ソードワールド2.5リプレイ 《空の麓》キャンペーン 第五話「脱出・撤退・大裂穴!」
はじめに
この記事は2020/5/23に行われた「ソードワールド2.5(グループSNEのTRPG)」のセッションログを再編集したリプレイです。
読みやすくするため、実際のセッションログを少しだけ脚色したり、発言順序を整理したりしています。
本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。
0. これまでのあらすじ
アルフレイム大陸北西部、ドーデン地方。
《キングスレイ鉄鋼共和国》の辺境にある冒険者ギルド《空の麓》亭に所属する冒険者であるPC達は、ひょんなことから「空色の剣」という魔剣の情報を入手する。
「空色の剣」は詳細不明の強大な魔剣とされ、誰もその詳細な姿を目撃したことすらないとされる、半ば伝説上の存在であった。
PC達は得られた情報を元に、《元ヒスドゥール大裂穴》の奥地にある蛮族達の遺跡発掘場へと侵入。遺跡の守人であったトロールを下し、その奥に眠っていた「空色の剣」と思われるものを入手した。
それは「魔剣」とは言い難い、小さな剣型の首飾りのようなものであったが……?
1. 迫るディアボロの影
GM:◆描写◆
蛮族達の遺跡発掘場を脱出したPC達。
太陽は西に傾いており、夕暮れが近づいてきている。
付いてきたコボルドはツィグリカを含めて10匹ほどで、皆連日の発掘作業で疲労困憊といったところである。
遺跡の守人を努めていたトロール、ドムザッカは言っていた。
「複数の発掘場を統括しているディアボロは手柄のために自分を見捨て、戦闘で疲労したPC達を捕らえるために待ち伏せをしている」
「街に戻るなら、迂回したほうが良い」
GM:というわけで、PC達は遺跡発掘場を少し離れて「ココ」にいます
マップの下端が《ヒスイドラ》の街に戻れるルートの入口です。
PC達はひとまずここを目指して荒野を進軍することになります。
GM:マップ上の各マスでは何らかのイベントが発生します。
具体的にはアイテムを拾えるか、蛮族の先遣隊と出くわすかです。
カナリカ:直線で突っ切るのが一番早いが……
GM:マップ最南端のマスは、PC達が街に戻る際に絶対に通るルートであることを蛮族側もよく理解しています。第四話のトロールの話を信じるなら、ここに蛮族たちの追手が陣を敷いている可能性は高いですね。
それでは、ここでPCの皆さんは難易度11の「聞き耳判定」をどうぞ
カナリカ:2d6+1+3 レンジャー1.知力3!
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+3) → 4[1,3]+1+3 → 8
→失敗……
キア:2d6+1+3 //スカウト知力パッケージ
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+3) → 8[5,3]+1+3 → 12
→成功!
ルクス:2D6+2+1
<BCDice:ルクス>:DiceBot : (2D6+2+1) → 6[4,2]+2+1 → 9
→失敗……
イズール:2d6+3+2 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2) → 5[2,3]+3+2 → 10
→失敗……
クロウリー:2d6 ひらめ
<BCDice:クロウリー>:DiceBot : (2D6) → 8[4,4] → 8
→失敗……
キア:「大裂穴の空気が、かなり張り詰めていますね」
キャラクター:“冒険家(パスファインダー)”キア・コレット/女性/15歳
プレイヤー:侘助
種族:リカント(アライグマ)
技能:シューターLv3/マギテックLv4/スカウトLv1/セージLv3
能力値ボーナス:器用3/敏捷2/筋力2/生命1/知力3/精神1
戦闘特技:ターゲッティング、武器習熟A:ガン
装備:ロングバレル(銃)、ハードレザー(革鎧)
サーペンタインガン(拳銃)
概要
ダガー級冒険者の資格を持つ、礼儀正しいアライグマのリカント。
前時代の技術“魔動機術”の使い手(技師)であり、豊富な知識を活かしてパーティの参謀として活躍する。
戦闘時は魔動機術を活用し、ロングバレルによる高精度・高威力の銃撃を繰り出す。
カナリカ:「完全に敵のテリトリーだ。油断せず進もう」
キャラクター:カナリカ/女性/20歳
プレイヤー:閣下
種族:ルーンフォーク
技能:フェンサーLv4/ライダーLv3/コンジャラーLv3/レンジャーLv1
能力値ボーナス:器用3/敏捷3/筋力3/生命3/知力3/精神2
戦闘特技:魔法拡大/数、魔力擊
装備:サーベル(片手剣)、ソフトレザー(革鎧)
概要
魔動バイクに騎乗し、サーベルを振るって戦うルーンフォークのお姉さん。
操霊魔法も修得しており状況に合わせて補助や回復に用いる他、その魔力を剣に乗せて強烈な一撃を繰り出すことも多い。
自身を“騎士”と称することもあり、無自覚に女性を口説くこともある。
クロウリー:「俺にはよくわからんが……文献で知る上位蛮族、ディアボロに直接狙われてるとあっちゃ、生きた心地がしないぜ」
キャラクター:チャールズ・C・クロウリー/男性/28歳
プレイヤー:のっち(GMと兼任の半NPC)
種族:人間
技能:アルケミストLv3/コンジャラーLv4/セージLv3
能力値ボーナス:器用3/敏捷2/筋力1/生命2/知力4/精神3
戦闘特技:魔法拡大/数、ターゲッティング
装備:メイジスタッフ(杖)、クロースアーマー(布服)
概要
《セブンスター商会》お抱えの錬金術師兼操霊魔術師。
操霊魔法と錬金術を組み合わせ、パーティの戦闘をサポートする。
その反面冒険者としてのキャリアは浅く、冒険の不文律などには疎い。
プリースト不在のこのパーティにおいては回復主担当である。
ルクス:「早く安全圏まで移動したいものですが……」
キャラクター:ルクス・マルガメス/女性/50歳
プレイヤー:やづや
種族:リルドラケン
技能:ファイターLv4/エンハンサーLv3/レンジャーLv2
能力値ボーナス:器用2/敏捷1/筋力5/生命5/知力1/精神2
戦闘特技:かばう、武器習熟A:盾
装備:グレートパリィ(大盾)、プレートアーマー(金属鎧)
概要
頑健な肉体を誇るリルドラケンの戦士。
巨大な盾と練技、そして鎧で底上げされた圧倒的な防御力で仲間を守る。
正義感が強く礼儀正しい淑女な一方、大食いで負けず嫌いという一面も。
冒険者としてのキャリアは結構長く、ジムレドからの信頼も厚い。
イズール:「囲まれる前に、移動を開始しておきたいところだな」
キャラクター:イズール・ローランド/男性/18歳
プレイヤー:シロクニ
種族:リカント(イタチ)
技能:フェンサーLv5/スカウトLv3/エンハンサーLv3
能力値ボーナス:器用3/敏捷4/筋力3/生命2/知力2/精神2
戦闘特技:囮攻撃、かいくぐり、必殺攻撃
装備:ショートスピア(槍/投槍)、ハンドアックス(斧/投斧)
バックラー(回避用盾)、ソフトレザー(革鎧)
概要
故郷を蛮族に滅ぼされたイタチのリカント。
俊敏な身のこなしが特徴で、物理攻撃の殆どを回避しきる敏捷さを誇る。
周りより一足先にフェンサーLv5へと成長し、【必殺攻撃】の特技を習得。
クリティカル値を活かした爆発力を手にした。
ツィグリカ:「遺跡の発掘を統括しているのは、あのトロールより恐ろしいディアボロと聞きますが……ううっ、捕まったら食べられてしまいます」*ぷるぷる
◆NPC解説◆
ツィグリカ(コボルド/男性/8歳)
蛮族たちの遺跡発掘場で使役されていたコボルドの一匹。
空腹から遺跡発掘場を逃げ出し、結果的にPC達と出会ったことで自由を手にした。大人しく従順な性格。
GM:先の判定で成功したキアさんは現在地からすぐ南のエリアに、蛮族達の先遣隊が動いているのが見えます。 このまま南下するのはまずそうです
キア:「南部に複数の声……先遣隊ですね。このまま真っすぐ行くのは得策ではないでしょう」*耳をピコピコさせながらライフルのスコープを覗く
イズール:「このままやり過ごすのは無理、か……」
キア:「あのトロールの情報は正しかったようです。迂回しましょう」
クロウリー:「なるほど、義理堅い奴だぜ。しかし西か東か……」
カナリカ:「ふむ、そういうことなら……」*1ガメル銀貨を取り出す
カナリカ:1d2 1で東 2で西
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (1D2) → 2
カナリカ:「裏が出た。西から行かないかい?」
クロウリー:「俺は大裂穴の土地勘が無いんでな。本職の皆に付いてくぜ」
キア:「分かりました。西回りルートで南下しましょう」
ルクス:「どちらでも構いません。降り掛かる火の粉は払うまでです」
イズール:「なるほどな。方角によっちゃ、日の高いうちは目を欺けるか」
GM:では、西のマスでは……難易度11の薬品学判定をどうぞ
クロウリー:2d6+3+4 //セージ知識判定判定パッケージ
<BCDice:クロウリー>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+4) → 8[3,5]+3+4 → 15
→成功!
キア:2d6+3+3 //セージ知力パッケージ
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3) → 6[3,3]+3+3 → 12
→成功!
カナリカ:2d6+4
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4>=11) → 11[5,6]+4 → 15
→成功!
