ナーサリーライムBGMがなんかイイ!理由💗
みなさーん、ベッラパスタよ💗
皆さんはもうバーチャルマーケット4(4/29~5/12)に行かれました?
最高なイベントなので是非行ってくださいね💗
さて、このイベントには6つの種類の会場があるのですが、なんといっても可愛いくって素敵なのが「ナーサリーライム」!
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ファンタジー世界を歩き回る〇ィズニーランドさながらの「体験」が出来るわけですが、ワールドのクオリティもさることながら、BGMもなんかイイ!って評判なんですよ💗
この良さの理由、アタシはずばり「変奏曲(バリエーション)」であることがキーワードだと思っております💗
(作曲したAUAUAちゃんたちの紹介は最後にあります👀‼)
楽曲の構成
※以下はあくまでアマチュアのクラオタ(クラシックオタク)の見解です。
変奏曲は、一つのメロディに様々なアレンジを加えて繰り返していく曲のこと。「きらきら星」なんかが代表的かしら?
つまり、この楽曲はメロディ(Main.)の間に
様々なジャンルの音楽を挿入する形式になっているわ💗
①Main.導入部
↓
②Jazz.
↓
③Main.歌唱部
↓
④Arabian.
↓
⑤Break.経過部
↓
⑥Waltz.
↓
⑦Main.終結部
↓
⑧Loop.
(楽曲の一部が視聴できる公式動画)
具体的にどんなメロディなのか楽譜を見てみましょう💗
※楽譜は転載禁止です。
①まずはオルゴールからスタート。
はい、終わり。
メロディ短!?ってなるかもしれないけど、ベートーヴェンなんかジャジャジャジャーン!だから。
そのあとのメロディ(赤線)は、曲の流れに合わせた形に変わっていくわけね。
メロディはホルンに渡り、ファンファーレのような掛け合いになって、いかにも物語が始まりそう💗
これはメロディの変化形……って音が分散してない?って思われた方、これがこのメロディのスーパーアイテムなところ!
音形(音の並び)が下に下りているので下降形は全部変奏になる!という優れものよ💗
ちなみにさっき名前を上げたベートーヴェンは第九の第一楽章で、8分割できる第一主題(メロディ)を書いています。短い音形でも曲の中で繰り返し使うことで意味が生まれるわけね。
②次はメロディとは関係ない Jazz.
(楽譜はシャッフルを省略しています。)
関係ないとは言ってもメロディは下降形なので意識している可能性があるわ(あくまで考察ですが💗)
先ほどのオーケストラサウンドとは打って変わって、ノイジーなトランペットの音から始まるビックバンド風スウィングジャズにビックリ!
トイピアノ等の幅広い音色が加えられてる上、表拍のノリが強調されてるからちょっとハロウィンっぽいかも💗
③ここで、中間の Main.歌唱部
最初のメロディと違って4拍子で、なおかつ長調になっている!
テンポは変わってないけどビートが倍になった(ベース音等の音の刻みが細かくなった)から、加速感を感じられるわ。
3小節目(青線)は1小節目と似ているけど違う?これは反行形といって、リズムを同じくして音程は上がっていってるわけね💗
恐らくこの一段目の4小節がメロディの全体像になっていて、よく見ると導入部のメロディも同じ音形になっているわね。
そして2コーラス目はお歌付き💗
この声はまさしくAUAUAのお二人の声になっていて、対旋律的なメロディを歌っているのね。曲前半の山場といった感じ。
楽曲の中にこういった形で作り手の個性を入れるアイディアは発明だし、バーチャルな自分を表現するバーチャルマーケットらしさもあって素敵じゃない?
Twitterに歌詞が公開されていて、恐らく童話の「不思議の国のアリス」から着想されたような感じ💗
歌詞はとってもポジティブだし、音の跳躍(音の開き)が多幸感のあって純粋な喜びに満ちているわ🥰
おもちゃ箱をひっくり返したような、様々なかわいらしい音が聞こえるけど、こういった効果音の意味もあるみたいね💗
④ここからはアラビアン音楽 Arabian.
