ソードワールド2.5リプレイ 《風の廻り道》キャンペーン 第二話「漁村と忌子と失踪事件」後編
はじめに
この記事は2021/4/25に行われた「ソードワールド2.5(グループSNEのTRPG)」のセッションログを再編集したリプレイです。
読みやすくするため、実際のセッションログを少しだけ脚色したり、発言順序を整理したりしています。
本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。
絵:影山とらこさん
0. これまでのあらすじ
連続失踪事件の調査を依頼され、ドーデン地方の《キングスレイ鉄鋼共和国》第三都市《グランティン》近くの漁村《ウルムグラン》を訪れたPC達。
調査を続けるうち、PC達の疑惑の目はティダン神殿に勤める神官・アルバスへと向かう。
冒険者二名が消息を絶った現場である墓地へと向かう道から足跡を発見したPC達は、足運びの癖から足跡の主がアルバスだと確信。
事件の真相を探るため、村はずれの墓地へと引き返すのであった。
1. 地下墓地へ
GM:それでは、PC達が墓地に着いたところから描写開始!
リゼル:さすがに、足跡が鮮明に墓地の中のどこかに続いている……というわけではなさそうかな?
GM:そこまでは流石に辿れなかった……ということでお願いします
リゼル:となるとまあ怪しいのはお兄ちゃんの墓くらいだが……
リゼル:さすがに妹ちゃんに話通さなあかんな
GM:◆描写◆
夕暮れ、村はずれの墓地は不気味に静まり返っている。
雲に覆われた夜空は暗く、ロアが住んでいる小屋にも灯りはない。
パローロ:「……ここに、事件の真相が」*ポンチョの襟を引き上げ
絵:鍵狐さん
リラ:「灯りが消えてる……」
絵:カシア様@Cassia_1fall5(SKIMAにて依頼)
ヒルデ:「ロア……?」*巻き込まれてなきゃいいけど
絵:松本えひめさん
リゼル:おや 寝てるのかもね。今が墓荒らしのチャンスだ
リゼル:「どうやら、見咎められる心配はないようだね」
リゼル:「アレックス、少し手伝ってくれないか」
絵:HAMさん
アレックス:「……あぁ」
絵:影山とらこさん
パローロ:「罰当たりで申し訳ない、けど、仕方ない……」
ヒルデ:「あたしは見張りをしとくよ。万が一のこともあるし」*小屋を見ながら
リラ:「ねぇ……ちゃんと事情を話した方がいいんじゃないかな?」
パローロ:「寝てるなら起こすのも悪いし……緊急事態だから後で謝ろう」
リラ:「(人のためにやっているのに悪いことをしている気分だ……)」
リラ:「むぅ……」
GM:ロアの小屋の近くに粗末な納屋があり、簡単な道具程度なら拝借できることにしましょう。 鍵なんかもない。
リゼル:納屋漁ってスコップ取り出して、一つアレックスくんに放り投げる
アレックス:ロングライフルとか持ちなれてるのでパシっと受け取る
アレックス:「ははっ、聖職者の仕事じゃねえなぁ」
リゼル:「私が聖職者だったのは故郷での話だよ。今の私は君と同じく冒険者だ」
リゼル:「さ、始めようか」*スコップ構え
リゼル:というわけでお兄さんの墓地の土掘り起こそう
リゼル:パローロが柔らかくなってるって言ったところを重点的に
GM:それでは……しばらく土を掘り起こしてみますが、柔らかい土が出てくるばかりで棺の一つも出てきません
リゼル:「……うん?」
リゼル:「おかしいな、土葬にしてもここまで深くは掘らないはずだけど」
リゼル:「まさか遺体を直接埋めてるわけでもあるまいし……」
GM:※アンデッド化を防ぐため、ラクシアでは火葬が一般的なわけですがここでは遺骨や遺灰を収めた小型の棺を土に埋めてるとお考えください
GM:結論から言うと、「墓の下には何もない」ことがわかります
アレックス:「こりゃ一体、なんなんだよ……?」
ヒルデ:「……盗られた、ってこと?」
パローロ:「何のために……?」
リゼル:「……地下墓地か」
リラ:「どういうこと?」
リゼル:「ここにあるのは墓碑だけで、別の場所に埋葬されている可能性もある……例えば、納骨堂は地下にあるとかね」
パローロ:「別の埋葬場所……じゃあ、そこに移しただけ?」
リゼル:「来た時から気になっていたんだ。村の規模に対して墓地の面積が小さすぎる」
リゼル:「だからナイトメアの子供一人で管理しているという話にも少し首をかしげてたんだけど……」
リゼル:「地下墓地や納骨堂の類があるなら、ここの狭さにも納得がいく」
ヒルデ:「……そうだ、ここの墓守を任せてたのは神官だったっけ」
リゼル:「ああ、理由は納得のいくものだったけど」
リゼル:「もしもそこに何かを隠していたなら、彼女が地下墓地の存在を知らない可能性が高い」
リラ:「つまり、前の冒険者はそこにいる可能性が高いわけだ」
リゼル:「探してみよう、私の取り越し苦労で何も見つからなかったらそれでいい」
GM:それでは判定に移りましょう
「冒険者レベル+知力B」で判定をどうぞ 難易度は11とします
GM:予め墓地内を散策していたリゼルさんの見識が役に立ったのかも
GM:◆描写◆
PC達は手分けして墓地内を探し回り、墓地の一角にある木板の柵の陰に、地下に降りるための通路とハシゴが隠されているのを発見した。
村の人口に比して小さな墓地という印象だったが、どうやら地下にも埋葬スペースが設けられているようだ。
しかし入口のハシゴは巧妙に隠されていた。
このハシゴの先は、今は墓地以外の何かに使われているのかもしれない。
リゼル:「村からも離れ、近くに住んでいるのはナイトメアの子供が一人」
リゼル:「そのうえ、彼女を嫌って村民は誰もここに近づかない。なるほど、都合が良すぎるね」
リラ:「最初からそのつもり……ってこと?」
ヒルデ:「おまけに罪を擦り付けるのも簡単、ってか。舐めやがって」
パローロ:「怪しさ満点……」
リゼル:梯子を降りて地下墓地に入っていきましょう
GM:OK! 中は真っ暗だ。 松明を点けても良いが……
アレックス:【フラッシュライト】がありますね
GM:ナイス! ではお願いします。 判定不要としましょう。
アレックス:はーい!
