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2021年度 JRA賞受賞馬発表を受けての感想
こんにちは。競馬・ウマ娘について書きたいことを書くnote初心者、ウオッカ.です。
ウオッカ.
リアル競馬・ウマ娘ともにウオッカを推しているナウいヤング。2016年クラシック世代からの競馬好き。トウカイテイオー後継種牡馬クワイトファイン応援コミュニティに参加中。
先日、JRA賞競走馬部門の受賞馬が以下のように発表されました。
いずれもこの賞を受賞するに足る、素晴らしい成績だったと思います。受賞馬、並びに関係者の皆様、この度はおめでとうございます。
しかし。
私は物申したい。
どうしてあの馬の名前が無いのか…
そのあたりも含め全項目を、受賞馬発表前の私の予想と合わせて振り返っていきましょう。私の予想記事は以下のリンクから是非ご覧ください。
ちなみに私の予想の時点では、総票数を過去5年の平均値から「283」としていましたが、今回の総票数は「296」でした。多いですね(笑)
総票数のずれがあることも加味しながらご覧ください。
最優秀2歳牡馬
私の予想(〇は私が投票するとしたらの投票先)
ドウデュース 240 〇
キラーアビリティ 40
イクイノックス 3
投票結果
ドウデュース 251
キラーアビリティ 44
該当馬なし 1
GⅠ馬両頭の比率は概ね正解。レースレベルを考えれば妥当でしょう。巷で未来のクラシックホースとの呼び声高いイクイノックスに若干の票が入ると見込んでいましたが、実際のところは1票も入らず該当馬なしに流れました。んん、この項目において該当馬なしに投票するのは理解しがたいかな。ドウデュースとイクイノックスが無敗である時点で、どちらかに入れることは可能だったはず。正直余程の低レベルでない限りは該当馬なしに票を入れることは投票放棄に等しいと思います。
最優秀2歳牝馬
私の予想
サークルオブライフ 283 〇
投票結果
サークルオブライフ 294
該当馬なし 2
満票受賞で構わないと思っていましたが、該当馬なしに2票。新馬戦で1着馬のイクイノックスに1.2秒差付けられたことが悪印象だったでしょうか。ただその後のパフォーマンスを見れば、世代の中心であることに文句のつけようは無いと思います。
最優秀3歳牡馬
私の予想
エフフォーリア 283 〇
投票結果
エフフォーリア 296
でしょうね。次に行きましょう。
最優秀3歳牝馬
私の予想
ソダシ 230 〇
アカイトリノムスメ 45
ユーバーレーベン 4
該当馬なし 4
投票結果
ソダシ 234
アカイトリノムスメ 56
ユーバーレーベン 3
該当馬なし 3
いい線行ってる。思ったよりはアカイトリノムスメに流れましたね。安定志向の人も一定数いるということで。とはいえ、難解のこの項目でここまで近づけることができたのは満足です。ユーバーレーベンに入れた人の決定打は何でしょう。ハイレーティングのジャパンカップ6着を評価したか、優駿牝馬そのものの価値を評価したか。
最優秀4歳以上牡馬
私の予想
コントレイル 236 〇
テーオーケインズ 30
ワールドプレミア 3
ダノンキングリー 1
該当馬なし 13
投票結果
コントレイル 282
テーオーケインズ 10
該当馬なし 3
カフェファラオ 1
ハズレと言っていいでしょう。思ったよりもコントレイルが支持されていました。また該当馬なしの票も少なかったですね。問題なのはカフェファラオへの1票。論外。わざわざテーオーケインズではなくカフェファラオに入れた理由を聞きたい。
最優秀4歳以上牝馬
私の予想
ラヴズオンリーユー 240 〇
グランアレグリア 33
マルシュロレーヌ 10
投票結果
ラヴズオンリーユー 251
グランアレグリア 31
クロノジェネシス 11
マルシュロレーヌ 2
アカイイト 1
