恐るべきメルカリの日本事業拡大2019年第2Q決算数値で中古業界とファッション業界潰しにかかる
メルカリの2019年第2Qの決算数値が開示されました!
売上237.8億円 営業利益は▲36.5億円でした メルカリ米国事業が赤字の原因なので、この数値自体をどうこう言っても意味がない。ヤフーニュースでも出てましたね、でもこの赤字自体は正直どうでもいいのです。
メルカリは日本事業の数値だけを見ておき、中古業界、ファッションEC業界の規模感と比較しておいておくといいですね。
日本事業だけで言うと売上220億円 営業利益は44億円の黒字となっています。となると、メルカリ米国事業などの売上は17.8億円ってことかな(メルペイはまだスタートしてないし)
やっぱりすごいのは流通総額ですよね
2019年第2Q累計流通総額は2,280億円
月間アクティブユーザー数は1,236万人に増加してます!
最近出した新聞折り込みチラシなどの施策もあたっているようなので、更にユーザー数を増やしていきそうな勢い
2Qでつまり6ヶ月で流通総額2280億円を達成すると言うと中古業界TOP3の年間売上合計に匹敵します
2018年 中古売上ランキング 3社合計2,227億円
1位 ゲオホールディングス 994 億円
2位 ブックオフグループッホールディングス 787億円
3位 大黒屋 446億円
開示資料にはカテゴリー別の構成比も出ていました
ファッションカテゴリーと 上図資料の「レディース」「メンズ」「ベビーキッズ」の3つとすると 25%+18%+5%=48%
2Q累計流通総額2280億円X48%=1,094億円
乱暴ですが、単純に2を掛けて年間にすると2,188億円がファッションカテゴリーになります。
ファッションEC業界の規模は2017年で約1.6兆円 年々8%前後の増加率なので2019年のファッションEC規模は
2018年 1.77兆円 2019年1.9兆円とすると
メルカリファッション 2188億円 VS ファッションEC 1.9兆円
メルカリの急激な成長率45% を見ると、この1:9の比率は更に小さくなりそうですね。 色々メルカリの業績に難癖つける人いますけど、恐るべき数値だと思いますね。
「FR2」を展開されている石川社長の言葉がメルカリの影響をうまく表現されていました 上記の数値の意味をうまく言い当てていると思います。
「こないだも店に来た18歳の女の子と話してたら、『セール品なんて買わない』って言う。『メルカリで二束三文にしかならないから』だって。最初からメルカリに出す前提で、いくらで売れるかを想定して服を買うの。『50%で売れるなら50%オフで買うのと一緒。セールになるような売れ残りは、後からメルカリに出しても売れないから買わない』と。古着屋とかヤフオクとか世代のおじさんには分からないけど、メルカリは若い子にとって生活の一部になってて、消費の仕方も変わってる。そういう最先端の感覚がいち早く分かるのは、この街でリアル店舗を出したことの大きなメリットだと思ってます」
中古業界、オークション業界、ファッションEC業界の人は今一度メルカリアプリを使い倒して、顧客体験の良さをどのように追求しているか確認した方がいい。 特に出品者の発送時のケアは素晴らしいですね。
個人的に好きだったけど高くて買えなかったブランドがファッション業界の不況でブランド廃止になったりしていて、そのようなブランドの服がたくさんほぼ新品同様でメルカリに出ているので、個人的にとても重宝しています。当時の値段の五分の1程度で買えますね、逆に言うとその値段がそのブランドの当時の適正価格だったんじゃないかなとも思ったりしますね。
メルカリが日本と米国の二正面作戦を展開している間、全力で日本市場を攻めてこない間、中古業界とファッションEC業界は少なからず挽回するチャンスをもらっていると思います。自己否定してでも新しいビジネスっモデル考えないと!
以上
新規事業立案時のやくに立てるようなノートを作成していきます!