アレックス:「普段はどうやって照らしてんだよ……暗くて見えやしねぇ」*フラッシュライト起動
リラ:「そりゃいらないんじゃない?”暗視”できるやつだったらね……ッ」
ヒルデ:「おぉ、なんだこれ! 便利だねぇ」*まじまじと見つつ
アレックス:「へへっ文明だよ、突撃女にゃわからんだろ~な」*得意気
パローロ:「……歩く照明、便利」*ぼそ
2. 不死の女神の祭壇
GM:◆描写◆
地下墓地の通路を進んでいくと、一角に松明が焚かれているのが見える。
そこは地下墓地の最奥であり、本来なら大きな墓が設定されているスペースのはずだった。
しかし、そこには墓の代わりに見慣れない像が置かれていた。
高さは台座含めて約1.5m、皮膜の翼を持つ妖艶な美女が黒っぽい石で形作られている。
その身体は一糸まとわぬ裸体であり、薄い皮膜の翼が張り付くようにしてボディラインを際立たせている。
また、その石像の前には見事な装飾が施された剣が置かれていた。
太陽神ティダンに仕えていたロアの兄、ソールが使った剣だと推測できる。
リゼル:「あれは神像……? いや」
リゼル:「邪神像か!」
リラ:「うわぁ~裸だ」
パローロ:「エッチ……」
ヒルデ:「あの剣……!」*武器商人と交流があった育ちなので、神官戦士用の装飾に気が付く
リゼル:「しかし、どうしてティダン神殿の敷地内にこんなものが……」
アルバス:「おやおや、こんな夜に……何用ですかな?」
アルバス:「我々は見ての通り、太陽神ティダンの儀式を……。いや、通らぬか。ククッ」*笑みを浮かべる
ロア:「……」*アルバスの傍らに控えている
リゼル:「こんな夜中に地下墓地で、邪神像を前にして、それは流石にね」
リラ:「ボク達冒険者に何用かって?」
パローロ:「観念しなさい」*武器に手を伸ばす
アレックス:「ハァ~……マジかよ……」*ここまで半信半疑だった
アルバス:「クク、邪神か。凡愚には理解できまい。この御方の偉大さと美しさはな」*淫靡な像を仰ぎ
アルバス:「冒険者、か……。丁度良い。此度の実験成果を試させてもらうとしよう」
アルバス:「ロア、血を捧げよ。君の兄のためにな」*ロアを振り返る
ロア:「はい。アルバス様……」*手にした短刀で自分の腕を軽く切り、滴る血を剣の近くに垂らす
パローロ:「実験……? 何を……」*フレイルに手添えて身構え
GM:◆描写◆
神像の周囲に目を凝らすと、一辺約1.2m程度の木箱が幾つか置かれていた。
そこからは今まで失踪したと見られる村人や冒険者が入れられており、皆気を失っている。
死んでいないと判断できるのは、彼らが時折痙攣したり苦しそうな呻き声を上げるからだ。
リラ:「……! この人達って」*失踪した人達か
アルバス:「彼らが気になるかね? 安心したまえ、死んではいない。これから死ぬことになるがな」
リラ:「そうはさせない。メリアの英雄、リラ・ミスルトゥが不義を討つからね!」
パローロ:「無駄な抵抗はやめた方がいい。それ以上何かするなら、実力行使になる……」*眉間に皺を寄せる
ヒルデ:「戦いなら望むところさ。やっとあんたをブン殴ってやれる!」
GM:◆描写◆
アルバスは懐から小さな銀の首飾りを取り出し、振り子のように軽く揺らしながら呪文を唱え始める。
その徴は第一の剣に属する神のものではなく、見慣れない、捻れた輪の形をしたものだ。
木箱に入れられた被害者たちが苦悶の声を漏らし始め、黒い神像の前方1mの地面の下から何かが這い出してきた。
GM:それは墓場の土が練り合わさって形を成した、人型の土塊であった。
みるみるうちに土塊が人間らしい姿形となり、更に別の土くれから鎧と剣が形作られる。
鎧と剣を装備した戦士の姿となったそれは、兜の奥で真っ赤な目を光らせながらゆっくりとPC達の方を振り向いた。
GM:同時に周囲の地下墓地からも白骨死体が湧き出してくる。
強力なアンデッドの誕生による影響で、埋葬された死体が動き出したのだ。
アルバス:「クハハ!我が神の加護で太陽神の下僕が蘇るとはな!」
リゼル:「……何てことをしている」
アルバス:「実験だよ、実験! 死後数年が経過した魂でも、縁者の強い意思と媒体があれば呼び戻して墓土に縛り付けることができる、という!」
リラ:「ッ……!許せないぞ!」
アレックス:「操霊魔法の類かよ! 神父サマのやることじゃねえぜ……」
リゼル:「死者への冒涜……いや、玩弄。到底看過できるものじゃない」
ヒルデ:「そうかい、そりゃあ神聖魔法なんて使えないよなあ……エセ神官さんよ!」
アルバス:「ククク、たしかに私は神聖魔法を使えんよ。ただし“ティダンの神聖魔法が”という前置きが入るがな?」