イズール:2d ひらめ
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 8[6,2] → 8
→失敗……
ルクス:2D6+1+1
<BCDice:ルクス>:DiceBot : (2D6) → 4[1,3] +2→ 6
→失敗……
GM:ふむふむ。誰か一人でも成功すれば「救命草」*3を入手です。
カナリカ:「おや、救命草が生えているね。せっかくだ、頂こうじゃないか」*慣れた手つきで採取
クロウリー:「ちゃんと手順に従えば、傷の手当てに使えるぜ」
キア:「大きな戦闘が予想されている今、薬草が手に入ったのは幸運ですね」*もぎもぎ
イズール:「薬草が生えてたのか。全然気が付かなかった……」
クロウリー:「救命草は見た目が地味だからな……無理もないさ」
クロウリー:「俺は見分けるだけならできるが、使うとなると門外漢だ。コイツはルクスとカナリカに預けるぜ」
ルクス:「ではお預かりします」
カナリカ:「まかせて。素人レベルだけど、煎じかたはわかるさ」
イズール:「怪我をしないに越したことはないが、備えが増えてラッキーだな!」
GM:さてさて、ではPC達はここから……南に進むルートがありますね
GM:このまま南に進んでいきます
カナリカ:草も手に入ったし、強気で南にいこうか
GM:このマスでは…… 異常感知判定をどうぞ 難易度は9です
カナリカ:2d6+4
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 6[4,2]+4 → 10
→成功!
イズール:2d6+3+2 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2) → 11[5,6]+3+2 → 16
→成功!
キア:2d6+1+3 //スカウト知力パッケージ
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+3) → 8[4,4]+1+3 → 12
→成功!
ルクス:2D6+2+1
<BCDice:ルクス>:DiceBot : (2D6+2+1) → 10[6,4]+2+1 → 13
→成功!
クロウリー:2d6 ひらめ
<BCDice:クロウリー>:DiceBot : (2D6) → 6[4,2] → 6
→失敗……
GM:では……
クロウリー:「しかし、大烈穴ってのは広いもんだな。いくら歩いても……ぶぁぁ!」*地面に埋まっていた何かに足を引っ掛け、盛大に転ぶ
GM:2d6-4の物理ダメージを受けます
クロウリー:2d6-4
<BCDice:クロウリー>:DiceBot : (2D6-4) → 6[5,1]-4 → 2
クロウリー:服(防護点2)着てなかったら怪我してた
キア:「だっ大丈夫ですか?」
クロウリー:「あ、あぁ……ちょっと擦りむいたくらいだ。 地面に埋まってる何かに足を引っ掛けちまった」
カナリカ:「大丈夫かい?」手を差し伸べる
ルクス:「歩けそうですか?」
クロウリー:「面目ねぇ……。幸い、大したことないぜ」*立ち上がってサムズアップする
GM:では、探索判定(スカウト or レンジャー+知力) 難易度12でどうぞ
クロウリー:2d6
<BCDice:クロウリー>:DiceBot : (2D6) → 7[4,3] → 7
→失敗……
ルクス:2D6+2+1
<BCDice:ルクス>:DiceBot : (2D6+2+1) → 7[6,1]+2+1 → 10
→失敗……
イズール:2d6+3+2 //スカウト観察判定パッケージ
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+2) → 6[2,4]+3+2 → 11
→失敗……
キア:2d6+1+3 //スカウト知力パッケージ
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+3) → 8[3,5]+1+3 → 12
→成功!
カナリカ:2d6+4 ブーン
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4>=12) → 7[6,1]+4 → 11
→失敗……
GM:キアさんはクロウリーの足元に埋まっているのが岩や石ではなく、金属質の何かであることに気がつきます
キア:「おや? これは……金属ですか」
ツィグリカ:「石や岩じゃなさそうですね……加工されてるのかな?」
GM:筋力ボーナス4以上あるPCなら、掘り起こすことができるでしょう
イズール:ルクスさんがんばえ!
ルクス:おりゃあ! と根こそぎ削ってみよう
GM:ではルクスがグレートパリィで周囲の地面を軽く崩し、それを掘り起こしてみると!
GM:魔動部品(300G)を入手しました
カナリカ:「豪快だね……」*ハハハ
クロウリー:「コイツかぁ、俺の足を引っ掛けたのは!」*サングラス越しに睨みつける
キア:「ルクスさん、ありがとうございます。……これは魔動機の部品ですね。持ち帰って調べてみましょう」
イズール:「おぉ、けっこうなお値打ちモンだな」*価値がありそうというくらいの目利きしかできない
ルクス:「良いものであれば、資金の足しになるかもしれませんね」
カナリカ:「罠じゃなくてよかったじゃないか」
クロウリー:「金になるのか? そりゃいいぜ。怪我の功名ってやつだな」
GM:と、イベントはこんなところですね
GM:さて、ここから更に南下する……ということでよろしいかな?
GM:choice[カナリカ,イズール,キア,クロウリー,ルクス] //PCランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[カナリカ,イズール,キア,クロウリー,ルクス]) → ルクス
GM:ではルクスさん!難易度11の異常感知(レンジャー+知力)をどうぞ
カナリカ:固定値3になんてことを!
ルクス:げえ!
イズール:ダイスの女神もひどいことをなさる
GM:7は期待値……8の目はそこまでキツくはないはずだぜ
ルクス:2D6+2+1
<BCDice:ルクス>:DiceBot : (2D6+2+1) → 5[1,4]+2+1 → 8
→失敗……
ルクス:おう
GM:ダメじゃないか
キア:はわわ……!
GM:ふむふむ。では特に何にも気づくことはなく、PC達はここでキャンプを張ることにします
カナリカ:good night……
クロウリー:「すっかり夜も更けてきたな……町まではあと少し……この先の谷を抜ければだが。トロールの話を信じるなら、おそらくディアボロが率いる蛮族どもが陣を張って待ち構えているはずだ」
クロウリー:「夜通しの行軍でなんとかできる相手じゃねぇ。一旦キャンプすることを提案するぜ」
カナリカ:「夜目もきかないしね。そうしようじゃないか」
キア:「はい、夜目のない状況で夜行性の蛮族の相手をするのは得策ではありませんからね」
ルクス:「キャンプをするとなれば……」
ルクス:「ここら辺が良さそうですね(判定失敗)」
イズール:「だな、そうと決まればルクスさんの見つけたあたりにテントを張るか」*荷物を下ろす
クロウリー:「あぁ、適宜見張りを交代しながら作戦会議といこう」
ツィグリカ:「僕たちも見張りを手伝います!」
キア:「分かりました」
カナリカ:焚火の周りで毛布にくるまって寝ていよう
GM:では、野営パートは省略してPC達のMPやHPは全快します
GM:翌朝、十分に日が昇るのを待ってからPC達は町へと向かうための渓谷地形へと向かいます……。
2. 待ち伏せる蛮族達
GM:◆描写◆
《元ヒスドゥール大裂穴》の最中、延々と続く渓谷のような地形に一つの野営地があった。
丸太と粗末な革布で貼られた天幕がいくつか立ち並び、武器を携えた蛮族達が周囲を警戒している。
PC達はそこから約30m離れた岩陰に身を潜め、野営地を注意深く観察する。
遺跡発掘場から《ヒスイドラ》の街に向かう道の途中で待ち受けていたのは上位蛮族の一つに数えられる“ディアボロ”が率いる遊撃部隊だった。
大裂穴の遺跡発掘場の監督役を務めるディアボロは手柄のため、PC達とトロールが戦闘しているのを知った上で敢えて無視を決め込み、遺跡から撤退するPC達を捕らえようと陣を張っていたのだ。
クロウリー:「……! こりゃ完全に待ち伏せてやがるな……隠れようともしてねぇ。おまけに野営地の両側は切り立った崖……迂回はほぼ不可能。天然の関所だな」
ルクス:「困りましたね……」
カナリカ:「辛抱強いやつらだね……奇襲も難しいかな」
イズール:「規模も大きいな、くそ……!」
キア:「さて、どう攻めましょうか……」
GM:PC達は野営地を偵察することができます
GM:野営地の偵察のためには、難易度10の「隠密判定(スカウト or レンジャー+敏捷)」に成功する必要があります
GM:この判定は何人でも挑戦することができ、成功した人数によって得られる情報量が変わります
GM:得られる情報量が最大になるのは3人が成功した場合です
GM:失敗した場合は……お分かりですよね!
◆GMのメモ◆
話し合いの結果、ルクスは金属鎧と敏捷度の点から偵察に不向き、そもそもクロウリーは論外ということになり、キア・カナリカ・イズールの軽装組が偵察に挑戦することになった。
カナリカ:レンジャーLv1に敏捷度ボーナスが3……
カナリカ:つまり目標の出目は6……
カナリカ:ここで失敗する奴は……フェンサーじゃない!
カナリカ:2d6+4
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 4[2,2]+4 → 8
→失敗……
カナリカ:すいませんでした
ルクス:わぁ
イズール:そんな日もある
キア:一人失敗してるからもう怖くないぜ
イズール:2d6+3+4 //スカウト運動判定パッケージ
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+4) → 5[3,2]+3+4 → 12
→成功!
キア:2d6+1+2 //隠密判定
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+1+2) → 10[6,4]+1+2 → 13 → 成功
→成功!
キア:ふふん、余裕ですね
GM:すばらしい
GM:まずキアさんとイズールさんの偵察で得られた情報を公開します
1以上で開示→野営地には粗末な見張り矢倉が建てられており、一体の蛮族が見張りについている
2以上で追加→矢倉以外では野営地の入口付近に2体、奥の天幕近くに1体の見張りがいる
GM:見張りは全員同じ種族の蛮族です。キアさんは魔物知識判定を行えることにしましょう。目標値は9/14です。
キア:2d6+3+3 //魔物知識判定
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3) → 8[3,5]+3+3 → 14
→成功!
