#1 阿部ゆたか40周年展|貴重な原画をリアルでもウェブでも🤳修正痕まで眼福体験
◇サク読み◇
2019年6月4日から9日まで、東京都練馬区ギャラリー「DOMA」で、漫画家・阿部ゆたか先生の40周年を記念する原画展が開催されました。
阿部ゆたか先生は、1979年『銀河のカーニバル』で漫画家デビュー。『名探偵コナン』の青山剛昌先生の大学時代の先輩で、現在は劇場版コナンのコミカライズの作画などを手掛けています。
40周年をお祝いする、賑やかでお祭りのような展示の様子を紹介します。
◇展示の様子◇
原画の見どころポイント(四角いエフェクト)をタップすると自動で拡大し、解説が表示する仕掛けがあります。セリフの写植、トーンの使い方、利用しているペン、線のにじみ、修正痕などなど……。1枚の原画にこんなに見どころがあるのだと驚くはずです。
最後に開発秘話をお話しします。原画をスキャンする際、セリフが書かれた紙(ペーパーセメント)がポロポロと剥がれ落ちてしまうので、原画の取り扱いが非常に大変でした。今ではパソコンでの創作が当たり前ですが、当時はこんなに細かい手作業が必要だったのだと驚かされます。
さらに、ある原画の裏にうっすらと鉛筆の線があるのを発見しました。その理由を聞いてみると、紙を裏返して線をなぞることでキャラクターを左右反転させて描いていたのだそうです。ペン一つで描かなければならない不自由さの中にも、たゆまぬ努力と工夫が詰まっていることに気がつくと、マンガをもっとじっくりと読みたくなりますよ!
◇展示情報◇
◇メディア掲載◇
※本記事で紹介した展示の一部に、高精細Webギャラリー「Gaze-On」が活用されています。製品の詳細を知りたい方や展示アイデアでお困りの方は、ホームページのお問い合わせフォームよりご相談ください。