パローロ:「お前……それ……その首飾り……!!!」*皆がアンデッドに反応している中、一人だけアルバスの首飾りに注目している
アルバス:「さて、私は高見の見物といこう。荒事は性に合わんのでね」*無数のアンデッド達の後ろに引く
アルバス:「ロア、君の兄を助けてあげなさい。生者の生気があれば、君の兄は完全に目覚めるだろう」*欺瞞である
ヒルデ:「ロア、聞くな!」
リラ:「ロア、キミが手を貸しているのはお兄ちゃんのためなんかじゃない……彼の叫びが聞こえないのか!?」
アレックス:「や、流石にありゃもう無理だろ……」*身も蓋もない
ロア:「……うるさい、お前達に何が分かる……!」
ロア:「アルバス様、私に約束してくれた。兄さんは神様に仕えていた高潔な人だから……神様が生き返らせてくれる、って!」
ヒルデ:「……実力行使で眠らせるしかないね」*モールを構える
パローロ:「……ッ!!!」*全身の毛を逆立たせながらフレイル抜き
リゼル:「……」*メイスを構える
アレックス:「ちっ、結局こうなるのかよ!」*ジェザイル構え
リラ:「くっ……!」*剣を抜く
GM:それでは……戦闘開始です!
3. VS.ソールレヴナント
GM:まずは陣営の説明から。PC達の前に立ちはだかったのは、先述した神官戦士のアンデッド、「ソールレヴナント」と這い出してきた白骨死体「ホロースカル」3体だ。また、ナイトメアの少女「ロア」も戦闘に参加する。
GM:それでは魔物知識判定!
リラ:やるぞやるぞ~
パローロ:抜いちゃうぞ~!(素振り
アレックス:よろしくお願いしまァす!(素振り勢
GM:それでは続いて先制判定! 目標値12で判定をどうぞ!
GM:それでは第一ラウンド開始!PC達のターンだよ。
リゼル:ふむ……私はまず【バニッシュ】を使おうかな
ヒルデ:私はリゼルさんの後でホロースカルを殴りにいこうかな
リゼル:とりあえずデバフ打ってからみんなで殴りかかろうか
リゼル:では【バニッシュ】を使用します。
GM:ホロースカルとソールレヴナントが対象だね
GM:ロアは“人族”だから対象になりえないということにします
リゼル:それでは行使判定を
リゼル:「……耐えるか!」
パローロ:ヒルデさんに景気よく吹き飛ばしてもらうか、小手調べに私が行くか……
ヒルデ:当たればやれると思うので斬り返しを使う予定です
ヒルデ:パローロさんが良ければ行こうかな PC的にもつっこみそうなので
パローロ:ではお譲りしますぞ
リゼル:行っちゃえ
ヒルデ:では移動して練技【キャッツアイ】を使用、ホロースカルに【斬り返し】宣言の近接攻撃を!
リラ:次行って良いですか?
アレックス:私は大丈夫です!
パローロ:どうぞ~!
リラ:死にかけなら仕留められる……では手番いただきます!
リラ:補助動作でカッツバルゲルを納刀&ハンドアックスを装備!
リラ:更に練技【キャッツアイ】を使用し、移動してさっきダメージを受けたホロースカルに斬りかかる!
GM:クリティカルに期待できない分、威力重視のアックスで割りに来た!
ヒルデ:「でかした、リラ!」
リラ:「合わせるから、二人とも好きに動いて!」*ヒルデとパローロに
パローロ:「了解!」
パローロ:では次もらいます
パローロ:移動してホロースカルに近接攻撃!
GM:ホロースカル、素早い動きでパローロさんのフレイルを回避!
アレックス:最後動きます!
アレックス:移動なし、ソリッドバレットとタゲサからレヴナント狙いで行きます!
アレックス:「デカブツ狙うのは楽でいいぜ!」*撃ち抜く!
GM:それでは敵のターンだ!まずはロアから!
ロア:【フィアー】を使用。対象はリラ・ヒルデ・パローロの3人
ヒルデ:【フィアー】?
リラ:第二の剣に属する神の基本神聖魔法だね
リゼル:さっき私の使った【バニッシュ】の対人族版だ
アレックス:うへぇ!
ヒルデ:「ッ……!?」*身の毛がよだつ
GM:ヒルデさんの魂が、凶悪な邪神の存在を知覚する!
GM:まるで大きな何者かに心臓を鷲掴みにされたような恐怖が背筋を舐め回し、全身が強張るのを感じる……「逃げろ」と全身が喚いているようだ!
ヒルデ:「な、に……っ」*思わず膝をついてしまう!
GM:続いてソールレヴナントの手番
ソールレヴナント:▲▲穢れた血の刃:30秒(3R)の間、自身の発生させる物理ダメージを+2点し、病気属性に変更する。この能力を使用すると即座に3点のHPを失う。
GM:ソールレヴナントの指先から穢れに満ちた血が染み出し、剣を汚し尽くす!
ソールレヴナント:なぎ払い宣言してリラ・ヒルデ・パローロを攻撃します
パローロ:なぎ払い……厄介なものを
GM:ソールの剣が鎧の上からヒルデを叩く!
