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XR2.0突入 -Oculus Quest × Apple ARグラス=XRリフトオフ→XR3.0に向けて-
Volumetric Video/ホログラム専門家の小池です。
#令和元日 XR業界にも"おめでたい"ニュースが届きました(^^)
F8にて、待望のOculus Questの予約開始が発表されました!!
今回はOculus Quest単体ではなく、今後のXRに関して個人的な意見をまとめてみました。
詳細なQuestのレビューはMoguraVR にあります(^^)/
XRファーストジェネレーション集結
①Facebookは今回の新端末を持ってして"ファーストジェネレーションがコンプリートした"と発表しました。(=端末の進化が一区切りついた!!宣言です)
②マイクロソフトのHoloLens2も予約開始しており、年内出荷予定です。
③ソニーのプレーステーション5は2020年夏発売予定で、オプションとしてワイヤレス版PSVRがラインナップされるとの事です。(※噂です!!)
④AppleもARグラスを2020年に予定しているようです。(※噂です!!)
また、ハイエンド向けの⑤Valve Indexが既に予約開始しており、⑥HTC Vive Cosmosも近く発売予定とのことです。
そして、⑦先月任天堂も"Nintendo Labo: VR Kit"でVRに参入済みです!!
そうなんです!!
実は新型XRデバイスの"販売ラッシュ"が始まっているんです!!
XRファーストジェネレーションが集結するんです。
(※映画"X-MEN ファーストジェネレーション"です。一応。笑)
"XRファーストジェネレーション"の総称はシリコンバレーのVCも使用していたりして、"一般化"しつつあります。
このインパクトとタイミングをスマホに置き換えると、(2007年の初代iPhoneから3年遅れて)ドコモが2010年スマホに本格参入し、"ドコモ スマートフォン シリーズ"を開始。Sony Ericsonから初代Xperia、SamsungからGalaxyS/Galaxy Tab、ブラックベリーからBBB9700などが販売された時期なのかなと。(←僕全部持ってました。笑)
マイクロソフトで言うとWindows Phone 7を開始したタイミング。
(Windows Phone7はマイクロソフトの歴史を変える!!自信作だったそうです)
AppleだとiPhone4の時期です。
スマホって何?スマホで何が出来るの?から、スマホが欲しい!!スマホって必要だよね!!に変わったタイミングなのかなと。
ここで重要なのは、2010年にはLineやパズドラもなく、Facebookですら全くスマホシフトしていない時期です。キラーアプリなんて無かったんです。
ちなみに2010年の無料アプリランキング(iOS)
1位Facebook, 2位Angry Birds Lite, 3位Words with Friends Free...
2010年の有料アプリランキング(iOS)
1位Angry Birds, 2位Doodle Jump, 3位Skee-Ball...
面白いですね!!この有料アプリトップ10はまだ全部生き残っています!!(M&A含む)
2019年のVRゲームでトップ10に入れれば、10年後も生き残っている確率が高いという事ですかね!?そう考えるとBeat Saberは安泰ですね(^^?
XR2.0 -XRのリフトオフ-
端末の進化が一区切りついた=今が買い時なんです!!
"もう少し待てば良いのが出るかも!?"が無いんです!!
買うタイミングを待っていたor分からない人には”今買って良いよ!!"と自身を持ってって言えるんです!!