クロノジェネシスかぁ。言われてみればドバイシーマクラシックではラヴズオンリーユーに先着していますし、凱旋門賞も近年としては上々の7着。有馬記念は牝馬最先着の3着。ただ2021年唯一のGⅠ勝利が宝塚記念の馬を選出するのはどうでしょう。結果論にはなりますが、対抗馬となったレイパパレはその後苦戦していますし…
そういえば主な活躍馬の欄にレイパパレ載せていませんでしたね。完全に忘れていました。
とはいえ上位2頭の比率をある程度的中させることが出来たのはOK。
最優秀短距離馬
私の予想
グランアレグリア 274 〇
ピクシーナイト 7
ダノンキングリー 1
レシステンシア 1
投票結果
グランアレグリア 284
ピクシーナイト 10
ダノンスマッシュ 1
該当馬なし 1
安田記念でグランアレグリアを下したダノンキングリーに1票くらい入ると思いましたが、ハズレです。難しいなあ。ダノンスマッシュの理由って何だ?スプリンターズSを見る限りピクシーナイトが上を行っているでしょう。
該当馬なしの理由も聞いてみたいですが、「最有力のグランアレグリアが2度中距離路線に出走しているのでスプリンターと言い難い」という理由ならば、まあ納得できる範疇でしょうか。
最優秀ダートホース
私の予想
テーオーケインズ 180
マルシュロレーヌ 100 〇
オメガパフューム 3
投票結果
テーオーケインズ 240
マルシュロレーヌ 47
カフェファラオ 8
オメガパフューム 1
マルシュロレーヌ47かぁ。もっと入っていい気がしますが、やはりテーオーケインズのインパクトが大きかったでしょうか。そしてまたいるカフェファラオ票。8票も入るものなんですね。何かセールスポイントを挙げるなら、フェブラリーSの走破タイムでしょうか?良馬場でありながら1:34.4を出しており、2016年モーニンのレースレコード1:34.0に次ぐ走破タイムでした。
最優秀障害馬
私の予想
メイショウダッサイ 160 〇
オジュウチョウサン 120
該当馬なし 3
投票結果
オジュウチョウサン 166
メイショウダッサイ 127
該当馬なし 3
票数で見ればほぼ一致していますが、肝心の受賞馬を的中させることができませんでした。戦績的にはメイショウダッサイだと思うんだけどなぁ…
まあでもオジュウチョウサンが絶対王者であるが故に忘れそうになりますが、彼10歳馬だったんですよね。日本馬でここまで高齢のGⅠ馬というのは珍しいでしょう。海外馬であれば、12歳で中山GJを制したカラジ(AUS)がいますが。この快挙への票でしょうか。あとは後半戦の方が印象に残りやすいというのも大きいでしょう。
年度代表馬
私の予想
エフフォーリア 235
ラヴズオンリーユー 35
マルシュロレーヌ 13 〇
投票結果
エフフォーリア 277
ラヴズオンリーユー 18
マルシュロレーヌ 1
とりあえずセレクトした3頭は正解。まあこの3頭以外に入れるところがないわな。今振り返れば、随分と私情の入った予想だったなと思っています。なかなか贅沢な選択肢でありますが、そもそも国内でGⅠを制したのがエフフォーリアのみで、そのGⅠも全て旧八大競走。これでは他の2頭は太刀打ちできなかったでしょう。投票先を開示の上でマルシュロレーヌに票を投じてくださった大関隼アナウンサー(ラジオNIKKEI)に深く感謝申し上げます。この1票には大きな意味があります。
最優秀ダートホース・年度代表馬の両方でマルシュロレーヌに〇をつけ、異国での大偉業を評価していましたが、いずれも選出されることはありませんでした。しかし、ここまでは予想の範囲内ですし、仕方ないと思っています。相手が強いですし、票を入れてくださった方がいるだけで満足です。
問題はその次。
特別賞
私の予想
マルシュロレーヌ
結果
受賞馬なし
んん?んん?マルシュロレーヌが受賞できない?日本馬初の海外ダートGⅠ覇者が特別賞を受賞できない?