ヒルデ:「ぐ……!」
リラ:「ダメだッ、完全に腰が引けている」
パローロ:「ヒルデ……!」
GM:更にソールレヴナントは【再生】の能力を宣言!HPが3点回復するぞ
GM:そしてホロースカル2体の行動だ!
GM:choice[ヒルデ,リラ,パローロ] //PCランダム選択
<BCDice:GM>:DiceBot : (CHOICE[ヒルデ,リラ,パローロ]) → ヒルデ
GM:ヒルデに近接攻撃!
パローロ:うおー!こいつら寄ってたかって!
GM:ホロースカルの攻撃は固定値算出だが、ヒルデさんは回避に自動失敗するので……ホロースカルの持つ連続攻撃の能力含めて2回分のダメージを受けてもらうぞ!!
アレックス:グワーッ!
ヒルデ:うわーっ!!
ヒルデ:「ぐ、う……っ!」*傷は浅いが気圧されている
GM:それではラスト ホロースカル2体目
GM:パローロに攻撃!
パローロ:ひょいと盾で軽くはじきつつヒルデさんの心配してるって感じで
GM:それでは第二ラウンド、PC達のターンだ!
リゼル:【サニティ】でヒルデさんの行動不能を治したいな……
リゼル:それでは3m前方に移動して……乱戦エリア内のヒルデさんに【サニティ】使用! 達成値の比べ合いになるか
リゼル:では行使判定を
リゼル:「思った以上に強いな、これは……!」
パローロ:では次もらいます
パローロ:賦術でヒルデさんを治療して攻撃、かな
パローロ:【ヒールスプレー】使用、使うカードはA2枚、対象はヒルデさん
GM:Aランクだから……ヒルデさんのHPを即座に10点回復だね。
アレックス:つよい……!
リラ:固定回復は強い
リゼル:いいね
ヒルデ:「……パローロ、っ……」*うまく言葉が出てこない
パローロ:「大丈夫、少し休んで」*カード投げて回復を施しながら
パローロ:ホロースカル一体に攻撃。宣言はなしで、かいくぐり*2分クリ値ダウンで
リラ:アレックス君、先お願い!
アレックス:うす!ここは数を減らしに行きたいな
パローロ:頑張ってくれ~!
アレックス:ソリッドバレットからのホロースカル狙いで行きます、タゲサはなし
リラ:11点を一撃で落とすのはかなり難しいな
リラ:ここは消耗を抑えにいこう
リラ:特技【ディフェンススタンス】を宣言! 回避にシフト!
アレックス:クレバーな選択だ……
リラ:そして死にかけのスカルを殴ろう
GM:それではエネミーの手番。ロアから動きますので、ヒルデさんはこのタイミングでデバフ解除となります。
ロア:通常移動で乱戦エリアに入り、パローロさんに囮攻撃!
パローロ:「(攻撃が散漫、なんの意味が……?)」
GM:ではソールレヴナント
ソールレヴナント:【斬り返し】を宣言してパローロに襲いかかる!
パローロ:うぉ~兄妹コンビネーション!!!!
パローロ:「しまった……!」
GM:ロアの攻撃を避けると同時にソールの剣がパローロの脇腹を捉える!
リラ:「パローロッ!」
ソールレヴナント:「GRRRRR……!」
パローロ:「ガ……ッ!油断、した……」
パローロ:血しぶきがあたりに飛び散るッ!!!
GM:続いてスカル2体
GM:一体目はリラに攻撃!
GM:もう一体はリゼルに斬りかかる!
GM:それでは第三ラウンド開始!
GM:ここらで骨をどうにかしとかないとマズそうですねぇ!
リゼル:流石に無傷の方のスカルぶん殴るか
リゼル:そろそろ出目も好転するでしょう……多分
パローロ:殺らねば殺られる……!
ヒルデ:火力ならこっちも出せるかもです
リラ:リゼルとパローロは結構HP減ってるけど、回復しなくて大丈夫?
リゼル:僕はまだ大丈夫だけど……パローロさんは必要かもね
リゼル:攻撃はやめにして、パローロさん回復させるか
パローロ:助かります……!
リゼル:初手番もらって【キュア・ウーンズ】 対象はパローロさん
パローロ:じゃあ、このまま流れで削れてるやつに殴りにいきたいです
ヒルデ:どうぞ!
リラ:いけーっ!
パローロ:「回復助かった。ありがとう」
パローロ:宣言なしで、かいくぐり一回修正でホロースカルに攻撃!
パローロ:手負いの方にいきます!
GM:ホロースカルはひらりと身を躱す……!
パローロ:「くっ……!当たらない!」
ヒルデ:無傷の方にいきます……念を入れて【斬り返し】宣言!
リラ:次、アレックス君お願いできますか
アレックス:うす リラさんは残り7点の方落とせそうです……?
リラ:無理だね。クリティカルしないし、防護点もあって目が低い
リラ:だから、私はロアちゃんを狙うつもり
アレックス:OK!そういうことなら確実に数を減らす方向でいきます
アレックス:残り7点の方を狙い、ソリッドバレットで攻撃!
アレックス:「へっ、詰めが甘いんじゃねーの!」*パローロの動きに合わせるように射撃!
リラ:では動きます。ディフェンススタンスを解除し、ロアちゃんに攻撃!
リラ:「よっと……!」*斧の峰を腹に叩き込む
ロア:「ぐあっ……!」*一瞬で肺の空気が絞り出され、よろめく
GM:ううむ……それでは敵のターンだ!
