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VSSの空港見学ツアーの思い出を語る
先月に開催されたカピバラ航空祭も懐かしく感じる今日この頃。今回はリバイバルとして行われた、VSSさんの空港見学ツアーに参加した時の思い出を語ろうと思います。
私は普段赤トラ黒トラとして活動しており、カピバラ航空祭でも賑やかしの一人として楽しませてもらいましたが、先日リバイバルを開催するので参加してみませんかとVSSさんより声をかけていただきまして、今回有り難く参戦してまいりました。
VSSさんことVirtual Sky Serviceさんは『バーチャルの空でリアルな航空体験を!』をキャッチコピーにVRChat内で毎週木曜日に定期イベントをされている団体さんです。カピバラ航空祭でも航空ショーではなく、空港見学ツアーとして特別プログラムの案内を準備されていましたが、今回お邪魔したのはその特別プログラムを更にスペシャルにした、てんこ盛りツアーになっており、とても見応えのある体験が出来ました。
まず開催会場のワールドにジョインしますと、まるで空港の搭乗受付のようなところに立っていました。そこでスタッフさんの暖かな歓迎を受けます。ここから既におもてなしが始まってるようで、壁側の大きなポスター貼られている負荷軽減のための設定を丁寧におすすめされました。
先に広がっているのは現実のような空港を模した大きなワールドですし、そこに沢山のスタッフと見学者がいると負荷が重くて最悪ゲームが落ちてしまうので、ゲーム内描画設定で他のアバターさんを見えなくする方が良いとのことでした。確かに私のPCも強強ではないので、ポスターを見ながら手順に沿って描画範囲を下げてみます。
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見学ツアーもそこまで負荷も重くなく楽しめましたし、私は人見知りというか沢山の知らない人がいると緊張して逃げたくなるタチなので、このクリスタル表示はとてもありがたかったです。
この見晴らしの良いロビーで、スタッフの方より今回の見学ツアーの内容を簡単に説明してもらいました。ここは現実の空港を模しているワールドでスタッフもリアルのように働いているので、その仕事内容を間近で見学しようというモノでした。主な見学場所は管制塔、滑走路付近、そして旅客機です。スタッフさんの丁寧な誘導で見学がスタートしました。
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まずは管制塔。目玉の一つであり重要拠点をスタッフの丁寧な解説付きで間近で見学できました。管制スタッフが滑走路と空の管理の二つの役割をそれぞれ担っていることや、パイロットとの無線のやりとりが現実と同じく英語だったり連絡の齟齬がないように復唱したりすることを実際に聞けて感動。見晴らしも素晴らしく、遠くまで空港を見回せるのは流石全てを管理するところだなと思いました。
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続いては近くで旅客機が飛ぶのを見学するためにバスに乗って移動。空港のワールドは広いので移動にバスが用意されていました。至れり尽くせり。好きな席について移動する窓の外を見ていると、小学生の頃の社会科見学を思い出してワクワクしちゃいます。
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そして着いた先では、旅客機が滑走路から飛び立つために現場でどんなことが行われているのかを見学できました。車輪止めを外し旅客機を手前の車が棒で押し出すそうですが、何人ものスタッフさんの調整があってゆっくりと移動していきます。VR上でも現実を追求するスタッフさんたちの動きがすごい。変な接触をすると吹き飛んでしまうという、VRならではの事故もあると笑いながら説明してもらいつつ、声を掛け合って本気で仕事している姿がありました。
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ゆっくりと滑走路に近づく旅客機と距離をとりながら皆で追いかけて見学できたのも楽しかったです。ついに単独で動き出した旅客機が段々速度を上げて離れていく様子は感動しました。手を振ると飛行機の中の人たちには分かるんですよと言われクリスタルなのも気にせずに手を振ってみたり。「素敵な空の旅を」とか言いたくなります。
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次にもっと近くて飛ぶのを見てみましょうと再びのバス移動。着いたのは滑走路の真ん中でした。現実では絶対に入れない場所から機体が飛び立つのを見送るのはすっごく迫力満点。凄いスピードで近づいてきた旅客機がフワッと持ち上がるとあっという間に遠くの空にいってしまいました。見学している皆さんも大きく盛り上がる光景でした。
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飛び立つところを間近で見たなら着陸も見たいよね。そんな欲望を叶えてくれるツアーは再びのバス移動の後、別の滑走路へ。着陸のための滑走路には沢山のライトがありました。そこで待っていると、小さく見えてきた機体があっという間に通り過ぎて綺麗に着陸していきました。
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飛び立つ時同様、あっという間の出来事でしたが見応えのある光景に盛り上がりました。現実では体験できないこともVRならできる。それをよりリアルに実感できたのも、スタッフさんが現実のように働いているので没入できたことが大きいと思います。とても素敵な体験でした。
そんな体験を噛み締めながらバスに乗って移動した先は、着陸した旅客機のお出迎え。誘導スタッフさんとパイロットさんの見事連携で停止した旅客機に乗って空を飛びましょうという、今回のリバイバルで追加された内容を体験しました。
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悩んだ結果、今回は翼が見える位置に座ろうとエコノミー席に。ゆっくりと動き出した機内では添乗員を務めるスタッフさんが日本語と英語で案内をしてくれます。その挨拶も現実で聞いたことがあるものだったり、席から離れると飛行機から落ちてしまうなどVRならではな注意事項も言ってくれて面白かったです。
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管制塔の見学から始まり、飛行機が飛ぶまでの流れを見学した後ですと、こうして機内で座っていても色々なことに気づくことができました。飛行機が動くまでのこの時間は管制塔とのやりとりをしているんだろうな、ゆっくりと動き出している時も下では機体を動かす何人ものスタッフさんがいるんだろうな、などなど。
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滑走路に出た時、窓の外をみるとスタッフさんが一列で並んでいるのに気づきました。クリスタル表示だったのでわかりませんが、きっと手を振ってくれているんだろうなと思うとスタッフさんのおもてなしの心に触れた気がしてほっこりします。
VRの空の旅は思った以上に快適でした。私はVR酔いしやすい方ですが、この旅客機の中では脱落するほどの酔いに襲われることはありませんでした。丁寧な安定した操縦のおかげかもしれません。
あとは色々なところに視点を持っていきやすかったり、終始カメラに収めようと必死だったのもあるかもです。窓の外だったり、機内だったり。特に座席の前にあるテレビには旅客機の様子や操縦室の様子などが映されているので、正直酔う暇がないくらいに楽しかったです。
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スムーズな着陸も体験して地上に立つと最後は撮影タイム。この時だけ描画を上げましたが、こんなに沢山の人と同じ時間を体験していたことに今、写真を振り返って感動しています。当時は重くて少しでも負荷に耐えられるように下しか見ないように必死でしたから。
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そんな撮影タイムも終わり締めの挨拶の後は解散となりまして、私は早々に退出しました。本当は誘ってくださった挨拶などもしたかったのですが、クリスタルで慣れていた周囲の環境が急にアバターさんが見えるようになり、つい萎縮して相方のB氏を置いて逃げてしまった。その節は申し訳ありませんでした。
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最後になりますが、VSSさんの見学イベントは現実の社会科見学みたいに面白いので興味のある方は是非参加してみることをお勧めいたします。眺めていて気になること困ったことが出来たらお近くのスタッフさんに聞いてみると、おもてなしと遊び心を思ったスタッフさんが優しく案内してくれることでしょう。
それでは、ここまで読んでくださってありがとうございます。皆さんも素敵な空の旅が送れますように。そして、VSSさん。今回は素敵な時間を過ごさせてくれてありがとうございました!