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イスタンブール空港で早速のトラブルに遭ったおはなし

イスタンブールまではターキッシュエアラインズで約13時間。
エコノミーだったこともあり、早朝5時、イスタンブール空港に着いた時の私は燃えカスのようになっておりました。

まさに燃えカス

さるやんごとなき事情により、いつも眠れない機内時間が余計に眠れなくてですね、もう疲労でヘロヘロ~変になるほど朦朧~

今回利用したツアーははエアとホテルだけのフリープランですが、送迎付きというのが決め手でした。
イスタンブールはちょっとタクシーが危ないことと、電車だとホテルから少し離れたところに停まるので、早朝移動が嫌だったためです。

そのお迎えは「出口を出たら左方向へ、8番出口を出たら『ABC123』の番号のスタッフに名前を告げて下さい」というものでした。
初めての空港で不安ではありましたが

イスタンブール空港はとてもきれい

割とすぐに8番出口を見つけることが出来ました。
もうこの辺で私の意識はぽやーんとし始めておりましたが、あとちょっと!!

もう今思い出しても腹立つ!

8番出口を出ると確かに指定されている「ABC123」の番号が書いてあるストラップを首から下げている男子がおりました。
そこで私は近づき自分の名前を告げたのであります。

いい加減

するとスマホの名前の画面を見ながら「OK!OK!ちょっと他の人が来るまでその辺で待ってて」と調子よく言いました。

この瞬間、私の野性の勘のようなものがピーン!と働いたのですが、なんだかさっきの画面、私の「KOMACHI TABI」という文字が見当たらなかったような気がしたんですよね。

いやでもまさか・・・と信じる気持ちとこの段階で面倒になって欲しくないという願望、二つの気持ちのせめぎあいの中、すぐそばのベンチで待っていたわたし。

先ほどの調子のいいスタッフ男子が「マダム、揃ったから車に案内するので来て」と呼びました。

うん、きっとちゃんと把握してくれているよね・・・と朦朧とした頭で思いながら車へ案内されたのですが・・・

おいこら

スタッフ男子が運転手のおっさんに客たちのホテルの名前を告げていたのですが、確実に私のホテルの名前を言っていないのが分かりました。

もしかしたらこの瞬間だけ、私のリスニング力は異常に高まったのかもしれない、身の危険を感じて。

わたしはすかさず

ばばあをなめんな

兄ちゃんの肩をむんずと掴み、

「それは私のホテルではない!」
「私のホテルはオットマンインペリアルだ!」
「もう一度確認しろ!!」

と何故かちゃんと英語で、しかも自分でも驚くほどのどすの聞いた声で凄んだのである。

先ほどまでチャラチャラとしたいーかげんな態度だった兄ちゃん、まさかの大人しい日本の旧・大和撫子の鬼の形相にビビったようで、先ほどのスマホ画面を見せて「えーっと、おばさんの名前は~」と再確認し始めました。

・・・ねーじゃねぇかよ


冗談のようですがその画面に私の名前、無かったんです。
なんだかしらんけど、チャンだかなんだかという中国人名を指さしてきて「これ、あなたじゃないんですか?」とぬかす兄ちゃん。

ちっげーよっ!!

(多分これは日本語で怒鳴った)

私の鬼の形相に兄ちゃんは先に居た西欧人夫婦を先に車に乗せて見送った後、急いで新しい車を呼びだしました。
その運転手にも厳しい視線を送るわたし。
当然だ、これでもし万が一とんでもない所で降ろされたら下手したら命に関わる!!

「オットマンインペリアルね!オットマンインペリアル!!大丈夫?分かる?!」


おば圧が凄かったと思う


と・・・多分、普段の私を見ている人がいたら信じられない位の強気&でかい声で運転手に告げ、空港を無事に出発いたしました。

運転手も凄い年上みたいな顔をしているけど、恐らく若いのでしょう。
おばさんの形相にビビったのか「お水いりますか?」「エアコンの温度大丈夫ですか?」「シートベルトありがとうございます」とまるで日本のタクシーのような丁寧な接客態度。

結果的に無事にホテルに到着することが出来たのですが・・・あの時、野生の勘すら意識朦朧になっていて、全然違うホテルに送られていたら…と思うといまだにゾッとします。

昼ならまだしも、まだアザーンすら放送されない早朝!薄暗い中で疲れ切った体と頭で電車やトラムを乗り継いでホテルに行くなど至難の業です。

お迎えのあるタイプのツアーでこんなミス、本当に初めてですが、やっぱりあるんですね。
あと世界的な人手不足も関係しているのでしょうか・・・

とにかく、こういう送迎付のツアーであっても、お迎えの人を信用してはいけない!ということは心に留めておくべき重要なことだと思いました!!

送迎付ツアーをご利用の方々、是非お気を付け下さいまし・・・

※ちなみにこの件はすぐに旅行会社にメールで報告し「くれぐれもっ!帰りはちゃんとして下さいね!!」と念を押したので、帰りは無事に迎えの人と落ち合うことが出来ました。普段はあんまりこんなうるさく言わないんですけど、さすがに海外一人じゃね・・・※


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