ロア:【ハイドインシャドウ】を使用。第三者の存在する座標で回避力判定にボーナスを得る
リラ:おっ、保身を取ったね
リラ:攻撃入れといて正解だったかな?
ソールレヴナント:なぎ払いを宣言。リラ、ヒルデ、パローロに攻撃!
ソールレヴナント:「ウォォォォッ!!」*大剣を横薙ぎに振り回す!
パローロ:「……ッ!」*あと少しずれたら致命傷だった
GM:そしてホロースカルは……ここでリラさんを攻撃!
リラ:横薙ぎを避けられないと悟り、あえて受けてホロースカルの攻撃を勢いで抜ける!
GM:そしてソールレヴナントは再生して残りHP56点に……じわじわアレックスさんから受けたダメージが回復していくぜ
パローロ:再生とはまた厄介だな……
GM:それでは第四ラウンド!第一ラウンドで使用した練技の効果が切れることに留意してくださいね~
アレックス:とりあえずやること決まってるので先に動きますね(12m後方移動⇒弾装填)
アレックス:「再生能力かよ!キリがねぇ」*後ろに下がって再装填
リゼル:私は同エリアの3人を回復しておこうかな
リラ:私は削りきれなかった相手のカバーに回ろう
リゼル:魔法拡大で対象を三人に増加、ヒルデさん、パローロさん、リラさんに【キュア・ウーンズ】を使おう
ヒルデ:練技【キャッツアイ】を再使用!そして【斬り返し】を宣言してホロースカルに攻撃!
GM:ヒルデさんのメイスがホロースカルを撃破!
GM:残るはロアとソールレヴナントのみ!
GM:また、レヴナントを倒せば戦闘終了とします(兄を破壊されるとロアが戦意喪失するため)
パローロ:兄を破壊……
リラ:パローロさん、先にお願いします!
パローロ:ではお先に!
パローロ:補助動作で【ヒールスプレー】を使用。Bランクのカード2枚を消費して自分のHPを3点回復させる……これで残りHP16点。
パローロ:そしてソールにライトフレイルで攻撃!
リラ:では続いて手番もらいます。【キャッツアイ】使ってロアちゃんに必殺攻撃!
GM:ハイドインシャドウの効果で回避! 松明に照らされる地下墓地の暗がりの中をロアの小さな身体が駆け回る!
リラ:「遠近感がつかめない……けど、慣れた」*まっすぐ見据える
ロア:「邪魔、しないで……!」*短刀を構え直す
リラ:「投降しないなら、次は当てるよ」
ロア:「……!」
GM:ではエネミーターン……さて
ロア:乱戦エリアからの離脱準備を宣言します
GM:ここはソールだけで戦っていこう
パローロ:こいつが薙ぎ払ってるだけで前線崩壊しそうになるんだよな……
GM:パローロさんに近接攻撃だ!!
パローロ:「そう何度も、当たってられない……!」*上体逸らし回避!
GM:では第五ラウンド、長丁場……!
リゼル:まず行っていいかしら
パローロ:どうぞ!
アレックス:どうぞ!
ヒルデ:どうぞ!
リラ:行きな!
リゼル:では初手番もらいます。ソールレヴナントに近接攻撃!
パローロ:次手番もらいます。まだ仕留めきれなさそうだから必殺は取っておいて……ソールレヴナントに攻撃!
ヒルデ:次いきます!【全力攻撃】宣言でソールレヴナントを攻撃!
リラ:それでは行動します!ハンドアックスを捨て、カッツバルゲルに持ち替えます
リラ:そしてソールに必殺攻撃!
アレックス:それでは!ソリッドバレット+タゲサでいきます!
GM:ではエネミーターン
ヒルデ:1ターン耐えるぞ!!
リゼル:次で行けそう
ロア:乱戦エリアから離脱し、5m後方に移動します
GM:そしてソールレヴナントは……ここで単体攻撃!
GM:宣言特技なしの近接攻撃! いくぞぉ!
ソールレヴナント:再生で残りHP26点
GM:それでは……第六ラウンド!
リゼル:よし、行っていいかな!
リゼル:もう一回お兄ちゃん殴ろう
パローロ:どうぞどうぞ
アレックス:どうぞ!
ヒルデ:どうぞ~!
GM:ソールレヴナントは大剣でリゼルのメイスをガード! 激しい金属音が地下墓地に響き渡る!
リゼル:「ぬううっ……!」*止められるとは
パローロ:神官戦士(片方アンデッドだけど)の鍔迫り合い、なんか熱いな
パローロ:次殴っちゃいますわ
パローロ:出し惜しみなしで、必殺攻撃も宣言しちゃいます
ヒルデ:やっちゃうか! 全力攻撃いきます!
GM:PC達の猛攻に、鎧をまとったアンデッドの動きが鈍り始める!
既に体が崩壊を始めており、膝をついてやっと動いているという状態だ。
アレックス:ソリバレ+タゲサで着実に……!
ソールレヴナント:「GRRRRRR!!」*最後の力を振り絞り、剣を盾にして弾丸をガード!
アレックス:「……っ!野郎!」
アレックス:ここで“剣の加護/運命変転”を発動!出目4,2をひっくり返し、出目3,5の8にする!
リラ:裏返ったッ!
パローロ:勝算があるっ!
ヒルデ:いけいけ!!
アレックス:「まだだァ!」
GM:アレックスの放った弾丸はソールレヴナントに弾かれた、が……!
GM:跳弾は地下墓地内の墓石に反射し、更に跳弾!ソールレヴナントの頭部に再び叩き込まれる!