ルクス:おお
キア:ふっふっふっ
GM:ナイス!
カナリカ:すごい!
GM:見張りについているのは全員レッサーオーガです
カナリカ:ボルグやゴブリンではなくちゃんと頭の良い種族に見張りをやらせる……ディアボロが率いてるのもあって本気で待ち伏せてるな。
GM:では判定に失敗したカナリカさん
カナリカ:ハイ……
GM:二人に続いて、更に野営地を偵察しようと近寄っていきますが……
GM:隠れようとした岩陰に木と革紐を利用した罠が仕掛けられていました
GM:罠回避判定(レンジャー+知力) 難易度11でどうぞ
GM:ギリギリのところで気づくことができるか 最後のチャンスです
カナリカ:2d6+4 バイクが罠に!!
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+4) → 11[5,6]+4 → 15
→成功!
カナリカ:かからない……!
GM:グレート!
キア:よすよす
イズール:ヨカッタヨカッタ
GM:カナリカさんは罠を作動させる寸前でそれに気づき、なんとか回避することができました
GM:しかし、罠の回避に専念したので偵察はできず……です
GM:さて……残るクロウリーとルクスはどうしましょう?
GM:危険を冒して更に偵察チャレンジするか、このまま次に移行するか……
GM:クロウリーは全く探索系技能を持たないので、素振りで10を目指すことになります。失敗した時に罠を回避できる希望もほぼないです。
イズール:偵察できる確率より見つかる可能性のほうが高くなってきそう
カナリカ:罠もあるしやめたほうがいいかも……!
ルクス:うーーん
ルクス:判定はしません!
GM:OK、賢明な判断だ
GM:偵察に出ていたイズール・カナリカ・キアの3人は戻ってきて、PC達は再度合流します
GM:見張り矢倉の蛮族の情報を得た場合、射程30m以上の武器を使用することで狙撃を行うことができます。
GM:普通に近づいてもかなり遠くから気づかれてしまうので、見張り矢倉のレッサーオーガを狙撃してその混乱に乗じて一気に近づくイメージです
カナリカ:「ふぅ……ごめん、何もわからないどころか危うく罠にかかってしまうところだった」
キア:「見張り櫓の上にレッサーオーガ1体。狙撃可能です」
ルクス:「(これは私は行かないで正解でしたね……)」
クロウリー:「ちっ、流石にゴブリンやフッドじゃないよなぁ……しんどくなりそうだぜ」
カナリカ:「そうか。嫌な相手だな……」
イズール:「野営地の入り口に2体、天幕奥にも1体いたぜ」
クロウリー:「げぇっ、多いなぁ……」
カナリカ:「見張りの狙撃を頼めるかい、キア?」
キア:「任せてください! 元々私は突っ込む武装はありませんから、ここで狙撃に集中しても良いかもですね」
クロウリー:「キアの狙撃を皮切りに、一気に近づくしかないな。ゆっくり進んでたら魔法で集中砲火だぜ」
キア:「50m圏内であれば、問題なく狙えます」
イズール:「最初の発破は任せるぜ」
GM:OK 狙撃を試みる場合、キアさんは戦闘開始時PC最後列に配置です
カナリカ:GM、30m起点スタートで皆に操霊魔法をかけてから攻めてもいいかな?
GM:ふむふむ。敵は視認できているし、持続時間2R以上のものであれば良いことにするよ。0ラウンド目に使用した、という扱いでいこう。
カナリカ:ありがとう。レッサーオーガ対策に【カウンター・マジック】を発動したい。
GM:キアさんの偵察が活きたなぁ
キア:弱点も見抜いたので、命中補正もかかりますしね
イズール:自分も【獣変貌】して良いですか?
GM:いいよ! クロウリーはリカント語わかるから安心して話すといい
カナリカ:後衛まで届かないはずだからカウンターマジックを4人に!
カナリカ:バイク、ルクス、カナリカ、イズール
カナリカ:2d6 ピンゾロ以外で成功
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6) → 9[3,6] → 9
GM:ナイス 精神抵抗に+2ですね
GM:さて、キアさんの狙撃についてですが、狙撃の対象はこちらに気づいていないので回避に-2の修正をつけます。なので命中判定の目標値は10になります。
キア:☆クリティカル・バレット MP消費:2/時間:1ラウンド/威力20,C-1の弾丸作成
キア:2d6+3+3+1-0+1 //命中判定@ロングバレル
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1-0+1) → 8[6,2]+3+3+1-0+1 → 16→成功!
GM:ナイス命中!
GM:ダメージをどうぞ レッサーオーガのHPは36ですね
キア:「キアよりロングバレルに通常弾、貫通術式付与、射貫く黒鉄放て」
キア:k20@9+4+3+5 //クリティカル・バレット@ロングバレル
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[9]+12 → 2D:[2,6]=8 → 6+12 → 18
GM:ナイス! ちょうど半分削りましたね
カナリカ:半分もってった!
GM:◆描写2◆
見張り矢倉に登っていたレッサーオーガをキアの放った弾丸が撃ち抜く。
レッサーオーガは金切り声を上げながら手に持っていた鐘を打ち鳴らし、汎用蛮族語で叫んだ。
『ヒト共が来やがったぞ!』
それを聞きつけるや否や、他の見張りや天幕で休んでいた蛮族達は武器を構えて野営地を飛び出してくる!
……ディアボロの姿は見えない。
キア:「まずまず、ですね……!」
カナリカ:「グッド! ……さて」*スロットルに手をかける
イズール:「これは相手にとって手痛いな……よし!」
ルクス:「ディアボロは様子見でしょうか? どの道押し通りますが」
クロウリー:「正念場だ……気張っていくぜ!」
3. VS蛮族軍団
GM:それでは戦闘開始です!まずは陣営の確認から。
エネミー陣営は「レッサーオーガ」*2 「ボルグバーサーカー」*1
更にその5m後方に「レッサーオーガ」と「ゴブリンシスター」を1体ずつ。
カナリカ:ボルグバーサーカー?
GM:ボルグハイランダーでは君たちともう勝負にならないから新手を用意したのだよ ふふふ……
GM:それでは第一戦闘準備。なにか宣言することはあるかな?
カナリカ:ライダーにそんなものはないッ
ルクス:練技の使用はエネミーデータを見てから判断しましょう
イズール:俺もここは様子見
キア:私もです
GM:OK!それじゃ魔物知識判定の時間だ!
◆GMのメモ◆
キアとクロウリーの活躍もあり、ボルグバーサーカーとゴブリンシスターの弱点も含めて看破することができた。
ボルグバーサーカーは同じボルグ族であるボルグハイランダーを更に攻撃寄りに偏らせたようなデータを持っており、短期持続の命中打点バフ、全力攻撃、二回攻撃・突破攻撃といった能力を持つ反面、回避と防護点は低い。
ゴブリンシスターは戦神ダルクレムの神聖魔法を操るゴブリンの巫女だ。
絵:のっち
◆GMのメモ◆
先制判定についてもイズールが難なく突破し、PCたちは先手を取ることができた。キアの狙撃に乗じた奇襲という、想定しうる中で最善の突入である。
キア:「(神聖魔法を扱うゴブリンシスターに魔法・近接備えたレッサーオーガ、そして突破・攻撃力に優れたボルグの狂戦士……厄介ですね)」
キア:「まずはボルグバーサーカーとゴブリンシスターを潰して、相手の継続戦闘能力を落としましょう!」
カナリカ:「異議なし!」
クロウリー:「賛成だ……一気に畳み掛けようぜ!」
イズール:「応ッ!」
ルクス:「了解です。前衛の援護は任せてください」
GM:それでは第二戦闘準備!武器の装備宣言などあればどうぞ~
キアさんはこのタイミングであれば武器を持ち替えてもOKとします
キア:はーい。 ですがロングバレル装備を継続します。
カナリカ:サーベルを抜くよ
イズール:バックラーとショートスピアを装備!
ルクス:グレートパリィを構えます
クロウリー:クオータースタッフを構えるぜ
GM:それでは第一ラウンド、開始!
クロウリー:バフ蒔いた方がいいかな?それとも回復のために温存しとく?
キア:前衛にバフかけたほうが良いかもですね
カナリカ:ヴォーパルウェポンかバークメイルが欲しいところ
クロウリー:OKOK。では手番もらおう。
クロウリー:補助動作でイズールに【ヴォーパルウェポン】使用 Aランクのカードを消費して、物理攻撃力の強化……物理ダメージ+2点だ!
クロウリー:そして主動作 【魔法拡大/数】を宣言して【ファイア・ウェポン】を使用! イズール、カナリカ、ルクス、バイクを対象に、発生ダメージ+2&炎属性付与を発動!
クロウリー:2d6+4+4 //魔法行使判定
<BCDice:クロウリー>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+4) → 8[6,2]+4+4 → 16
→成功!
クロウリー:「火力支援する! 一気に叩いてこいッ!」*前衛の武器に炎が宿る!
キア:次の手番いただきます! さっきの狙撃で体力半分のレッサーオーガは前線に居るので、早めに落としておきたい……。
キア:まずは補助動作、マナチャージクリスタルからMPを消費して【クイックローダー】を起動! ロングバレルに弾丸を装填します。
キア:そして【クリティカル・バレット】を使用!
