対象について共通認識を持つ ― 断面図、アイソメ図などをライブドローイングする
ビジュアル・ファシリテーション。対象について齟齬がなくなるようにライブドローイングします。これにより打合せや会議をより効率化することができます。
大規模修繕工事の議論はだいたいもめる
マンション。区分所有になっているため特有の問題があります。そのひとつが大規模修繕工事。反対が多いと工事自体ができなくなります。
対象誤認は議論の敵
打合せでよくあること。それは対象について知らない。対象の誤認です。
対象について知らないのにそれを確認しない。当然ですがそのあとの議論についていけません。
対象の誤認に気づかない。当然ですがそのあとの議論の内容を誤って理解する可能性が非常に高くなります。
現物/写真での確認はけっこう面倒
対象の誤認を避ける。必要なのは確認することです。そのためにはホワイトボードにさくっとかく。これが便利です。
現物で確認できればそれが確実です。しかしそれには時間がかかります。会議の中断は免れません。カギがかかっている、危険性がある程度ある。そういう場合にはそもそもそこにいくことすらできない場合もあります。
次の方法は写真を見ること。しかし、写真はアルバムなど物理的なものにまとまっていないとすぐに出てくることはありません。参加者のスマートフォンに運良くあったとしても、それを全員で見るのもすぐにはできないのではないでしょうか。
絵や図をライブドローイング
ホワイトボードがあるのなら。絵や図をライブドローイングするのがオススメです。
上の例は断面図とアイソメ図(アイソメトリックス図)です。
断面図
マンションの大規模修繕工事。その目的はマンションの価値の維持向上。屋根や壁に対して修繕工事を行っていくことになります。
躯体、防水(アスファルト防水、ウレタン防水)、外壁(塗装、タイル)。これらが積み重なって屋根や壁が構成されています。
断面図としてかくことでその構造を明らかにすることができます。
アイソメ図
建物のどの部位か。どのような部材なのか。場所やカタチで示すことが必要になる場合があります。
その場合に有用なのはアイソメ図(アイソメトリックス図)です。具体的にかく方法は「アイソメトリックス図―モノはこれで描ききる」を参考にしてみてください。
現物や写真よりも便利な絵や図をかこう
現物や写真よりも便利な絵や図。時間が短縮化できる。
現物や写真だと対象以外もあるため区別がつきにくい。見えないところの内部構造が重要ということもあります。そんな場合は絵や図の方が解りやすいことも多いです。
絵や図をライブドローイングする。打合せや会議を効率化することにつながります。ライブドローイングは文字が手がきできる人であれば誰でも学べるスキルです。一緒に学んでいきましょう。
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