リラ:カッツバルゲルでソールに必殺攻撃!
GM:リラの剣をソールレヴナントが受け止める! リラは上手く剣の支点を動かし、押し込みを躱してのけた!
リラ:「ッ……! 最後の底力、ってわけだ」*力を分散させながら
GM:それではソール、最後の足掻きを……!
ソールレヴナント:▲▲穢れた血の刃:30秒(3R)の間、自身の発生させる物理ダメージを+2点し、病気属性に変更する。この能力を使用すると即座に3点のHPを失う。
ソールレヴナント:さらになぎ払い!
GM:パローロ以外の3人を攻撃!
GM:ソールレヴナントは再生して残りHP7に……
GM:それでは第七ラウンド! かなり長かったが決着か……?
リゼル:行っていいかな
リラ:どうぞ!
アレックス:どうぞ!
パローロ:どうぞ~!
ヒルデ:がんばれ神官戦士~!
リゼル:まあさっき1ゾロが出たし6ゾロも出るさ。メイスで殴りかかろう
GM:リゼルの振るった鎚鉾がレヴナントの頭部を捉える!
ソールレヴナントはなんとか起き上がろうとするが……身体の端々から崩壊が始まり、元の墓土へと戻っていく!
ソールレヴナント:「GAAAA……ァ……ロ、ア……!」*破壊される
ロア:「に、兄さん……! 嘘、そんなの……!」*泣きながら残骸に駆け寄り、土をかき集めている
リゼル:「……死はもうあなたを離さない。どうか安らかに」
パローロ:「……終わった」
アレックス:「ふぃ~……」*後方でジェザイル抱えてる
リラ:「まだやることは終わっていないよ……!」
リゼル:「わかっているとも」
4. 戦い終わって
GM:◆描写◆
鎧を纏った大柄なレヴナント、ソールが動かなくなる。
PC達の攻撃によって肉体を維持することができなくなったのだ。
その身体は元の土塊に戻りつつあった。
ナイトメアの少女、ロアが土塊の傍にへたり込み、泣きながら土くれをかき集めている。
周辺に設置された木箱に収められた犠牲者達は衰弱しており、の生死は不明である。
GM:アンデッド達を盾にPC達から距離を取っていた神官・アルバスは些か不快そうな表情を浮かべ、ロアの後ろまで歩いてきた
ロア:「そんな……兄さん……もっと生贄を集めれば、兄さんがまた帰ってくる、って……!」*土をかき集め
アルバス:「クク、せっかく兄妹が再会できたというのに。酷いことをするものだ」*周囲の木箱に収められた犠牲者を観察している
リゼル:「いいかい? たとえそれがどれだけ、生前のその人に似ていたとしても……」
リゼル:「蘇ったものは押しなべて怪物だ。例外はないよ」
ロア:「そんな、だって……アルバス様が……!」*後ろを振り返る
ヒルデ:「ロア。……もう眠らせてあげよう。それが彼の望みだ」
リラ:「(蘇った者は怪物……か)」
リラ:「アルバス、懺悔の期限はもう過ぎた……覚悟しろ」*剣を構え
パローロ:「さぁ……大人しく観念して、色々と話して貰う……!」
アルバス:「おぉ恐ろしい。私は非力な生臭坊主なのでね。君たちの相手は御免だな」
アルバス:「時間稼ぎが必要なようだ」*懐からナイフを取り出す
ロア:「え……?」
リラ:「(まずい……!)」*剣を構えて駆け出す
リラ:カッツバルゲルを振りぬく、狙いは正中線、確実に仕留める
GM:リラさんは確実にアルバスを捉えて剣を振りますが……
GM:一瞬、アルバスの姿が周囲の暗がりに溶け込んだかと思うと、次の瞬間には彼の姿がリラさんの背後に回っています
リラ:「……!」
アルバス:「正確に首を狙ってきたな。殺す気か?」*うすら笑いを浮かべ
アルバス:「で、時間稼ぎというのは……こういうことだ」
GM:アルバスは手にしたナイフでロアの腹部を深々と突き刺した。
傷口から血が溢れ、血だまりの中にロアが倒れ伏す。
ヒルデ:「……っ! お前、何を」
アルバス:「仕事柄、“どこを刺せば即死しないか”は多少心得がある。もちろん、放っておけば確実に死ぬがな」
アルバス:「さ、どうする? 私を追うかね?」
アルバス:「ロア、君は実に兄想いの優しい子だった。優しく、愚かで、扱いやすい……実に体の良い操り人形だったわけだが」*嘲るように
パローロ:「……貴様ァッ!」*リラに続きアルバスにフレイルを振り抜く
GM:パローロさんのフレイルも同様に、アルバスは身を躱す素振りすら見せずに回避してしまいます
ヒルデ:アルバスが何か企んでいるような気がして身構える
リラ:ううむ……
リラ:攻撃が当たらないのを悟ったら、すぐに考えを切り替えて邪神像に狙いを定めます
パローロ:私は攻撃が当たらないとわかりつつも攻撃し続けますかね
GM:OK!
リラ:「(何か切り札があるのは表情でわかる……。だから大事にしているモノを狙う!)」
パローロ:「この……ッ!」*フレイルで連撃を繰り出す
アルバス:「やれやれ、女狐の癖に猪突猛進か?」*涼しい顔で回避
GM:ではここでリラさんはセージ知識判定 リゼルさんはプリースト技能+知力Bで難易度11の判定をどうぞ
GM:それでは、リゼルさんはアルバスの不可解な回避能力が先ほどロアの使用した【ハイドインシャドウ】と同質のものであることが理解できます
GM:暗闇に紛れ、敵の目を欺く神聖魔法と熟練の体術が合わさっているわけですね
リゼル:「パローロ、離れろ!君が光を遮って投げかける影そのものが、奴の隠れ蓑になる!」
パローロ:「……!」*少し悔し気に顔を歪めつつ、下がります
アレックス:「クソッ!どうなってんだ!」*フラッシュライトを起動!
