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地域の「ここだけ」は中心市街地から

30年前から100店舗減っている本町通り商店街

ゼンリンの地図で数えてみたところ関市の商店街(本町1丁目から8丁目)で1990年には約160店舗あったお店が、現在は、約60店舗。なんと約30年で100店舗も減っています。

30年前、私は12歳。その時に通った本町通り商店街は、活気に溢れていました。
ねりや模型店さんで、ミニ四駆のチューンナップのために通い、20円握りしめて店先のカードダスをやる。満月堂さんで50円のソフトクリームいちご味を買う。たけやさんでだんごを買う。そんで、善光寺や安桜山で遊ぶ。今はシャッター通りというか、さらにそこから進んで、住宅が並ぶようになっています。

よく言われる「関の魅力を伸ばしていく」とは何か。
そのヒントは、よく観光ビジネスで言われる「今だけ、ここだけ、あなただけ」。だと考えます。

中心市街地は地域の顔

中心市街地は、その町の顔です。
中心市街地がない地域は、どこにでもあるチェーン店が並ぶ、どこにでもある町の印象になります。
その町に来ないと行けないお店や場所、ここに来ないと会えない人がいて、その集積がある、それこそが中心市街地です。その「ここだけ」の魅力があることで、地域の外からも来てもらえるし、それが、そのまちの人のアイデンティティやコミュニティになります。

私は、本町をはじめとする中心市街地を、関の顔として、ここにしかない魅力で賑わいを再構築したい強く願っています。

関市は小商い推進都市を目指すべき


そのために、大切なのは、小さな個人が頑張るお店が増えることです。
それは、言い換えれば、コミュニティで支えられるお店が増えることだと考えています。
ここ最近の中心市街地でもそういったお店が増えてきました。
10(いちまる)カフェ、ブーブーキング、ギターマン、マビッシュ、カフェ宗休。
どこも小さいですが、そのお店が好きな人が集まって賑わっています。

私は約19年前から、関市のまちづくりについてのブログを書いてきましたが、2014年に関市は「小商い」を充実させることが大切で、「小商い推進都市」にすべきだと書いています。

私は、雇用を増やす為に起業を増やすという点に重点を置くべきだと考える。しかし、通常の起業では、都会と比べて関の優位性はない。関は「小商い」での起業を目指すべきだと考える。関は小商い推進都市にすべきだ。

関ジャーナル-岐阜県関市のディープな情報とまちづくりのこと-

実は、関にも既に小商い的お店ができている。その一つがカフェマビッシュである。決して恵まれた場所ではない軒先を開放したオープンカフェだが、そこに訪れた人は知らない人でも自然と話がはじまる。店主の亀山久美さんの魅力でもあるが、開放感もある店のつくりにもあり、大変居心地がいい場所である。マビッシュでは、常連さんが教えるギター教室はじめ、古本市、カラーセラピー、カードリーディングなど様々なイベントが開催されている。お客さんがこの場を使ってイベントによってつながりの輪が広がっていくのだ。このように、小額の投資ではじめて、コミュニィが形成されているのはまさに小商いと言える。

関ジャーナル-岐阜県関市のディープな情報とまちづくりのこと-

こういった、小商い、コミュニティに支えられるお店を中心市街地に5年間で20店舗増やしたいと考えています。今、関市が本町BASEやせきてらす、あいせきを整備してくれました。土台はでき始めています。さらなる手を打っていくことが必要です。

私が考えるお店を増やすためにやるべきことは3つです。
1)まちづくり会社をつくる

2)空き店舗整備の補助金

3)多様性がごちゃまぜの拠点施設をつくる

これらについては、次回以降書いていきます!


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