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フリーランスエンジニア一人一人に向き合い信頼関係を構築する

「フリーランスエンジニアって本当に食べていけるの?」という疑問を持ちながら転職や独立を検討しているエンジニアも多いのでは?株式会社VOOMの執行役員加藤歩武さんは、一人一人の悩みに向き合いながら、フリーランスとして一歩踏み出すための扉を開く仕事をしています。どんなスタイルで働いているのか、インタビューしました。

とにかく会って関係性を作ることが大事

-現在どんな業務をされているか教えてください
まずは現在稼働しているフリーランスエンジニアのフォローがあります。1年や2年といった長いスパンでプロジェクトに携わるケースが多いので、その間何か問題があればすぐ相談してもらえるように普段からエンジニアとの距離感近くコミュニケーションをとる仕事です。

もう一つは新しく当社に所属してくださるフリーランスエンジニアを見つける仕事、いわば新規開拓があります。開拓の仕方としては既存のエンジニアから友達を紹介してもらったり、SNSでエンジニアを探してDMを送ってお話をしたりしたりという感じです。

-エンジニアのフォローは具体的にどうやっているのでしょう
まずはできるだけ接する時間を多くするように心がけています。例えばランチや飲みに行ったりとか。特に飲みにいくと大体2〜3時間くらいは一対一で話すので、ある程度仲良くなりますよね。あとは、僕がゲームをやるのでエンジニアともオンラインで一緒にゲームやったりとか。

もちろん仲良くなるだけではなく具体的な悩みに応えたり等しっかりフォローもするんですが、まずはやはり関係性ができていると相談してもらいやすくなるので特に力を入れて取り組んでいます。

あと、最近はエンジニアからのニーズもあり、キャリア相談に乗ることが増えました。2年くらい前まではこの瞬間に何をやりたいか、できるかに合わせて案件を探すことが多かったんですが、今は「10年後どうなりたいから今これをすべきでしょ」みたいな提案が求められていると感じます。

人と仲良くなれるのは僕の強み

-お仕事をする上で大切にしていることを教えてください
繰り返しになりますが人と仲良くなること、人との繋がりですね。エンジニアと仲良くなって距離が近くなれば、そのエンジニアの友達を紹介してもらえたりいろいろな情報をもらえたりします。また、エンジニア派遣をしている競合の会社はたくさんあるので、エンジニアに提示している案件が被っているケースもあります。そこで最後に選ばれるためにはやはり人なんですよね。担当が信頼できるか、仲良くやっていけそうかということで、そう思ってもらえるようにかなりコミュニケーションには力を入れています。

これは最近気がついたんですが、人と仲良くなれるのは僕の強みみたいです。以前はSNS等を使ってゴリゴリに新規の営業をするというスタイルだったんですが、最近は仲良くなったエンジニアの紹介で新しいエンジニアに入っていただくケースが増えてますし、その経由で入った方は長く活躍されることが多いとも感じています。

今より100%人生が良くなるという確信を持って話す

-今のエンジニア業界についてどう感じていますか
コロナ禍を経てフリーランスのエンジニアという働き方、生き方がかなり認知されたなと感じますし、エンジニアの人口も増えました。フリーランスエンジニアの情報が増える中で「自由そうなフリーランスエンジニアには憧れるけど、正社員を辞めて不安定な人生になるのでは」と悩んでいる方も増えています。

だから人によっては最初にご相談いただいてからフリーランスエンジニアになることを決断するまで1年程度かかる方も珍しくありません。その間ずっと今の正社員での状況を聞いたり悩みの相談に乗ったりして、信頼関係を作っていきます。

安定しているかに見える正社員を捨ててフリーランスエンジニアになるのは、人生の大きな決断だとは思いますが、僕自身は今より100%人生が良くなるという確信を持ってお話をしています。絶対に不幸になることはないので任せてくださいと。口の悪い言い方ですが、「正社員エンジニアは悪」とまで思っています。

-正社員エンジニアの何が問題なのでしょう
一つは収入面からくる精神的ダメージです。ある程度中堅になると自分の会社がクライアントからいくらで受注しているかわかるじゃないですか。100万円で受注しているのに自分は30万円しかもらっていないとなると、搾取されていると感じますし自己肯定感も下がっていきますよね。

もう一つはスキル面です。どうしても正社員だと成長スピードがフリーランスと比べて遅い。正社員エンジニアに同じことを4年も5年もやらせる会社は多いですが、その会社から一歩外に出て技術者として市場に出た時の評価は別に高くないわけです。一方、フリーランスが同じことをそこまで長期やるということはあり得ません。

フリーランスエンジニアになる決断をした方には、僕なら絶対単価も上げますしキャリアに関しても技術者としての価値が高まるような道筋を描いてあげられると思っています。また、VOOMの場合は確定申告も無料でやっていますし、フリーランス用の保険も紹介できる。この辺りを丁寧にコミュニケーションをとって理解してもらうのが僕のスタイルですね。

イベントを通してフリーランスエンジニアという生き方を知ってほしい

-普段の業務はどんな進め方ですか
僕の場合はとにかく人に会っています。担当しているエンジニアはもちろん、社外の交流会や飲み会などあらゆるところに出かけていきます。平日の夜はほぼ毎日飲み会です。そういった交流会で新たな開拓もしますし、既存のエンジニアに友達を誘ってもらって人脈の輪を広げるようにしていますね。

社内でイベントも頻繁に開催しており、今はだいたい2ヶ月に1回のペースで何かしらやっています。料理教室、ゲーム大会、飲み会…。大体毎回40人くらいはエンジニアさんに参加いただいてまして、友達を連れてきてくれる方もいます。そこがきっかけで当社にフリーランスエンジニアとして参加される方も多いです。

やっぱり僕らがいくら口で話してもフリーランスエンジニアの人と実際に話して交流するのには敵わないので、興味のある方にはどんどん参加してほしいなと思います。フリーランスエンジニアってこういう人たちなんだよとイベントを通して知ってもらいたいですね。

社長との距離が近く挑戦させてくれるのが魅力

-VOOMの魅力はどんなところですか
ベンチャーということで社長との距離が非常に近いのが魅力です。自分のやりたいことにチャレンジさせてくれますし、自分のやり方を認めてくれるのはこの会社ならではだと思います。

また、入社してから営業力は上がったと感じてます。最初の頃、社長の営業に同席させてもらったのは成長する上で大きかったですね。最初は言い方をそのまま真似したりして、徐々に自分のものにしていきました。

-今後の目標をお願いします
今当社に登録しているフリーランスエンジニアは約100名ですが、これを来年は倍の200名まで持っていきたいです。それに伴ってオフィスを広いところに移転できたらいいなとも思います。

当社ではエンジニア以外に僕のような営業も募集しています。個人的にはアイデアが出る人や常に何か勉強している人と一緒に働きたいです。あとは自分のことだけではなく、会社をよくしたいという気持ちを持てる人がいいなと思います。

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代表取締役社長 津田 昇吾

営業部長 長井竜樹


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