キア:手負いのレッサーオーガを狙って射撃!
GM:OK! レッサーオーガの回避固定値は11だから、目標値は12だね。
キア:2d6+3+3+1-0+1 //命中判定@ロングバレル
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1-0+1) → 3[1,2]+3+3+1-0+1 → 11→失敗……
キア:むむむ...これはまぁ仕方ない!
カナリカ:3はしかたない!
GM:キアは素早くロングバレルを構え直し、傷を負っているレッサーオーガ目掛けて銃弾を放つ! しかし……!
GM:レッサーオーガはなんとか岩陰に飛び込み、弾丸をやり過ごした!
キア:「くっ! 外しましたか……」
クロウリー:「仕方ねぇ! 怯まず行くしかねぇよ!」
カナリカ:「次は私が斬り込む! イズール、ルクスも後に続け!」
カナリカ:それではバイクに騎乗したカナリカは通常移動で敵の前衛と接敵!そのままボルグバーサーカーに向かって【魔力撃】を宣言して攻撃!
GM:OK! ボルグバーサーカーの回避固定値も11だ。判定どうぞ!
カナリカ:2d6+7 バーサーカー!
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7) → 4[2,2]+7 → 11
→失敗……
カナリカ:うそだ……こんなのうそだ……!
カナリカ:ば、バイクが残ってる!
カナリカ:めげずにボルグバーサーカーに向かってバイクで攻撃!
バイク:2d6+8 ブゥン!!
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 9[5,4]+8 → 17
→成功!
バイク:2d6+6+2 ダメージ!
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+2) → 3[1,2]+6+2 → 11
カナリカ:……!?
GM:ボルグバーサーカー、残りHPは17点
カナリカ:「このっ!!!!」*剣が外れるけどなんとか体当たり
ボルグバーサーカー:『ウォオオーッ!』武器を振り回して抵抗!
イズール:次手番ほしいです! バーサーカーに攻撃します
イズール:移動して練技【マッスルベアー】【キャッツアイ】使用!
イズール:ボルグバーサーカーに【必殺攻撃】を宣言して攻撃!
イズール:2d6+5+3+1-0-1 //命中力判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+3+1-0-1) → 8[6,2]+5+3+1-0-1 → 16
イズール:k15+5+3+8-0@9#1 //ショートスピア用ダメージロール
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : KeyNo.15c[9]a[+1] → 2D:[6,6 6,5 1,2]=12,12,4 → 8,8,2+16 → 2回転 → 34
カナリカ:2回転だ!すばらしい!
ルクス:ひぇ~!
キア:急所を射抜いた!
GM:弱点込で36点ダメージ……全快ですら一撃で屠られるわ!
GM:イズールの必殺の一撃で、ボルグバーサーカーは暴れだす前に撃沈!
イズール:『……ッだらァー!』*渾身の突き!
カナリカ:「わあっ!?」*慌てて避ける
カナリカ:「なんて鋭い突きだ……閃光のようだったよ」
◆GMのメモ◆
これまでスピアの持つ「片手で扱う場合命中-1」の補正やあまり高くない威力に悩まされてきたイズールだったが、成長を繰り返して威力15のショートスピアを手にし、更に【必殺攻撃】の習得と各種バフによってその火力は侮れない爆発力を秘めるようになった。
GM:それではルクスさん!
ルクス:はーい では移動して……イズールさんに【かばう】宣言
ルクス:そして練技【キャッツアイ】【マッスルベアー】発動!
ルクス:キアさんの狙撃で体力の減ってるレッサーオーガを殴ります!
GM:絶対殺す構え……!
キア:轢殺ドラゴン……!
ルクス:2d6+4+2+1-0 //命中力判定
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+1-0) → 10[4,6]+4+2+1-0 → 17→成功!
ルクス:k40@12+4+5+4-0 //ダメージロール
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : KeyNo.40c[12]+13 → 2D:[6,5]=11 → 12+13 → 25
カナリカ:すっご……
キア:や、殺った……!
イズール:圧倒的パワー……!
GM:レッサーオーガの残りHPは……-5! 問答無用だ
ルクス:「はぁっ!」*突撃の勢いを乗せて大盾で殴りつける
GM:ルクスの大盾が、狙撃で消耗したレッサーオーガを撥ね飛ばす!
ルクス:「こちらも一体、片付きました」
カナリカ:「ルクスもすごいな……(ここは負けていられない!)」
レッサーオーガ:『畜生!バーサーカーの奴、やられやがった!』*オーガ語で毒づく
GM:ふむふむ。では前衛のレッサーオーガは冷静に後衛を狙って魔法を放とう
GM:choice[A,B] //二者ランダム選択Aがキア Bがクロウリー
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[A,B]) → B→クロウリー
レッサーオーガ:【エネルギー・ボルト】 MP5点消費 射程2(30m)形状:射撃 抵抗半減で対象1体に威力10+魔力点の魔法ダメージ。
レッサーオーガ:C(7+5) //魔法行使判定
<BCDice:レッサーオーガ>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12
クロウリー:2d6+4+3+0-0 //精神抵抗判定
<BCDice:クロウリー>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+3+0-0) → 9[6,3]+4+3+0-0 → 16→成功!
キア:弾いた!
イズール:抵抗だー!
レッサーオーガ:k10@13+5 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:レッサーオーガ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10+5 → 2D:[2,3]=5 → 2+5 → 7→半減で4点
クロウリー:「いってぇ! クソッ、あのオーガ野郎やりやがったな!?」*ダメージは軽減したが痛いものは痛い
レッサーオーガ:後衛レッサーオーガは前衛を攻撃します
レッサーオーガ:ここは……イズール狙いで!
レッサーオーガ:【エネルギー・ボルト】 MP5点消費 射程2(30m)形状:射撃 抵抗半減で対象1体に威力10+魔力点の魔法ダメージ。
レッサーオーガ:魔法行使判定の達成値は12固定です。抵抗どうぞ!
イズール:2d6+5+2+2-0 //精神抵抗判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+2+2-0) → 9[6,3]+5+2+2-0 → 18→成功!
GM:抵抗されたっ!
レッサーオーガ:k10@13+5 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:レッサーオーガ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10+5 → 2D:[5,4]=9 → 5+5 → 10→半減で5点
イズール:『うっ…魔法ばかりは受けてられないな、早く落とさないと』
GM:ではゴブリンシスター*2
特に治す対象もいないので、1体はカナリカに【フォース】します
ゴブリンシスター:【フォース】 消費MP4 10m射撃、抵抗半減で対象1体に「威力10+魔力」点の魔法ダメージを与える
ゴブリンシスター:C(7+5) //魔法行使判定
<BCDice:ゴブリンシスター>:SwordWorld2.5 : 計算結果 → 12
カナリカ:2d6+6
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 10[6,4]+6 → 16
→成功!
ゴブリンシスター:k10@13+5 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:ゴブリンシスター>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10+5 → 2D:[3,5]=8 → 4+5 → 9→半減して5点
カナリカ:「おっと、簡単にはもらわないよ!」*軸をずらして直撃回避!
GM:ぬぅ、ならばもう一体はルクスに【フォース】だ!
目標13で抵抗をどうぞ!
ルクス:2d6+4+2+2-0 //精神抵抗判定
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+0-0) → 4[2,2]+4+2+2-0 → 12→成功!
GM:事前にカナリカが使っていた【カウンター・マジック】の分で抵抗された……だと!
カナリカ:使ってて良かったよ!
ゴブリンシスター:k10@10+5 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:ゴブリンシスター>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[10]+5 → 2D:[5,6]=11 → 6+5→11→半減して6点
ルクス:残りHP36点です
GM:(青ざめるGM)
ルクス:「ふむ……。今のが攻撃……ですか?」*痒そうに首を傾げる
ゴブリンシスター:『ア……アァ……』*青ざめる
GM:それでは第二ラウンド……の前に、イベントを挟みます
4. 激突!魔人ディアボロ
GM:◆描写3◆
『いつまでチンタラやってやがる、この能無し共が!』
野営地最奥の天幕の中から、汎用蛮族語の怒声が響く。
GM:天幕の中から姿を現したのは、青黒い肌に覆われ、頭部に角を生やした上位蛮族・ディアボロだった。
極めて不機嫌そうな顔をしたそのディアボロはPC達に一瞥をくれると、自分の身体から生えている角のような突起を引き抜く。
引き抜かれた突起はディアボロの手の中で音を立てて変形し、一本の大戦斧を形作った。
絵:のっち
キア:「とうとう出てきましたか……!」
イズール:『親玉のお出まし、ってわけだな!」
クロウリー:「で、出やがった……!」
ルクス:「やることは変わりません。このまま行きます」
カナリカ:「この勢いなら勝てる……押し込むよ!」
ディアボロ:「ようやく来やがったな、ヒト族共……待ちくたびれて眠くなるところだったぜ」*交易共通語で眠そうに
ディアボロ:「手前ら……トロールのドムザッカを倒しただろ?」*第四話のボスのことだ
キア:「……えぇ、戦闘中は援軍一人来ませんでしたよ」
ディアボロ:「そりゃそうさ。俺が奴を見殺しにしたんだからよ」*ニヤニヤと笑みを浮かべている
ディアボロカデット「要するにトロールを倒し、遺跡発掘場を荒らしたお前たちを俺が捕らえるなり殺すなりすれば、俺の手柄も二倍付け……ってわけだ。クハハッ!」
キア:「良い算段ですね……それが実現可能であれば、の話ですが」*ロングバレルを構え直す
イズール:『ベラベラ喋る野郎だ。これが上位蛮族の余裕ってやつか……』
カナリカ:「悪いね、すぐに君ごと倒して……魔剣は頂いてくよ!」
ディアボロ:「遺跡発掘場のお守りなんて退屈な任務うんざりだ。手前ら、俺の出世のために死んでくれや」*大戦斧を担ぎ、獰猛な笑みを浮かべる
GM:それでは魔物知識判定のお時間!