アルバス:「……!」*周囲に影がなくなる
リラ:「当たらないなら、別でやりようはある……!」
GM:パローロさんがアルバスを引きつけていたので、宣言すればツァイデスの像を破壊できそうです
リラ:ハンドアックスを拾い上げ横振りの一撃で象の首を刎ねます
アルバス:「……! 貴様……!」*刎ねられた首を見て眉間に皺を寄せる
リラ:「少しは、他人の痛みが分ったかい?」
GM:その瞬間、首の断面からは無数のコウモリが飛び出します
アレックス:「うげっ!」*ジェザイル振り回し
ヒルデ:「邪魔だあ!」*モールを振り回す
GM:数分後、コウモリ達はPC達が入ってきた入口から抜けていきますが……アルバスの姿はありません
パローロ:「っ……!!!逃げられた……!」
ヒルデ:「……そうだ、ロア!」*ロアの姿を探す
GM:ロアは血だまりの中で横たわっていますが、まだ生きてはいます
ヒルデ:「リゼルッ!」
リゼル:「治療するか。まだ一人分くらいはマナが残ってる」
リゼル:「他の被害者の人達も心配ではあるが……」
パローロ:「材料さえあれば賦術で治療できる」
リラ:「一応、少しだけど薬草ならあるよ」
リゼル:偉大なるダリオン神の名を唱え、ロアちゃんの傷を癒そう
GM:OK! フレーバー的な部分なので判定などは省略しよう
GM:木箱に詰められていた人達も、生命力を消耗していますがなんとか無事です
アレックス:ヨカッタ!
ヒルデ:「あいつ……馬鹿にしやがって」*傷ついたロアを見つめて呟く
GM:◆描写◆
地下墓地での戦いを終えたPC達は、儀式の生贄にされた人々を助け出し、なんとか村の自治会館まで運ぶことができた。
パローロの賦術やリゼルの神聖魔法により、被害者の全員が無事に生還することに成功した。
リゼル:せっせと運び出そう
ヒルデ:鎧を着た冒険者でも担いでいくか(筋力3)
リゼル:治療終わったら寝ます。マナも体力もカツカツなので。
GM:OK~! では翌朝になり、自治会館に村長が顔を出す。
パローロ:「元凶に逃げられました。不甲斐ない……」
ドレアム:「いや、不甲斐ないのは我らの方だ。まさか、ティダン神殿のアルバス神父が事件の黒幕だった、とは……」
リゼル:「失礼ですが、今まで彼が不審なふるまいをしたことは?」
ドレアム:「いや、私の視点では全くと言って良いほど……」
ドレアム:「ただ、時折“太陽神ティダンの複雑な儀式に必要”と、妙なものを交易で入手するよう頼まれることはあったな」*苦々しい顔
リラ:「妙なもの……?」
リゼル:「どういった類のものでしょう?」
ドレアム:「トロールの血だとか、魔神の羅盤だとか……」
ドレアム:「不浄と対峙し、それを清めることで太陽は輝きを増すのだとか言っていたが……」
リゼル:「まあ、嘘ですね」
ドレアム:「我々は無学な漁師だから、そういうものかとばかり……」
ドレアム:「あの時もっと怪しんでいれば、こんな事件は……!」
ヒルデ:「……最初から騙してた、ってことか」
アレックス:「神父が~なんて普通考えねえって、なあ?」
リゼル:「糾弾されるべきは他者を謀ったものです。お気になさらず」
パローロ:「とにかく、今回は被害者が無事助かって良かった」
リラ:「そうだね……。それに、アルバスの素性をつかめたのは大きいよ」
ヒルデ:「少なくとも、この村に被害が及ぶことはもうないさ」
GM:それではここでパローロさん、得物のフレイルにアルバスの首飾りが絡みついていることに気がつきます。地下墓地での戦闘の際、紙一重で攻撃が首飾りに当たっていたようです。
パローロ:服がこすれたときにチャリっと金属音がなったことに気付き
パローロ:「……?……! これ、あいつが付けていた首飾り」*取り出す
リラ:「おぉ!お手柄だよ、パローロ」
アレックス:「ねーさん?! いつの間に……」
リゼル:「そういえば、昨晩それを見た時に反応していたね。見覚えが?」
パローロ:「……うん」*少し哀愁ある顔しつつ
パローロ:「私の探している人が付けていたものと、同じ物なの」
パローロ:すぐに怒りの表情に切り替わる
ヒルデ:「へぇ……確かに目立つ形だ。実物があれば、人探しも楽になる。……パローロ?」
ヒルデ:*前回パローロの探し人の話を聞いていないので何も知らない
リラ:「そうか……これが」
ドレアム:「ううむ、見たことのない徴だ」
パローロ:「一つ分かった。これを持っている奴は、禄でもないって事」
アレックス:「(こ、こえ~……)」その真剣な表情を見て
パローロ:「絶対に見つける。あいつも、あの神父も……!」*決意した顔で
リゼル:「一応騒動は収まったと思いますが、あの地下墓地に何があるかはまだ調査しきれていません」
リゼル:「何かあれば、またギルドまで」
リゼル:そういえばロアちゃんどうなるんだろう
リゼル:後見人もいなくなっちまったけど
GM:それについては後ほど。ひとまずPC達がギルドに連れ帰ってくることになります。
GM:それではギルドでの描写に移ります~
