
「#SOZO美術館 第二回 テーマコンペ#SOZO紀元前坂井市」に参加いたしました。
おしらせ : このnoteには、前半部分で「良かった点」、後半部分で「AIで自治体のコンペに参加する際の課題っぽい点」について書いてあります。
!!そして記事の公開が相当遅くなりました!!
「#SOZO美術館 第二回 テーマコンペ#SOZO紀元前坂井市」に参加いたしました。
概要はこちら
<テーマコンペ概要>
テーマ:#SOZO紀元前坂井市 #SOZO美術館
エントリーは上記のハッシュタグ2つをつけてTwitter及びInstagramに投稿するだけ。(応募期間:令和5年7月25日(火)~8月25日(金))
・入選15作品は坂井市内で展示いたします。
・グランプリ2名 賞金5万円/名
*グランプリ作品は坂井市長池田を含む有識者による審査にて決定します。(9月上旬予定)
*グランプリ作品は坂井市の「ふるさと納税返礼品」として採用を予定しております。
*入選作品は坂井市のシティプロモーションなどのPR資料として、HPなどに掲載、利用することを予定しております。
[一次選考通過しました] 参加者117名・765作品の中から15作品選出
第二回 #SOZO紀元前坂井市
実施時期:2023年8月 *9月時点審査中
応募者数:117名
投稿数:765作品
何枚でも出品してよいということだったのですが、まさか765種類も出品されていたとは!!選ぶ側も大変だったでしょうね・・・。参加人数も前回の3倍ぐらいになっていたようです。
[最終結果] 8位と12位でした!!(プロンプトもご紹介)
第二回#SOZO紀元前坂井市結果発表
お待たせしました!プレスリリースを先程発信いたしました!
— #SOZO美術館 (@sozo_museum) October 11, 2023
→AIアートによるテーマコンペ「SOZO×紀元前×坂井市」 全765作品の中から入選15作品、グランプリ2作品を決定につき発表いたします!
*各審査員評はリリース内にある公式サイトリンクから確認できます。https://t.co/1DIJYRoRBP
受賞作品とプロンプト
settingsは "Niji version 5 / Dfault Style"でどうぞ。

[smiling Dinosaurs and family, kids] [long shot] [starry sky, photorealistic Fireworks night, huge fireworks, many colors, 4k, a lot of Beautiful fireworks, bird's eye view, dutch angle, from above] --ar 420:594 --seed 23081235

[Many dinosaurs looking up at the total solar eclipse] [huge rock walls rising from the shore, sea dinosaurs, sun] --ar 420:594 --seed 002220
「SEED値付きの一発出し」「修正不可」「縦横比は規定の比率のみ」という生成条件がありました。
今回は5万円の賞金が出たり、作品の展示を行うということもあってか、不正対策(?)として生成する際の縛りがありました。
それは「SEED値を固定して再現」「縦横比を固定」「あとで修正するのは不可」の三つです。(動画で解説してくださっています)
ちょっと専門的になりますが、Midjourneyではバリエーションごとに新しいSEED値を付けても絵の再現ができないことが判明しました。これは個人的にかなりの痛手!!
・ SEED値は生成画像の「親」画像に表記される
・ 増やしたバリエーション画像に親と同じSEED値が出る
・ バリエーション生成時にSEED値を入れても再現出来ない
「プロンプトにSEED値を含める必要がある」という縛りによって、生成後にバリエーションを展開してガチャを引くことが出来ないのです!!
私は普段から「数打ちゃ当たる」という方法で生成しています。
でも今回はその方法が使えず完成度がガタ落ち+時間がかかりすぎる=途中で離脱しようかと思ったぐらいやりにくかったです。(意識してSEED値を使ったことがないので知識も技術も足りなかった)
「では、もし画角とバリエーションを自由に展開出来ていたらどうなるの?」「こうなりました」
「お題」以外、何にも縛られずにやるとこうなります~ということで生成してみましたのでご覧ください。

ここから描画領域を左右に広げてみたり、さらには下の方へ広げて水中の様子を生成するなどすれば もっと楽しい絵になることでしょう✨😎👍
今回はポスターや(場合によっては)返礼品になるということが分かっていたので、それぞれ適した縦横比に整えて提出することも出来ます。
ちなみに、この1枚が出来上がるまでに数十回バリエーションを展開しています。画力がある方は自力で修正するそうですが、私にはそのようなものはありませんので何回もやり直すしかないのです。
その後Midjourney / niji・journeyに「部分修正」の機能が登場してずいぶん生成が楽になりました。
そして今回私が投稿した生成画像をまとめたnoteがありますので、もしお時間ありましたらどうぞ。
個人的な問題点
今回「自治体のコンペ」に出場して気づいたことを書きます。
結論 : Midjourney / niji・journeyで、自治体のコンペに出場するのは難があるように思いました。
なぜなら、Midjourney / niji・journeyは具体的な観光地の絵が再現出来ないのです。(AIは学習していないものは生成出来ないし、生成するたびに微妙に絵柄が変わる)
Midjourney / niji・journeyは「細かいことはいいから、すごい絵をたくさん急いで出して欲しい」という要求にはマッハで応えられますが、具体的な観光地を舞台にした正確なものをと言われると現時点ではダメです。
では具体的に、今回のコンペで生成した東尋坊を見てみましょう。
一般的には「海辺に大きな岩壁がある」ぐらいの認識だと思うのですが、調べてみればあの岩は「柱状節理」と呼ばれていて、それがかなり大きいという特長があります。(私は1回だけ行ったことがあります)
しかも3000万年ぐらいかかって出来上がっているらしい~ということが分かってくると、ただの岩壁を生成しただけでは東尋坊ではないということになるのです。きっと坂井市さんもそう思ってらっしゃるでしょう。
しかしMidjournyは東尋坊を知らず、柱状節理のことも知らないのでした。だから生成しても出ない。
自治体側としては観光地の様子を完璧に再現して欲しいと考えると思うのです。でもそれがそもそも出ないとなるとモヤモヤしますね。
なので今回は「紀元前」という、想像力に重きを置く場面設定が用意されたのでしょう。
やっぱり手指がダメ

AIの絵は手指が本当にダメで、Midjourny / niji・journey以外のAIでも苦戦しているような印象があります。(Stable diffusionとか)
そしてこれは私のただの推測ですが、おそらく「見た目しか学習していないから手指がぐちゃぐちゃになる」のではないかと思っています。
ただ手指っぽいものを、手指があるであろうその辺りに描画してみただけであって、手指がそもそも何なのかを学習していないのです。つまり骨が無いのですよ骨が。
逆に、手指とはどういう構造をしていて、基本的な本数は何本で、可動域やその方向はどこまでどうなのかということを学習していてこの程度なのだとしたらお先真っ暗です。もういちど学習をゼロからやり直してください。
・・・けっこうボロクソに書きましたが、Midjourny / niji・journeyもバージョンが上がるたびに確実に良くなっています。
現状は生成したあとで部分的に修正する機能を使うしかなさそうですが、開発側も手指の描画は常に気にしているようなので、将来に期待をして待つことにいたしましょう。
以上「「#SOZO美術館 第二回 テーマコンペ#SOZO紀元前坂井市」に参加いたしました。」というnoteでした。