◆GMのメモ◆
カナリカのライダー技能による魔物知識判定が成功し、相手は幹部候補生である「ディアボロカデット」であることがわかった。
固有名は「遊撃部隊長、アシュケロン」である。
遺跡発掘場の統括任務に飽き飽きしていた彼は、冒険者侵入を察知したが敢えてそれを泳がせ、トロールを撃破させたところを捉えて手柄をあげようとしていたのだ。
特殊な能力などは追加されておらず、ルールブックに記載の「ディアボロカデット」とほぼ同一(剣のかけらによるHP増強のみ)のデータを持つ。
GM:ディアボロカデットのアシュケロンは、ゴブリンシスター達の更に5m後方に登場します。
ディアボロ:『手前ら、死ぬまで戦え! 逃げたら俺がぶっ殺すからな!』*蛮族語で号令をかける!
ディアボロ:『俺は後ろで高見の見物と洒落こもうか』*魔神語で嗤う
カナリカ:「まだ角が小さいし、見たところ若い……ディアボロ族では若輩の“カデット”だ。まだ勝てる相手だ……!」
クロウリー:「ベラベラとムカつく野郎だぜ! 皆、負けんなよ!」
GM:それでは改めて第二ラウンド開始!
クロウリー:最初に手番もらってルクス、イズール、カナリカを治療しようかな
キア:お願いします!
クロウリー:皆ダメージ自体は重くない。主動作で賦術【ヒールスプレー】を使用、緑のBランクカード8枚を消費し、ルクス・イズール・カナリカ・自身を対象にHP3点を回復させる!
2d6+3+4 //賦術判定
<BCDice:クロウリー>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+4) → 7[3,4]+3+4 → 14
→成功!
クロウリー:「マナを一気に使うわけにはいかねぇ……応急処置だ!」*8枚のカードを投げ放つ!
カナリカ:「ありがとう!」*ウインク
イズール:『助かる!』
イズール:『最初にアイツに突っ込んでやりたかったが……手下が邪魔だ』
キア:「前線のレッサーオーガを排除できれば……! カナリカさん!」
カナリカ:「同じこと考えてた! 行くよッ!」
カナリカ:まずは魔力撃をレッサーオーガに!
カナリカ:補助動作でサーベルを納刀……同時にヘビーマレットを装備!
GM:固定値で殴りにきた!判定どうぞ!
カナリカ:2d6+7+1 メイス魔力撃!!
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+1) → 6[2,4]+7+1 → 14
→成功!
カナリカ:K15+7+6+2@11
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.15c[11]+15 → 2D:[2,1]=3 → 1+15 → 16
GM:まだ倒れないな……!残り22点!
バイク:2d6+8+1 おれもいるぜーー!!
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+8+1) → 7[2,5]+8+1 → 16
→成功!
バイク:2d6+6+2
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+2) → 9[5,4]+6+2 → 17
GM:ぐぐぐ……残り7点!
カナリカ:削りきれなかった……!
カナリカ:「このっ……しぶといね!」*マレットと車輪で攻撃!
キア:「後詰めは私が!」*狙いを付ける
キア:補助動作で【クイックローダー】と【ソリッドバレット】使用!
キア:主動作でレッサーオーガにとどめを!
キア:2d6+3+3+1-0+1 //命中判定@ロングバレル
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+1-0+1) → 8[3,5]+3+3+1-0+1 → 16→成功!
キア:k20@10+4+3+5 //ソリッド・バレット@ロングバレル
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[10]+12 → 2D:[6,6 4,2]=12,6 → 10,4+12 → 1回転 → 26
GM:殺意が……!
カナリカ:ナイスショット!
イズール:ヒュゥ!
キア:「これで……終わりッ!」*レッサーオーガの眉間を貫く!
カナリカ:「ありがとう、キア! 2人とも、今だ!」
イズール:『応ッ!』*吶喊の声をあげる!
ルクス:「いざ……!」*駆け出す構え
イズール:では手番を!
イズール:通常移動でできるだけ前に進みます!
GM:OK! レッサーオーガ&ゴブリンシスター*2と同位置まで進めるよ
イズール:おや、足止めに来ない?
GM:前線のレッサーオーガとかボルグバーサーカーがボコボコにされるの見えちゃってますからね…… ディアボロが怖いから逃げないけど、積極的に立ち向かうほどのガッツはない、です
イズール:回復されると厄介だし、シスター狙いで!
イズール:背中はルクスさんに守ってもらうぜ!必殺!
イズール:【必殺攻撃】 //近接攻撃のダメージの出目+1 リスクとして、使用すると1Rの間回避に-2
イズール:2d6+5+3+1-0-1 //命中力判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+3+1-0-1) → 6[1,5]+5+3+1-0-1 → 14→成功!
イズール:k15+5+3+8-0@9#1 //ショートスピア用ダメージロール
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : KeyNo.15c[9]a[+1]+16 → 2D:[5,3 4,5 1,2]=9,10,4 → 5,6,2+16 → 2回転 → 29
GM:!?
カナリカ:絶好調だ!すごい!!
キア:えらい!
ルクス:わぁ!
GM:防護点込で……ジャスト0点だ!?
イズール:『そこッ!』*ゴブリンシスター目掛けて槍を突き出す!
GM:ゴブリンシスターは急所を貫かれ、即死!
ルクス:それでは私の手番ですね
ルクス:まずは通常移動し、イズールさんに【かばう】宣言
ルクス:そして練技【ビートルスキン】発動!防護点を強化します。
ルクス:そしてもう一体のゴブリンシスターを攻撃!
ルクス:2d6+4+2+1-0 //命中力判定
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+1-0) → 7[4,3]+4+2+1-0 → 14→成功!
ルクス:k40@12+4+5+4-0 //ダメージロール
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : KeyNo.40c[12]+13 → 2D:[2,3]=5 → 6+13 → 19
GM:残りHPは10点……半分以上持って行かれたな
ルクス:「はぁぁッ!」*大盾でゴブリンシスターを殴りつける!
GM:それでは蛮族たちのターンだ
ゴブリンシスター:まずはシスターから。【ウォークライ】を使用します。
ゴブリンシスター:【ウォークライ】 消費MP6 対象1エリア(半径6m)/20 射程/術者 1Rの間、「分類:蛮族」の対象が発生させる物理ダメージを+2する
レッサーオーガ:続いてレッサーオーガは【リープ・スラッシュ】を使用 対象はルクス。達成値は固定の12……抵抗をどうぞ!
ルクス:2d6+4+2+2-0 //精神抵抗判定
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+2-0) → 11[6,5]+4+2+2-0 → 19→成功!
ルクス:あは
キア:ひぇ!
カナリカ:なんてタフなんだ
レッサーオーガ:k20@13+5 //威力20魔法ダメージ
<BCDice:レッサーオーガ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20+5 → 2D:[2,3]=5 → 3+5 → 8→半減して4点
GM:硬いにも程があるよ!
ディアボロ:『ちっ、結局俺がやらなきゃならねぇのかよ』
ディアボロ:通常移動で乱戦エリアに移動!
そのままルクスに攻撃だ!
ディアボロ:「ぶっつぶれなァ!」*大戦斧を振りかぶる!
ディアボロ:2d6+7+1-0 //命中力判定
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+1-0) → 8[3,5]+7+1-0 → 16
ルクス:2d6+4+1+0-0-2 //回避力判定
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+1+0-0-2) → 11[6,5]+4+1+0-0-2 → 14→失敗……
ディアボロ:2d6+7+0-0 //近接攻撃ダメージ
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 7[2,5]+7+0-0 → 14
ルクス:ビートルスキン込で現在防護点は14点なので……なんとかノーダメージで抑えられましたね
キア:???
カナリカ:……?
イズール:????
GM:うそだろ!?
ルクス:「それでは……私は貫けない!」*大盾で斧を受け止める!
ディアボロ:「コイツ……クソ硬ェ!」*腕が一瞬痺れる程の衝撃!
ディアボロ:「けっ、ドラゴン擬きが調子に乗るんじゃねぇ!」
GM:それでは第三ラウンド!
クロウリー:命中重視でファナティシズム入れますか
キア:賛成!
カナリカ:頼みたいところだ!
ルクス:お願いします!
クロウリー:では補助動作で【ヴォーパルウェポン】 Aランクカードを使って対象はカナリカ。
クロウリー:そして主動作で【魔法拡大/数】を宣言、キア、カナリカ、ルクスの3人に【ファナティシズム】を!
クロウリー:2d6+4+4 //魔法行使判定
<BCDice:クロウリー>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+4) → 6[4,2]+4+4 → 14
→成功!
クロウリー:「そろそろマナが尽きそうだ……回復は賦術入れてもあとちょっとしかねぇぞ!」
クロウリー:「全力でいけぇ!」
キア:「任せてください!」
カナリカ:では次いきます!
カナリカ:まずはバイクでゴブリンシスターに攻撃!
バイク:2d6+8 ついでに轢く
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 5[2,3]+8 → 13
→成功!
バイク:2d6+6+2 ぶち
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+2) → 4[2,2]+6+2 → 12
GM:残りHP……1!
