことになります。
実際の話として、2021年の女性ストリーマーランキングにおいて、Stream Hatchetではぺこらさんは2690万時間で3位と公表されていましたが、私の集計値によると3320万時間となります。よって実際には2位であった可能性があります。
この謎については以前私が記事で指摘しています。
ぺこらさんは現在ゲーム配信が中心なので影響は少ないとは思いますが、頭の片隅に留めておくといいと思います。
自分のペースを守って、今まで通りの配信を
あとはぺこらさん自身の問題です。12月のソロライブに向けてお忙しいとは思いますが、現在の配信ペースを落とさず、魅力的な配信を続けていけば自然と結果がついてくると思います。エンターテイメントは常に飽きとの戦いで、配信のネタ探しに苦しんでいる姿もよくお見掛けしますが、いつも予想もつかない配信で楽しませてくれているのを見ていると、間違いなく来年の頭には朗報が届くと信じています。頑張ってください。