ビデオ会議でトロイカ・コンサルティング #ファシリテーション #リベレーティング・ストラクチャー
「トロイカ・コンサルティング」をビデオ会議で実施する場合の手順を図解します。やってみるとわかりますが思いの他よいアドバイスをきくことができます。
リベレイティング・ストラクチャーとはなにか
リベレイティング・ストラクチャーとは、参加者が自分の課題に対して仲間から助言を得る方法の一つです。この方法は、Henri LipmanowiczとKeith McCandlessによって開発されました。リベレイティング・ストラクチャーには、10の原則と33の手法があります。これらは、すべての人を巻き込み、解き放つことを目的としています。リベレイティング・ストラクチャーは、複雑系科学の原理を応用して、創造性やイノベーションを促進することを目指しています。リベレイティング・ストラクチャーは、真剣な中でも遊び心を持てるツールになっています。リベレイティング・ストラクチャーは、スクラムチームやアクションラーニングなどとも組み合わせることができます。
トロイカ・コンサルティングとはなにか
トロイカ・コンサルティングとは、3人で行うやり方を意味するロシア語の「トロイカ」から名付けられた方法です。この方法は、解放的な構造と呼ばれる一連の手法の一つで、参加者が自分の課題に対して仲間から助言を得ることを目的としています。トロイカ・コンサルティングは、Henri LipmanowiczとKeith McCandlessによって開発されました。この方法は、ソビエト連邦における集団指導体制の影響を受けているとも言われています³。ソビエト連邦では、複数の共同指導者によって組織を運営する体制をトロイカ体制と呼んでいました。この体制は、権力の分散や多様な視点の尊重を目指していました³。トロイカ・コンサルティングは、このような思想を参考にして、個人の問題解決能力や相互支援の関係を高めることを目指しています。
詳しい解説や実践例がこちらにあります。
ビデオ会議でトロイカ・コンサルティング
ブレークアウトルームを準備する
3~4名のブレークアウトルームを準備します。
①お困りごとを思いつく
参加者はそれぞれ自分の「お困りごと」すなわち相談したいことを考えます。(1分)
②お困りごとを話す
クライアント1名が自分の「お困りごと」を話します。残りの人はコンサルタントです。傾聴します。
③不明点を質問する
コンサルタントは質問などをクライアントに投げかけます。クライアントはそれに答えます。
④それぞれ提案・アドバイスする
まずクライアントはビデオ・オフ、マイク・オフ(ミュート)にします。リアル会場で行う場合の背を向けるに当たります。次にコンサルタントは提案内容を考えます。お互いに話合うのもありです。最後にそれぞれ自分の提案を発表します。この間クライアントはミュートで発言しません。
⑤気づきを述べる
コンサルタントからの提案を聴いたクライアントは感想や気づきについて話します。コンサルタントは傾聴します。
⑥役割を替えて繰返す
コンサルタントだった人からクライアントを選びます。「②お困りごとを話す」から同様に繰り返します。
他者の役に立ちたい
トロイカ・コンサルティングがうまく機能する理由。それは「他者の役に立ちたい」という本能に訴えかけるからだと言われています。報酬などがなくても思った以上に良いアドバイスが貰えます。
参考文献および情報
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