当然この結果は物議をかもし、一時「マルシュロレーヌ」がトレンド2位に入るなど話題になりました。そしてこんな記事が。
記事の中で、『「日本の競馬の歴史としてはすごいことだけどライトファンの認知度などを考えると、歴代の受賞馬との比較で少し弱いのでは」という意見があり、』と記されています。しかし、これはあまりにもおかしな意見です。当然私の目に入った時点でその文章は違和感を覚えさせました。
なんで「ライトファンの知名度」なんて話が出てくるんだよ。知名度や人気にとらわれず公正に判断するのが記者や選考委員の仕事でしょ?まさかこんな時だけ新規勢を利用するつもり?
— ウオッカ. (@vodka_umamusume) January 11, 2022
【JRA賞】米ダートG1制覇のマルシュロレーヌは特別賞受賞ならず(日刊スポーツ)https://t.co/PhzI9G57zT
こんなツイートもしたくなりますよ。その「ライトファン」にもその馬の凄さを伝えるのがこの賞の役目なのに。
この結果を受けて頭の中に浮かんだのが1999年の年度代表馬選出における問題。この時には日本では1走もしなかったものの、サンクルー大賞(仏GⅠ)を制し凱旋門賞では日本馬初の2着となったエルコンドルパサー、そのエルコンドルパサーを凱旋門賞で破ったモンジューにジャパンカップで先着、他に春秋天皇賞を制したスペシャルウィーク、そのスペシャルウィークに宝塚・有馬両グランプリで勝ったグラスワンダーが年度代表馬を争いました。事実上それを決することとなる最優秀5歳以上牡馬で最多得票を得たのはエルコンドルパサー。日本で1走もしなかったものの、凱旋門賞2着の偉業を成し遂げたエルコンドルパサーが年度代表馬となったのです。
それならば、選出する側は海外での偉業を重要視しているのかというと大してそんなことはなく、1998年に日本馬初の海外GⅠを制したシーキングザパールにも、2006年にオーストラリアの大レース、メルボルンカップを制したデルタブルースにも特別賞は与えられませんでした。
また2011年に世界でも指折りの賞金の高さを誇るドバイワールドカップ(UAEGⅠ)を制したヴィクトワールピサも、他に芝で複数GⅠを制した馬がいなかったことで最優秀4歳以上牡馬を受賞しましたが、トーセンジョーダンとギリギリの票数の差でした。
要するに、日本の競馬関係者の多くが凱旋門賞だけを崇めすぎているということです。確かに伝統と格式の世界最高峰のGⅠであることに間違いはありませんが、もう少し他に目を向けても良いのではないでしょうか。
実際に今回のアメリカ遠征はそれを変えるきっかけになるかもしれないと私は思っていましたし、結果を出すこともできました。それなのにアメリカでの偉業にこの扱いというのは流石にマズいでしょう。
とはいえ国外を走り続けたラヴズオンリーユーは最優秀4歳以上牝馬を受賞できた。ここには芝とダートの格差もあるのでしょうか。先述の海外での実績に対する扱いをそのまま引き継ぐのであれば、受賞馬はラヴズオンリーユーではなくグランアレグリアだったはずですから。
多くのファンは異様さに気付いています。しかし肝心の中心部はこの有り様。競馬界は、レース路線とともに関係者の思考にも変革を必要としていることでしょう。
編集後記
その他にも続々と競馬関係のニュースが入ってきていますね。中でも気になったのが、オメガパフュームの引退撤回。
東京大賞典を勝利し前人未到の同一国際GⅠ4連覇という偉業を成し遂げ砂上を離れたはずでしたが。
これは憶測に過ぎませんが、種牡馬としての十分な待遇が得られなかったということでしょうか。
まあ新興の現4歳世代のダート戦線はかなり悲惨ですし、テーオーケインズやチュウワウィザードと当たらない限りはまだタイトルを積み重ねられそうです。といっても帝王賞か東京大賞典あたりでしょうが。
弟のホウオウルーレットとの対決も楽しみですね。
それでは良きところで失礼いたします。アドバイスなどありましたら、noteかTwitterでコメントしていただければ幸いです。