カナリカ:ムカつくけどこいつはここで無視だ!
カナリカ:ゴブリンシスターを撥ね飛ばしたら、メイスを投げ捨ててサーベルを再び抜く!
GM:クリティカル狙いの構えか……!
カナリカ:ディアボロに攻撃ィー!
カナリカ:2d6+7+2 かまえーーーーーー!!!!
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+2) → 5[4,1]+7+2 → 14
ディアボロ:2d6+7+1-0 //回避力判定
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+1-0) → 8[2,6]+7+1-0 → 16→成功!
ディアボロ:「クハハッ! 鈍いぜ!」*戦斧でサーベルを軽々と弾く
カナリカ:「ちぃ……ッ! まだ当たらないか!」
キア:次は私が!
キア:3m前方に制限移動、補助動作で【クイックローダー】【クリティカル・バレット】を使用!ディアボロを狙って撃ちます!
キア:2d6+3+3+3-0+1 //命中判定@ロングバレル
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+3-0+1) → 9[3,6]+3+3+3-0+1 → 19
ディアボロ:2d6+7+0-0 //回避力判定
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 9[5,4]+7+0-0 → 16→失敗……
キア:k20@9+4+3+5 //クリティカル・バレット@ロングバレル
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[9]+12 → 2D:[4,3]=7 → 5+12 → 17
GM:ぐぬぬ……残りHP28点か
キア:「ディアボロ族の皮膚は一部の魔法に耐性を持ちますが……魔動機術による弾丸は内部に浸透します。ご自慢の皮膚は役に立たないようですね」
ディアボロ:「……ッ! 舐めるんじゃねぇ……この程度のダメージ……!」
イズール:ディアボロの変身って補助動作でしたっけ?
GM:カデットの場合は主動作を使うよ。変身後は胴体のみ行動済み扱いとなる。
イズール:逆に言えば奴が手番を迎えるまでに落とせば……ケリがつくってことか
ルクス:狙っちゃいましょう!
イズール:補助動作はやることないので……ここはディアボロに【必殺攻撃】!
イズール:2d6+5+3+1-0-1 //命中力判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+3+1-0-1) → 8[3,5]+5+3+1-0-1 → 16
ディアボロ:2d6+7+1-0 //回避力判定
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+1-0) → 7[1,6]+7+1-0 → 15→失敗……
GM:ぐうう!
イズール:k15+5+3+8-0@9#1 //ショートスピア用ダメージロール
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : KeyNo.15c[9]a[+1]+16 → 2D:[4,2]=7 → 4+16 → 20
GM:残りHP9点……なんとか耐えたか!
イズール:『はぁ……ッ!』*一気に跳躍し、勢いのまま槍を繰り出す!
ディアボロ:「……ッ!」*戦斧のガードをかいくぐり、槍が肩を抉る!
イズール:『ルクス!フォローを頼む!』
ルクス:「言葉は分からずとも、連携は取れます!」*後ろからスイッチ!
ルクス:では補助動作で【剣の加護/風の翼】を発動!飛行状態に入ります
ルクス:そしてイズールさんに【かばう】を宣言し、ディアボロを攻撃!
ルクス:2d6+4+2+4-0 //命中力判定
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+4-0) → 5[2,3]+4+2+4-0 → 15
ディアボロ:2d6+7+1-0 //回避力判定
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+1-0) → 9[4,5]+7+1-0 → 17
→成功!
ルクス:くっ……!
ルクス:「くっ……いい隙を突いたと思ったのですが」
カナリカ:「向こうも中々やり手だね……!」
ディアボロ:『畜生、畜生畜生畜生……!俺をコケにしやがって……!』
GM:いいところまでいきましたね 冷や汗かきましたよ。
エネミーの手番だ!
ゴブリンシスター:最後の悪あがきとばかりに【ウォークライ】発動!
レッサーオーガ:キア目掛けて【エネルギー・ボルト】!
達成値12固定で、抵抗判定をどうぞ!
キア:2d6+4+1+2-0 //精神抵抗
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+1+0-0) → 8[3,5]+4+1+2-0 → 15
→成功!
GM:ぬう!カウンター・マジックが手ごわい
レッサーオーガ:k10@13+5 //威力10魔法ダメージ
<BCDice:レッサーオーガ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10+5 → 2D:[2,5]=7 → 3+5 → 8→半減で4点
キア:「わざと前に出たんです。対策してないと思いました?」*にやり
GM:では、いよいよディアボロの手番だ……!
5.脅威!ディアボロ魔神形態!
ディアボロ:『クソッ、もっとマシな魔法が使える奴が手駒なら……!』
ディアボロ:「手前ら、調子に乗るのもここまでだ……!」
ディアボロ:「遊びは終わりだッ! 全員叩き潰してやる!」
ディアボロ:▲魔人化の能力を使用!
絵:のっち
◆GMのメモ◆
ディアボロ(魔神形態)は「頭部」と「胴体」の2部位エネミーだ。
「頭部」は任意の数の相手に微ダメージを与え、自身のHPを回復したり、自身のHPを削って相手に魔法ダメージを与える呪いのような力を行使する他、牙による攻撃も繰り出すことができる。
胴体は手にした武器による【なぎ払い】が脅威となる。
GM:◆描写◆
ディアボロの両目が紅く輝いたかと思うと、その姿は魔神を思わせる凶悪なものへと変わっていく! 元々1.8m程だった身長は今や4mに達しようかという巨体へと変身を遂げた!
ディアボロ:『ここからは本気でいくぞォ!』*怒りの咆哮!
ディアボロ:変身した場合、行動済みになるのは胴体のみ。
頭部は行動できる……!
ディアボロ:▲呪傷の連鎖:射程10m、形状:起点指定で任意の対象を任意の数で選び、2d6+6点の呪い属性魔法ダメージを与える。この能力を使用するためには「対象の数に関わらず8点のHP&対象1体につき2点のMP」を消費する。
ディアボロ:対象はイズール、ルクス、カナリカの3人。精神抵抗/半減だ。
ディアボロ:2d6+8 //呪傷の連鎖
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 7[6,1]+8 → 15
ルクス:2d6+4+2+2-0 //精神抵抗判定
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+2-0) → 10[6,4]+4+2+2-0 → 18→成功!
イズール:2d6+5+2+2-0 //精神抵抗判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+2+2-0) → 7[2,5]+5+2+2-0 → 16→成功!
カナリカ:2d6+6 HP8も削ったのを後悔しなぁ!!
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 5[3,2]+6 → 11
→失敗……
ディアボロ:3 2d6+6 //呪い属性魔法ダメージ イズール ルクス カナリカの順に
<BCDice:ディアボロ>:
SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 11[6,5]+6 → 17 →半減して9点
SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 6[2,4]+6 → 12 →半減して6点
SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 7[4,3]+6 → 13
イズール:半減しても結構痛いな……!
ルクス:6点……まだ許容範囲です
カナリカ:残りHP15点か……まだまだぁ!
GM:さて、第四ラウンドですね
クロウリー:回復に回るよ!
クロウリー:補助動作で【ヒールスプレー】 Aランクカード2枚消費してカナリカのHPを10点回復!
クロウリー:そして主動作で【魔法拡大/数】を宣言! 【アース・ヒール】を使う!
クロウリー:2d6+4+4 //魔法行使判定
<BCDice:クロウリー>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+4) → 11[6,5]+4+4 → 19
→成功!
クロウリー:2 k0@13+4+4 //威力0回復量 イズール、ルクスの順に
<BCDice:クロウリー>:
SwordWorld2.5 : KeyNo.0+8 → 2D:[5,6]=11 → 4+8 → 12
SwordWorld2.5 : KeyNo.0+8 → 2D:[3,6]=9 → 3+8 → 11
クロウリー:よし! イズール12点、ルクスは11点回復だ!
クロウリー:「うりゃぁ……ッ! もうマナが殆どねぇ……! なんとか押し切ってくれ!」*額に汗を滲ませながら
カナリカ:「大丈夫!おかげでまだまだいける!」*サーベルを構え
イズール:『さっきの傷、全部癒えたぜ!』*ショートスピアを構え直す
ルクス:「まだ……戦えます!」*HP40点まで回復!
カナリカ:バイクでゴブリンシスターにトドメさして、レッサーオーガを攻撃するか!
バイク:2d6+8
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 9[6,3]+8 → 17
→成功!
バイク:2d6+6+2 ダメージ
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+6+2) → 5[4,1]+6+2 → 13
GM:文句なしにHP1のゴブリンシスターを倒したぞ!
カナリカ:「邪魔だッ!」*ゴブリンシスターを撥ねてそのままレッサーオーガに斬りかかる!【魔力撃】宣言!
カナリカ:2d6+7+2 魔力撃!!
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+2) → 7[1,6]+7+2 → 16
→成功!
カナリカ:K10+7+6+4@9
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[9]+17 → 2D:[5,6 3,2]=11,5 → 6,2+17 → 1回転 → 25
GM:ぐわぁぁぁ! 残り13点……!
カナリカ:「まずは君からだ!」*魔力を乗せた斬撃!
レッサーオーガ:「グガァァッ!」*傷口から大量に出血!
キア:「そろそろマナが厳しくなってきましたね……サイドアームの出番ですか」*ロングバレルを脇に下ろす
キア:ロングバレルを捨て、3m前方に制限移動! これで乱戦エリアとの距離は10m圏内に入りました
補助動作でホルスターからサーペンタインガンを抜き、【クリティカル・バレット】を使用してレッサーオーガを銃撃!