5. 結末
GM:それでは、《ウルムグラン》で事後処理を終えてから数日後……
GM:数日後、PC達はロアの処遇について冒険者ギルド支部の指示を仰ぐのが無難と判断し、彼女をギルドへと連れ帰ってきたのであった。
冒険者ギルド《鉄橋の守衛》のギルド長、バルドロイは眉間に皺を寄せながら顎鬚を掻いている。
バルドロイ:「この嬢ちゃんは村全体から除け者にされてて、それ故に利用されてたって事か」
バルドロイ:「ちゃんとした教育を受けてねぇから、ティダン神の教えと騙されてツァイデス信仰を仕込まれてたとはな……」
バルドロイ:「村の人達も普段から交流がねぇから、気づく訳もなくって寸法か……けっ、狡い真似しやがるぜ」
ヒルデ:「まったく失礼な話だよ」
リゼル:「すでに身寄りもなく、頼るアテもありません」
リラ:「この子に罪がないとは言えないけど、それを自覚する事すらできなかったんだ……」
リゼル:「今更救貧を謳うつもりはありませんが……」
パローロ:「支部長、何とかならないですか……?」
バルドロイ:「なるほどな。そういうことなら、俺も力になろう」
ヒルデ:「ほんとに!?」
アレックス:「(ええ、ナイトメアだぜ……?)」
バルドロイ:「……冒険者ギルドのツテでな。身寄りのないナイトメアを引き取ってるヤツがいる。そこに案内しよう」
ヒルデ:「ロア……良かった」*ほっ
バルドロイ:「ナイトメアってのは地域にもよるが、大抵ろくな扱いも受けねぇもんだ。だからまぁ、落ちぶれる奴もいる」
バルドロイ:「だが、そりゃそいつらの責任じゃねぇだろ。明らかにそれ以上の損害を出してるようなのは置いといてな」
バルドロイ:「彼女の処遇は俺に任せてくれ。コディエナにも、俺から連絡しておく」
リラ:「ありがとう、バルドロイ!」
パローロ:「ありがとうございます、支部長」
ヒルデ:「……知ってはいたけど、見たことはなかったからなぁ。ナイトメアへの迫害、ってやつ」
バルドロイ:「お前さんは当事者だろ。もうちょっと気にしたほうが良いかもしれんぞ」
ヒルデ:「そうだねぇ、思い知ったよ。フードの必要性とかさ」
バルドロイ:「……これから先、出会うナイトメアが全員わかりやすく“可哀想な奴”とは限らんぜ」
ヒルデ:「その時は叩き潰すだけさ」
パローロ:「思い切りがいい」
リゼル:「私は君のそういうところも魅力だと思うよ」
バルドロイ:「ははっ、やっぱりお前さんはそのほうが良いかもなぁ」
アレックス:「おかげで酒場で苦労したんだ……次は勘弁してほしいぜ」
リゼル:「まあ、その時は君がまたフォローしてあげるといい。頼んだよ」
ヒルデ:「おう、ありがとなアル坊! これからも頼むよ」
アレックス:「え、おぅえ!?」*自分を指差しながら
リラ:「(蘇ったモノはすべからず怪物……か)」*墓地での会話を反芻し
リラ:「(それでもボクは英雄なんだ。英雄、なんだ……)」
バルドロイ:「そんじゃ、総額4500Gに危険手当2500Gを加えて……一人あたり1400Gってとこか」*革袋に入った銀貨をPC達に渡す
ヒルデ:「まいどー!」*笑顔で受け取る
リゼル:「ありがたくいただくよ」
アレックス:「これがなきゃやってけねえからな……」*ヒルデチャン睨みつつ
ヒルデ:「……この角はあたしの自慢だよ、誰がなんと言おうとね」*睨んでくるアレックスを横目で見ながら
パローロ:「お金、助かる……」
リラ:心ここにあらず、って感じです
リゼル:リゼル:リラさんの分は私が懐に入れて後ほど渡すわ
ヒルデ:リゼルさん……
リラ:神に恥ずかしくない行いをしろよ……
GM:というわけで、ひとまず一連の事件は幕を閉じます。
PC達が部屋に戻ったらシナリオ終了となります~
6. リザルト
GM:ソールレヴナントは「剣のかけら」×4で強化されていたので、これを献上することでPC達は4d6点の名誉点を獲ることができます。
GM:また、事件を解決したことで冒険者ギルドからの評価も上がり、20点の名誉点を得ます。
GM:さて、ダイスは誰が振るかな?
アレックス:トドメさしたリゼルさんで……(投げ
パローロ:最後キッチリ仕留めてくれたリゼルさんでよいのでは
リラ:リゼルさんだね
ヒルデ:そうですねえ
リゼル:じゃあいただくわ
GM:それでは、第二話のリザルトを発表します~!
GM:次のシナリオまでに成長の処理をお願いします~
7. 第二話のまとめ
GM:漁村《ウルムグラン》の事件を解決したPC達。
その背後には、“不死の女神”ツァイデスを信仰する男の実験が隠れていた。
「悪事を成すのが皆悪人だとは限らない」
黒幕に操られていた少女を止めたPC達だが、各々が心の中に晴れないもやを抱えることとなる。
PC達の次の行き先は、光か闇か……。
←第二話「漁村と忌子と失踪事件」前編
第三話「猛き国の辺境伯子」前編→
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