北米ではtoB向けVRトレーニング、シュミレーションが好調なようですが、日本でもtoB向けVRが普及するには"今"がベストなタイミングなんです。次は2024年ですよ!?それまで待つ意味ありますか?と。
VRのサービス開発/コンテンツ制作の出番がやってきたんです🎉
2017年にバンクーバーで起業した際、XR業界の合言葉は”Stay Alive till 2020/2020年まで生き延びろ!!"でした。
2016年テイクオフ→2020年リフトオフ→2024年シートベルト着用サインが消える的なイメージです。
ARについて
今後はARに投資が集中すると言われています。
AppleがARKit、GoogleがARCoreを相次いで2017年に発表し、対応端末が増加した事、アップルのARグラスが登場する事が大きな理由です。(Googleも近く動くと思います)
現在のモバイルARはインカメラで顔にARエフェクトをつける事がメインです。現状の覇者はSnap Chatの"Lens"です。が、ここが変わってきます。
Snapの1日あたり1億8600万人のユーザーの75%が、Lensを使って毎日プレイしており、これまでの累計プレイは150億回に達している。
Snap Chatはブランドやコンテンツと積極的にコラボしており、アメリカの2018年AR広告のシェア約60%はSnap Chatが持っています。
(↓WEST WORLDというSFドラマのARエフェクト広告です↓)
今やSNSやセルフィーにARは不可欠な要素になっているんです。
写真を編集するから、撮影時に盛る/加工するに変わって来ているんです。
ARグラスの普及と、スマホのアウトカメラに3Dセンサー搭載/モノカメラでのSLAM、画像認識等が発達する事により、ARが顔以外でも普及します。
AR試着
ARシュミレーション
AppleのARグラス(ほぼSLAMの話)
AppleのARグラスに関して、情報があまり無いのですが、少しだけ(笑)
アプリ開発は確実にARKitなので、今からARKitに慣れておくのはアリかなと。
個人的に一番興味があるのはSLAMをどう解決してくるのか?です(笑)
SLAMとは、ARを起動した次の瞬間に起こる空間認識です。
SLAMが無いと、ARグラスとは呼べず"スマートグラス"になります。なので、まず確実にSLAMが付くと思うんですよ。だって"SLAMが無いとARできないん"です(笑)Googleグラスみたいに、情報を目の前に表示する事はできますが、それをどこかに設置したり、操作したり、ゲームも出来ないんです。最悪の場合、セキュリティ、プライバシーを考慮してカメラ無しもあり得ますけどね(^^; その場合、3Dセンサーだけとか?そうすると、SLAM出来ても、画像認識できないし・・・ん〜〜全然読めない(>_<)
理由は①ワイヤレス②ARグラスはiPhoneの子機(処理はiPhone)になると言われていて、スマホとワイヤレス連携でSLAMできるデバイスはまだ存在しないんです=皆さんが期待するようなARグラスはまだ無いんですよ(^^;
HoloLensのSLAM
スマホのモノカメラ(普通のカメラ1個)でSLAMを実現していた6D.ai
普通のカメラでSLAMを行うのは超高度な技術なんです。(本当につい最近実現できたレベルです。)そして、テックジャイアントはSLAMに強い世界中のスタートアップを買い漁っています(笑)
ちなみに、HoleLensとMagic Leap Oneを比較した場合、発売日が2年も古いにも関わらず、HoleLensのSLAMの方が断然すごいです。レベルが違いすぎます。
なぜか?マイクロソフトにはKinectの開発(SLAM)チームがいたからです。そして、Appleはその初代Kinctに技術提供にしていたイスラエルのPrimeSenseを買収していて、そのメンバーが中心になってイスラエルでARkitを2,000人規模で開発(中)したと言われています!!
いや〜、AppleのARグラスに期待しちゃいますよね〜(^^)
話は反れますが、最近上場したKudanがSLAMに特化した半導体チップの技術提供を始めたそうです。ARグラスには、エッジでSLAMが処理できる最低限の処理能力は欲しいですよね。AppleのARグラスに採用されたりして?
個人的には、ARグラスとSiriとApple Payで、スタバに行く途中に歩きながらコーヒー注文したいですね〜!!超楽ですよね〜。操作なし(笑)ARグラスいらないじゃんって?いやいや、バーチャル定員(人魚姫?)が接客してくれんですよ(笑)
ネクストマイルストーン
Facebookが今年の春"今後数年間はソフトウェアのアップデートに集中し、次世代型ハードの発売はその後になる"とAR/VRパートナーシップ/コンテンツの責任者がインタビューで答えています。(2022〜2023年頃ですかね?)
そしてマイクロソフトのKipmanがインタビューで"Hololens3は4年先になる"と答えています。(2023年以降ですかね?)
Appleのハードが単体で使い物になるのはだいたい3世代目~なので、本当にSFの世界観が日常生活に溶け込むようになるのは2024年頃なのかなと。
セカンドジェネレーション集結は2024年、XR3.0は2024年〜な予感です。
では、XR3.0はどう進化してくるか?
関連技術のキーワードを10個!!
①5Gxクラウドコンピューティング②人間の目に近い自然視描写(解像度,焦点,立体感)③infinite field of view(←Kipmanがやるって言ってます)④microLED⑤コンタクトレンズ型⑥放射型ワイヤレス充電⑦AIアバター⑧感触フィードバック⑨ブレインテック⑩ホログラムライブストリーミング
この辺りの技術が発展し、商用化への課題が解決してくると面白いかなと思っています。
なんで、僕はホログラムやります(笑)
2019.5.7 Hiroki Koike