メロディは出てこないけれど、例えば緑線の部分から分かるようにアラブの音階が使われていて、音色もカーヌーンという弦楽器や蛇使いの笛が使われていてエキゾチックなアラビアン音楽といった感じ💗
シンコペーション部分になっている部分はRPGのダンジョンのような感じ。
全音音階(1オクターブを6等分した音階)が魔法のような雰囲気を醸し出し、魔人がランプに帰っていくように音楽が縮小。
⑤音楽が休憩するという意味で、 Break. 経過部
楽譜にはしてないんですが、木管楽器の掛け合いがあって、おどけた感じね。その後ピアノ独奏部に入る。
ピアノの即興がガーシュウィンっぽいけれど、すぐにディミニッシュ(減七の和音)で次に渡されちゃう。
このディミニッシュは不安定な和音で、分かってる人はこの後に転調が来がちということを知っているのでソワソワしちゃうのね💗
⑥次がワルツ Waltz.
(調性を振り忘れちゃった E major)
ここから3拍子で曲調はワルツ。
青線のメロディのリズムはMain.と同じになっているので、この後の終結部のフラグみたいになっているわね💗
冒頭のオーケストラが戻ってくるところだけ4拍子になっているのは冒頭で出てきたファンファーレを再現しているわけね。
⑦クライマックスの終結部 Main.
最後の変奏はピアノのオクターブ奏法を加えたオーケストラのトゥッティ!
音は希望に満ちていて、今までの登場人物がカーテンコールで出てくるみたい💗
⑧このあとは音楽をループさせるための繰返部 Loop.
本来音楽はクライマックスで終了するものだけど、会場ではBGMがループするために冒頭に繋げるための「のりしろ」が用意されているわけね。
2拍3連という2小節を3拍子としてリズムが取れる技法を使ってるため、音楽が遅くなったような印象になってる💗
ナーサリーライムは寝室のベッドから始まってベッドに終わるから、演出が音楽と一貫しているわけね!
同じメロディの部分を並べてみた💗
このように、「拍子」「調性」「曲風」をどんどんアレンジしていくのが「変奏曲(バリエーション)」ということね💗
AUAUAちゃんたちがいかにメロディを大切にしているか、そして
「Kawaii Future Bass」という、カワイイ音色のEDMを中心としながら、いかに幅広いジャンルの音楽の引き出しを持っているかが伺える大作音楽でした!
<分かる人が分かればいい部分>
厳密には変奏曲じゃなく、A-B-A-C-Aのロンド形式と言えるかもしれないけど、分かりやすさ重視のために変奏曲と表現しました。
AUAUAとは?
今回ナーサリーライムのBGMを手掛けたのが、この……ア…
ア………
アウアウアァアアアアアアーーーー!!(裏声)ちゃんたちよ💗
AUAUA(左が あうあうあ ちゃん)(右が ぎーちゃん ちゃん)
一目みたら忘れられないサード・アイ…(それ以外の物も色々パーツが多い)信じられないかもしれないけど、
この自称”宇宙人”がVケットを盛り上げているのよ💗
頭の上の物も気になる…!!
さて、このギャグセン高すぎて逆に未来に生きてるユニット「AUAUA」はとんでもない名サウンドメーカーで、実は前回のVケット3でもBGMを手掛け、既にVケットを半分征服したといっても過言でない状況になっていることはご存知かしら?
前回のBGMについてもメチャクチャ語りたいところだけど、もうここまでかなり長くなってしまったので一言でまとめておきます。
「昼と夜のように真逆になる、
プリティポップでパーティなコンセプトワールドに対して、
楽曲構成とメロディを同じくした
原宿かわいい”Pastel”、
フロアは大盛り上がり”Vivid”の曲を作った!」
さて、それではアタシもまたバーチャルマーケット4巡りの続きに行こうかと思います💗
ばいば~い!