キア:2d6+3+3+3-0 //命中判定
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+3-0) → 3[2,1]+3+3+3-0 → 12
→失敗……
キア:ぐぬぬ……!
カナリカ:1足りない……!
イズール:『俺が仕留めておこう!』*駆け出す
イズール:補助動作で【キャッツアイ】【マッスルベアー】かけ直し!
イズール:そのままレッサーオーガに攻撃!
イズール:2d6+5+3+1-0-1 //命中力判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+3+1-0-1) → 7[5,2]+5+3+1-0-1 → 15
→成功!
イズール:k15@9+5+3+8-0 //ショートスピア用ダメージロール
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : KeyNo.15c[9]+16 → 2D:[5,5 3,2]=10,5 → 6,3+16 → 1回転 → 25
GM:く、クリティカルの鬼か!?
カナリカ:今日何回クリティカルするのさ!
キア:凄すぎる……
ルクス:つよおい!
イズール:今日は殺意の高さにダイスが応えてくれてる!
GM:研ぎ澄まされた槍の一撃がレッサーオーガの急所を貫く!
イズール:『そろそろ……沈め!』
GM:残るはディアボロカデットただ一人!
ルクス:補助動作で【キャッツアイ】【マッスルベアー】を張り直してから……イズールさんに【かばう】を宣言!そのままディアボロに攻撃!
コア部位の頭狙い!
ルクス:2d6+4+2+4-0 //命中力判定
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+4-0) → 7[2,5]+4+2+4-0 → 17
ディアボロ:2d6+7+1-0 //頭部回避力判定
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+1-0) → 2[1,1]+7+1-0 → 10→自動失敗……
GM:う、ウワーッ!
カナリカ:かちわれぇぇぇぇぇ!!
キア:好機!!
ルクス:k40@12+4+5+4-0 //ダメージロール
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : KeyNo.40c[12]+13 → 2D:[3,5]=8 → 10+13 → 23
ルクス:どごぉん!
GM:頭部残りHP……37!
ルクス:「これなら……どうですッ!」*一瞬でディアボロの頭上を取り、重力を乗せた一撃を叩き込む!
ディアボロ:『グア……ッ! 馬鹿力め、手前から蹴散らしてやる!』
ディアボロ:ではそのままディアボロのターン!
ディアボロ:まずは頭部からぁ!
再び「▲呪傷の連鎖」を使用だ!
ディアボロ:対象はイズール、ルクス、カナリカ、バイク、キアの5人
ディアボロ:2d6+8 //呪傷の連鎖
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 3[2,1]+8 → 11
ディアボロ:!?
カナリカ:2d6+6 やってしまったね
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 9[4,5]+6 → 15
→成功!
バイク:2d6+6+2
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+2) → 7[6,1]+6+2 → 15
→成功!
キア:2d6+4+1+2-0 //精神抵抗
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+1+0-0) → 5[4,1]+4+1+2-0 → 12
→成功!
イズール:2d6+5+2+2-0 //精神抵抗判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+2+2-0) → 7[6,1]+5+2+2-0 → 16→成功!
ルクス:2d6+4+2+2-0 //精神抵抗判定
<BCDice:ルクス>:SwordWorld2.5 : (2D6+4+2+2-0) → 4[2,2]+4+2+2-0 → 12→成功!
ディアボロカデット:5 2d6+6 //呪い属性魔法ダメージ イズール、ルクス、カナリカ、バイク、キアの順
<BCDice:ディアボロカデット>:
SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 5[3,2]+6 → 11 →半減して6点
SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 8[2,6]+6 → 14 →半減して7点
SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 10[5,5]+6 → 16 →半減して8点
SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 3[1,2]+6 → 9 →半減して5点
SwordWorld2.5 : (2D6+6) → 10[5,5]+6 → 16 →半減して8点
ディアボロ:『ディアボロ族の呪いの力……受けてみやがれ!』*両目が妖しい輝きを放ち、呪いの力が冒険者達を襲う!
ディアボロ:では続いて胴体
ディアボロ:〇なぎ払い:近接攻撃時に宣言。攻撃可能な対象3体に攻撃を行う。命中判定は一括で行い、ダメージは個別に産出する。与えるダメージは-3の修正を受ける。
ディアボロ:対象はイズール、バイク、カナリカ
ディアボロ:しかし、ルクスが対象に入っていないためルクスの【かばう】がイズールに対して適用される……
ディアボロ:2d6+8+1-0 //胴体命中力判定
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+8+1-0) → 12[6,6]+8+1-0 → 21→自動成功!
ディアボロ:オラァ!!!!!!!!
カナリカ:2d6+8-2
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+8-2) → 7[1,6]+8-2 → 13
→失敗……
バイク:2d6+8
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 7[1,6]+8 → 15
→失敗……
ディアボロ:3 2d6+9+0-0-3 //胴体近接攻撃ダメージ ※なぎ払い イズール、カナリカ、バイクの順に
<BCDice:ディアボロ>:
SwordWorld2.5 : (2D6+9+0-0-3) → 9[4,5]+9+0-0-3 → 15
SwordWorld2.5 : (2D6+9+0-0-3) → 7[6,1]+9+0-0-3 → 13
SwordWorld2.5 : (2D6+9+0-0-3) → 5[3,2]+9+0-0-3 → 11
ルクス:1点だけダメージを受けました
カナリカ:残りHP7点……ぐぅ
バイクは残り29点
GM:ルクスさんやっぱ硬いよぉ!
GM:それでは第五ラウンド! 長期戦になってきましたね!
イズール:初手で【囮攻撃】やってよいですか……!
カナリカ:なるほど!
イズール:ジリ貧になるのは避けたいから……勝負に出る!
イズール:マナチャージクリスタルのMPを使って練技【ガゼルフッド】を発動!回避に+1の補正を得る。
GM:仕留めきれなかった時のために回避の練技を……!
イズール:ルクスさん、【かばう】はカナリカさんにお願いします!
ルクス:心得ました!
イズール:これですっからかん……そしてディアボロの頭に【囮攻撃】!
イズール:【囮攻撃】 //近接攻撃命中-2、ダメージ+2。攻撃が回避された場合次の手番まで回避した側の回避-1(-4まで累積、一度回避失敗で消滅)
イズール:2d6+5+3+1-2-1 //命中力判定
<BCDice:イズール>:SwordWorld2.5 : (2D6+5+3+1-2-1) → 7[5,2]+5+3+1-2-1 → 13
ディアボロ:2d6+7+1-0 //頭部回避力判定
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+1-0) → 6[4,2]+7+1-0 → 14
→成功!
ディアボロ:「そんな大ぶりの攻撃……俺に当たるかよ!」*イズールの槍を難なく弾き返す!
イズール:『そうだな……これが当たるとは思っちゃいない。 けど……!』
カナリカ:「イズール、いい誘導だ……。 そうだ、そこがいい!」*剣を構え、バイクのスロットルを吹かす!
イズール:『避けにくい体勢にもっていければいいからな!』*カナリカにアイコンタクト!
カナリカ:ディアボロの頭に魔力撃だ!
カナリカ:2d6+7+2 魔力撃!!!!!
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+2) → 9[4,5]+7+2 → 18
ディアボロ:2d6+7+1-0 //頭部回避力判定
<BCDice:ディアボロカデット>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+1-0) → 9[5,4]+7+1-0 → 17
→失敗……
GM:なにぃ! 囮攻撃の分で綺麗に1足りないになってるだと……!?
カナリカ:K10+7+6+5@9 !
<BCDice:カナリカ>:SwordWorld2.5 : KeyNo.10c[9]+18 → 2D:[6,6 4,4]=12,8 → 7,4+18 → 1回転 → 29
カナリカ:うおおおおっ!
イズール:すごい!
ルクス:つよいっ!
GM:残りHPは4点……うわぁぁぁぁぁぁ!!?
カナリカ:「くらえええーーっ!!」*バイクで一気に跳躍!顔面にサーベルを突き刺す!
ディアボロ:『ガァァァァッッ!!?』*右目を深々とカナリカのサーベルが抉る!
バイク:2d6+8 おまけだ!!くらえ!!
<BCDice:バイク>:SwordWorld2.5 : (2D6+8) → 6[1,5]+8 → 14
ディアボロ:2d6+7+1-0 //頭部回避力判定
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+1-0) → 6[1,5]+7+1-0 → 14→成功!
GM:ど、同値回避……!
カナリカ:むぎぃぃ!トドメならず!
カナリカ:「誰か、トドメを!」
キア:「はいっ!」*サーペンタインガンで狙いを付ける
キア:補助動作で【ターゲットサイト】と【ソリッド・バレット】を使用
主動作でディアボロの頭部を撃ちます!
キア:2d6+3+3+3-0 //命中判定
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : (2D6+3+3+3-0) → 9[5,4]+3+3+3-0 → 18
ディアボロ:2d6+7+0-0 //頭部回避力判定
<BCDice:ディアボロ>:SwordWorld2.5 : (2D6+7+0-0) → 7[6,1]+7+0-0 → 14→失敗……
カナリカ:やったぁ!
ルクス:いったぁ!
キア:k20@11+4+3+1 //ソリッド・バレット
<BCDice:キア>:SwordWorld2.5 : KeyNo.20c[11]+8 → 2D:[4,3]=7 → 5+8 → 13
GM:頭部残りHP……-9!
ディアボロ:『ば、馬鹿な……俺が……この俺が……!』
キア:「最初に言ったように……ここは押し通らせていただきます」
GM:カナリカの一撃で目に血が入り込み、回避の鈍ったディアボロの額を……キアの放った弾丸が貫く!
