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2024.10:インプロビゼーション(improvisation)
インプロビゼーション(インプロ)とは即興を意味する言葉です。
僕自身去年まで言葉の意味すら知りませんでした。最近、音楽のインプロセッションに出させてもらう機会があり、自分の中の一つのテーマになっていました。
今回はインプロについて、調べながら書いてみようと思います。
インプロとは
音楽だけでなくダンス、演劇、美術など、様々な芸術分野で用いられる言葉です。型にとらわれず自由に表現することができます。
音楽においての即興は楽譜に依らず、その場で作曲やアレンジをしながら演奏することを言います。ジャズの演奏も一つの代表といえます。
前衛音楽や実験音楽、ノイズミュージックにも取り入れられることが多くあります。
アプローチの方法
アプローチ方法はジャンルによるところもありますが、どのジャンルでも用いられやすい基本的な演奏のアプローチを説明します。
コード進行、スケールによるアプローチ
カデンツァによるアプローチ
カデンツァの基本形(T-D-T/T-S-D-T/T-S-T)やその派生型無調音楽や環境音を取り得れたアプローチ
電子音やエフェクトを駆使したアプローチ
他の演奏者とのコールアンドレスポンス
リフの展開
フレーズを発展させる。別の楽器で同じフレーズを弾くなど。
インプロで感じる難しさ
実際に演奏するときに直面するインプロならではの難しさがあります。それらの難しさを解決することでより良い演奏を作れると思います。
他の演奏者の音を聞くことが難しい
自分の演奏に注意が向き過ぎることがあります。次に自分が何を弾くか考えるあまり他の演奏者の音をよく聞けていない状況に陥ることがあります。
↓
弾きやすいフレーズを持っておく、常に全体で一つの音楽と意識する。鳴っている音、鳴らしたい音が分からない
他の演奏者の音を汲み取って音をなるしたいときや、浮かんだフレーズを鳴らしたいときに、瞬時にその音を鳴らすことの難しさがあります。
↓
キーやスケールが決まっている時はそれらをヒントに相対的に音を探る、楽器のどこを弾くと鳴らしたい音が鳴るのか擦り合わせる練習をしておく、音の間違いを恐れず完璧を求めない。展開や曲の終わりを作りづらい
演奏者が複数人の場合、曲の展開や終止はその場で作っていく必要があり、難しく感じることがある。
↓
相手の音をよく聞き進んでいく方向をお互いキャッチする、合図を出す指揮者を作る、音量やテンポ感で表現する、フレーズやコードの終止系を用いる。
おわり
今回はインプロビゼーションという、表現方法の一つの形について書きました。演奏者と観客がその瞬間、その場を楽しめる演奏の形態だと思いました。
ライブ演奏だけでなく、創作活動のアイデアを出すための手段として用いることもできると思います。
【RELEASE】
2024.10.22
piano series no.5
「home」- yusuke hagi
Listen↓
linkcloud.mu/c2da091c
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