忘れていましたがきっかけはQuest2でした。そしてQuest2に戻って来ました。

 ひげ部のAkitoと言います。私がQuest2を購入したのは、昨年値上げが実施された直後でした。値上げの報道を見て急に欲しくなり、従前の価格で手に入れようと探し回ったのですが手遅れでした。それで諦めても良さそうなものなのですが、なぜか私はQuest2に拘り、高くなった値段での購入を決めました。更に眼鏡代わりのレンズを手配し、準備万端のはずでしたが、その後ほとんど使うことはありませんでした。ゲームをしない私はメタバースのプラットフォームを訪れるためにQuest2を使用しましたが、思った以上に重く、暑く、しかも使うと酔うことに辟易したからです。

 一方で、私は徐々にデジタルの世界に一定の関与をするようになりました。元々私はデジタルに詳しいわけではなく、SNSと基本的なソフトを使う程度でした。転機となったのはQuest2を使う過程で訪れた、メタバースのプラットフォームの一つであるSpatialとの出会いでした。私はこの世界を面白く感じました。私が利用を始めた時期が、Spatialが進化していくタイミングと軌を一にしていたことが良かったように思います。Spatialを使うにあたっては、常にPCを使用していました。それで十分だったからです。このままならばQuest2は塩漬けならぬ埃漬けとなっていたことでしょう。

   Quest2を再度手に取ったのは最近のことです。それは社会の変化とこれに関するメタバースの可能性について少し考えたからです。日本では少子高齢化による人口減少が進んでいますが、その影響は社会のあらゆる分野に及ぶでしょう。私は道路や鉄道、学校、病院、商業施設などの施設が、多くの地域で維持できなくなるのではないかと心配しています。重要な施設と容易で安全な移動が同時に身の回りから消えてしまった場合、私たちはどうすれば良いでしょうか。この想像は悲観的すぎるかも知れませんが、可能性がないわけではありません。残念ながらこのようになってしまった場合、私はメタバースが社会の欠けた部分を補完する可能性があると考えるようになりました。つまり、本当に学校に通う代わりにメタバース内の学校にアクセスしてそこで教育を受けるというような使い方です。

  その際に重要なことは、直接会うことの代わりになるほどの没入感を得る仕組みだと私は思います。Quest2にそこまでの能力はありませんが、今はこれで萌芽を育むしかありません。私は使用頻度を高めて知見を増やし、具体的な事業を行うことで可能性を探りたいと考えています。重さ、暑さ、VRゴーグル酔いは変わりませんが、1年前には見えなかった将来性を感じています。


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