身長4mに届こうかという巨体は音を立てて倒れると、変身前の人間形態へと戻っていった
ディアボロ:『クソ、クソクソクソ!俺はこんなところで終わる男じゃねぇ……!』
ディアボロ:『クソがァーーーッ!!』*鬼の形相で叫ぶ!
GM:その瞬間、ディアボロの身体中に埋め込まれている宝玉が鈍く光ったかと思うと……爆発四散!
GM:行き場を失った強烈なマナの奔流が暴走を起こしたのだ!
イズール:「ナイスだぜ!キアさん、カナリカさん!」*獣変貌を解除
キア:「イズールさんこそ、絶好調でしたね」*駆け寄ってくるイズールに笑いかけます
カナリカ:「私たちの……コンビネーションの勝利! ……だね!」*にかっ
クロウリー:「や、やりやがった……! 俺たちついにやったのか!」
ルクス:「えぇ、我々の実力が彼らを上回ったのです」
6.帰還
クロウリー:「なんとか押し切ったが、皆かなり疲れてるし怪我をしてるな……待ってろ、蛮族どもの野営地から、使えそうな物資を調達してくる」
カナリカ:「そうだね、これじゃ恰好つかないし。少しやすもうか」
ルクス:「賛成です」
キア:「少し休んだら、すぐに人族領まで戻りましょう。ここも安全とは言えませんからね」
カナリカ:「私の操霊魔法で回復陣を作るよ。怪我人は集まって!」*魔法で癒しのサークルを作る
GM:それでは、PC達が戦っている間周囲に散らばって隠れていたコボルド達が恐る恐る戻ってきます。手には周囲の荒地や枯れ木林、小さな川で捉えた小鳥や魚を持っています。
ツィグリカ:「ほ、本当にあのディアボロを倒しちゃったんですね……!待っててください、すぐにおいしい料理を作りますから!」
クロウリー:「ディアボロの天幕を漁れば、香辛料か何かがあるかもな」
GM:PC達が休息を取っている間に、コボルド達は手際よく火を起こし、蛮族達の陣地から集めてきた香辛料で下味をつけた小魚や鳥の肉を焼き上げてくれます。香ばしい匂いがあたりに漂う……。
ルクス:「ふむ……しかし中々の手合いでしたね、ディアボロカデット」
「防御には自信のある方なのですが、ここまで削られるとは」
キア:「相手の油断がなければ、おそらくもう一段か二段、厳しい戦いを強いられていましたね」
クロウリー:「あのトロールの助言がなけりゃ、先遣隊とかち合うことになってたわけか……厳しいな」
カナリカ:「マナがぎりぎりだもんね、よかったよかった……」
イズール:「遺跡に居たあのトロールもだけど、強かったよな」
キア:「結局のところ、遺跡でトロールと一緒に私たちを襲っていれば、私たちは全滅していたでしょう。部下を見捨てる判断が自らを破滅させた……教訓ですね」
キア:「(さて、遺跡で手に入れたこのブレスレット……どのようなものなのか、じっくりと調べさせてもらうとしましょう)」
GM:では、食事とともに休んで英気を養ったPC達は、先遣隊が戻らないうちに出発します。大裂穴に沈む夕日に照らされて、目指すは拠点のある《ヒスイドラ》の町
夜更けまで行軍を続け、PC達が《空の麓》亭に戻ったのは真夜中です。
しかしギルドの窓には、カウンターの辺りに薄明かりが見えました。
絵:シロクニさん
◆NPC解説◆
“智を編む者”ジムレド=オールスリーヴ/ドワーフ/女性/200歳(?)
冒険者ギルド《空の麓》亭の支部長。ちっちゃい。
無愛想で口は悪いものの、冒険者想いの親切な人である。
現代においては殆ど失われた、魔動機文明時代の膨大な知識を書物や記録用マギスフィアの解析によって継承しており古代の品の鑑定なども得意。
ジムレド:「まったくアイツら、しくじってないだろうね……ふぁぁ」*ロウソクを交換しながらあくびをする
カナリカ:「ただいま!マスター!」*ドアを開けて
キア:「マスター、ただいま戻りました」
イズール:「ただいま、ジムレドさん!」
ルクス:「夜分に失礼します、ただ今戻りました」
クロウリー:「マスターこそ、随分と夜更かしじゃねぇかよ」
ジムレド:「……!」
ジムレド:「……お、遅いじゃないか! ただの遺跡探しにどれだけ手こずってるんだい!」
ジムレド:「……年寄りをあまり心配させるもんじゃないよ」*ぷんぷん
カナリカ:「マスターはまだ若いよ」*あははは
ジムレド:「またそうやってアンタは!」*ぷんすこ
キア:「心配に見合った成果はきちんと持って帰れたかと。カナリカさん」*見せるように促します
カナリカ:「ああ、そうだね。見てよこれを」*懐から剣型の首飾りを
ルクス:「思ったより手間取りましたが、この通りです」
ジムレド:「んん……?それは……」*カナリカから小さな剣型の首飾りを受け取る
ジムレド:「これは……どうやらもう少し詳しく調べてみる必要があるけど、少なくともコイツは翡翠や宝石なんかじゃなさそうだね」*ろうそく灯りの下で材質を観察する
ジムレド:「強いて言うなら……“魔法の核”とでも言うべきか」
イズール:「魔法……?」*首傾げ
カナリカ:「魔法の核……?」
ルクス:「その手の話は、私は門外漢ですね」
クロウリー:「魔剣は形を持った魔法そのものだとする学説もあるが……そういう話なのか?」
キア:「魔法文明に由来するものでしたか……となると古代魔法の手掛かりを得るには……」*ぶつぶつ
ジムレド:「いや、今は何も言うまいよ。夜更けだしね」
ジムレド:「アンタ達、さっさと席につきな。今は何をおいても、暖かい飯を食って風呂に入るのが先決さね」
カナリカ:「それにしてもありがとうマスター!こんな時間まで待っててくれたなんて優しいね」
ジムレド:「馬鹿なことを言うんじゃないよ! 年を取ると寝付きが悪くなるだけさね!」
ジムレド:「ところで……」*冒険者たちの後ろを見やる
「アンタ達の後ろにゾロゾロ付いてきてるそいつらは何だい?」*ツィグリカ達コボルドを指す
キア:「蛮族領からの逃亡者です、職の斡旋などしていただければ……」
カナリカ:「彼らは被害者なんだ……悪い子達じゃないよ」
イズール:「……器用だし、よく働くぜ。そいつら」*ボソッ
ツィグリカ:「あ、あの! 僕たち、一生懸命働きます! 僕たちにどうか、人族の町で働ける仕事をください……!」*仲間たちと真摯に頭を下げる
ジムレド:「フン!ちょうど最近アンタ達のおかげでギルドに仕事が増えてきて、すっかり忙しくなっちまってね」
ジムレド:「街道整備で旅の冒険者も頻繁に立ち寄るようになったし……」
ジムレド:「食事の準備や仕入れ、それから宿の掃除に風呂のための薪割り……ドワーフとはいえ年寄りには少々しんどい仕事さね」
ジムレド:「コボルド10匹、しっかり働いてもらうからね!」
ツィグリカ:「わぁ……! ありがとうございます!」
ジムレド:「ギルドの裏に使ってない納屋がある。寝泊りはそこを片付けて使いな。納屋の隣に畑があるから、コボルド料理に使う香辛料はそこで育てることだね。さっき言った仕事に加えて、少しずつうちのギルドの事務仕事も手伝ってもらうからね」
ジムレド:「コボルドの料理人ならそこそこ居るが、事務仕事もできるとなればウチを去っても職に困ることは無いだろ」
カナリカ:「ありがとうマスター!」*喜びでハグします
ジムレド:「な、何するんだい! 離しな!」*じたばた
GM:PC達はそのあと暖かい食事で腹を満たし、熱い風呂に入って冒険の疲れを癒す。2週間近い大裂穴での冒険活動は、PC達にとっても初めての経験であり、特にディアボロとの激闘の疲れは数日間残った。
それから数日、ツィグリカを初めとするコボルド達はギルドの業務を手伝い始め、器用さと勤勉さからすぐにジムレドに認められることになった。
大裂穴の過酷な蛮族領で働いていた彼らは掃除・洗濯・料理ともに手際よく、人数が多いことも相まって《空の麓》亭が提供できるサービスはジムレド一人が切り盛りしていた頃と比べて格段に向上したのである。
ひと月も経てば、《空の麓》は《ヒスダリア》の冒険者にとっては見逃せない優良冒険者ギルドとなるだろう。
GM:そしてPC達はまだ知らない。
遺跡の奥から見つけ出した首飾り“空色の剣”に込められた秘密と、それを求める蛮族達の長“千剣伯”の野望を……!
7.まとめ
見事蛮族たちの遺跡発掘場から魔剣(?)を手に入れたPC達。
更にはトロールやディアボロといった強豪蛮族を倒し、冒険者としての実力を示すには十分すぎる実績も得た。
今回の冒険内容を報告すれば、誰もPC達を駆け出しとは呼ばないだろう。
謎は深まるばかりだが、本キャンペーンは第五話を一つの区切りとする。
第六話以降は「《空の麓》キャンペーン 第二部」と称し、またセッションを行い次第リプレイ記事を作成・公開予定である。
個性豊かなPC達が繰り広げる冒険に、今後ともご期待下さい。
GM・のっち