【重賞】仮想速度データ・シルクロードS編
仮想速度データを使った重賞競走の分析をお届けします。
今回は「シルクロードS」編です。
最後の「まとめ」では、仮想速度データ的注目馬をあげています。
■ 走破速度×仮想速度
まずひとつ目は、走破速度と仮想速度の関係について。
レース前に仮想速度を算出してレース結果を予測するわけですが、この速度が実際の走破速度と一致することはほぼありません。しかし、大きく外れているわけでもありません。そこで、どのくらいかけ離れているかを調べてみました。
ここでは
走破速度 / 仮想速度 (%)
で仮想速度に対して何パーセントの速度で実際のレースを走ったかを過去5走に遡って計算しました。
この「走破速度/仮想速度比」について、各馬の過去5走における変動を表したのが以下のグラフになります。
■ 過去5走の標準偏差
さらに、この比率がレース毎にどれくらいの振れ幅があるかを見るために、標準偏差を出しています。(参考に過去5走の平均比率も出しています。)
■ 信頼区間95%
最後に算出した標準偏差から信頼区間95%の上限と下限を求め、その比率に従った速度を算出しました。
信頼区間とは
統計学で母集団の真の値が含まれることが、かなり確信できる数値範囲のことである。例えば95%CIとは、繰り返し信頼区間を求めたときに95%の確率でこの範囲に真値が存在することを意味する。
from ウィキペディア
ざっくり言うと「100回やれば95回はこの上限と下限の間の値になるよ」ということ。(で合ってますか?統計学の中のひと?)
通常掲載している仮想速度は点の予測ですが、実際にはある程度の振れ幅があるのが前提です。ここでは過去5走の実績からその振れ幅を推定しています。馬ごとにその振れ幅が大きかったり、小さかったりするわけです。
これらの情報をまとめたのが、以下の出馬表になります。
さらにグラフ化したものが以下になります。
縦軸が仮想速度、横軸が馬番となり各馬の推定される仮想速度範囲を現わしています。このグラフに良馬場の中京・芝1200mで行われた、オープン~重賞レースにおける過去5年の勝ち馬から算出した
1着平均走破速度 = 約63.5km/h
に赤い線を引き、勝てる速度の目安としました。
■ まとめ
今回の仮想速度(中央値)が想定勝ち速度よりも高い(近い)のが2頭。
#09 カレンモエ
#13 エーポス
中でも「#09 カレンモエ」は走破速度/仮想速度比の標準偏差が小さく安定感があり信頼できそうです。
これ以外では、安定して勝ち速度に近い速度で走れそうな
#03 メイケイエール
#05 タイセイアベニール
#10 ナランフレグ
あたりを付け加えておきます。さて、どうなりますか?
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