自分が今出しているボイチェン声を言語化してみる
私は、VRCHATで自分が出しているボイチェン声はあんまり良くないとは思っているものの、なんだかんだこの方向性にしてから4ヶ月くらいはマイナーチェンジを月1くらいで繰り返す程度で、大きく変えたりはしてません。
色々理由はあるんですが、声の作り方やこの声にするメリットとかを順番に書いていきます。
私の声を聞いたことある人ならなるほどー?って思えることもあるかもしれませんし、聞いたことない人やボイチェンあんまり分からんって人は楽しくないかもしれませんが、フレンド送ってくれれば話すことはあると思いますし、聞かれて答えれることは答えると思います。
人に呼ばれるの好きなのでインバイトもお気軽に!
フォルマントの周波数とかはwave spectraか恋音使って測ってます!
・この声の作り方
ボイチェン無しの状態でピッチ290hz、F3→4000hz、F4→5500〜6000hzくらいにします。
F3についてはエッジボイスを出しながらピッチを300hzまで上げるとまあまあ上がるので、自分は上がりきる限界ラインの4000hzまで上げてます。
F4はほとんど調整できない下手くそ人間なので雑にあげてます。その日次第でちょっと幅があります。
このフォルマントを維持したまま裏声を40%くらい混ぜて、ボイチェンでピッチとフォルマントに+2.5(116%くらい)の補正かけたら今の声になります。
・メリット
いくつかありますが一番は再現性が高いことです。
あくまで自分しか実験してないので他の人も再現しやすいのか分かりませんが、作る手順を踏めばよほど喉の調子が悪くない限りいつもの声になります。
これは慣れて再現する方法が最適化出来たのが大きいかもしれません。
2番目に、キャラクター性が分かりやすいことがあります。たまにアバターのホライズちゃんに合ってるというありがたいお言葉を頂くのですが、確かに年齢低めっぽくて薄めな感じのぼんやりした声になるのでキャラとしては分かりやすい気がします。
最後に、声の調子が悪くなった時にも崩れる方向性が良いので持続性が高いというのがあります。
この声をずっと出してるとだんだん疲れてくるんですが、その時に私は基本的に裏声の成分が増える方向に崩れていくので、薄い感じの声がさらに薄くなっていくイメージで声が崩れていきます。
これがガラガラするとか、地声成分が増えるみたいな方向性に崩れると声の印象が大きく変わっちゃうので、そういう崩れ方と比較すると声の印象が変わりにくいのかなと思ってます。
・デメリット
所謂良い声ではないこと。
F4がF3に対して高すぎるため、声としてまとまりがなく、良い声とは認識されにくいです。
これはF4を10%程度下げることで解決しますが、F4を下げるテクニックを練習中なのでしばらくは下がりません。
もしくはボイチェンの倍率を下げることによっても多少改善しますが、その場合は年齢低そうな声というキャラクター性が消えるのでこちらの選択は出来ません。
もし私がF3を10%上げることに成功した場合はボイチェンを外すことで声のイメージをある程度キープしたまま聞きやすい声にすることが出来るはずなのですが、F3を10%上げるのは本当にしんどいので1年以上かかる気がします。
あとは、不自然に高いこと。
自然な音域よりは少し高めなのでまあまあ聞き取りにくいし、作った声なのはすぐ分かると思います。後ついでに言うと声質に合わせた喋り方の都合上、さらに聞き取りにくくなってるところある気がします。
普段聞き取りにくい中お話してくださってるみなさん、本当にすみません。
自然さについては、私の場合自然さをあまり重視してなくてキャラクター性が合ってて可愛ければなんでも良い派なのであまり気にしてないです。
・ここまでのマイナーチェンジ遍歴
○1月
初期バージョンの声完成
○2月
安定度、持続性を継続的に高める修正を繰り返し実装
○3月
喉が疲れてきた場合の退避策として裏声の割合を増やして声をキープするシステムの追加
○4月
F3を人力で約5%ほど上昇させることに成功
○5月
F3が上がったため、それに合わせてピッチとフォルマントの設定を3%ずつ下げる
これにより3月から比べてF3は微上昇、F4は3%低下したため、F4/F3が小さくなり声質が良くなった。
こうしてみると数値的には3%〜5%くらいしか変わってないですね。
・今後のアップデート予定
○人力でF3を上げる
○上がったらその分ボイチェンの設定を落とす
○F4を下げる
○ピッチを下げる
こんな感じでやっていくつもりです。
・最後に
声を作る上で、どうしても妥協してそれっぽいキャラクター性のある声に落とし込むという作業は必要だと思ってます。
しかし、それを良しとしてしまうと本当に自分が出したい声、可愛いと思う声を出すことから遠ざかってしまう気がします。
「それらしい声」を作るのはゴールではなく、一時休憩であることを忘れず、本来やるべき努力を続けたいと思います。