ケンネルの罠/病葉〜わくらば〜
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関西バンド、病葉〜わくらば〜の1stシングル「ケンネルの罠」。
4/18のワンマンより先行発売され、現在はヴィジュアル系専門店及びメルカリ等通販にてリリース中の1stシングル。
3曲+αを収録した仕様で、再生機器に入れると思わずニヤリ。
SEについては敢えて触れないが、曲の世界を引き立てるのにうってつけな演出がされていて、これ混みで楽曲を楽しむべき、と言える3トラック。
1.
2.奇想は、真っ黒。
ジャキジャキとしたギターにぐちゃぐちゃと吐き出すボーカル、サビもキャッチーさは一切なく各パートが変態的なフレーズを繰り出す。これぞアンダーグラウンドを地で行くヴィジュアル系。この聴きやすさのない音が新鮮に聴こえる人も懐かしく感じる人もどちらも少なくないはず。
3.
4.空白
ド頭のギターが歪んでいる時点でこれはきた!と確信。マーチングのドラミングに乗せてドロドロとした世界をひたすら吐き出し続ける。
セオリー通りにいかない進行が不可思議さを醸し出し、何とも言えない気持ち悪さを感じている間も楽曲は進んでいく。ライブだと暴れ曲にも化けそうな予感。
5.
6.螺旋唄-Continuation hurts-
ツタツタしたドラムの上にこれこれ、と言いたくなるようなエフェクトや小技を幾つも利かせ、危険な雰囲気満載に仕上がった曲。
何と言ってもサビが逆ダイパートのようになっており、"暴れる"と"聴く"が一体化している。長いV系の歴史の中でもなかなか見られない展開。
初ワンマン、そしてメンバーチェンジを経て、次のステップへと進む準備は整った病葉〜わくらば〜。
一定の世代の人には懐かしさ、そうでない若い人には今のV系にはない新鮮さ(と言ってもフレッシュという意味合いは込めていないが)を感じるそんな妙なバンド、病葉〜わくらば〜。いや、ヴィジュアル系なんて妙な世界があってこそ何ぼ。
そんな思いに同意できる方、是非彼らを要チェック。