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活動報告(2024年10月19日~25日)
こんにちは、ボランティアインフォの安田です。
今週は能登での活動と福島での活動の2つを行いました。今回は福島での活動についてご報告したいと思います。
LIVE AZUMA 2024での活動
福島で行ったのは10月19日(土)と20日(日)の2日にわたって福島市のあづま総合運動公園で実施されたLIVE AZUMA 2024という音楽フェスでのボランティアです。著名なアーティストやDJが多数参加するフェスになっており、2日間でなんと1万人以上が来場するというイベントでした。アーティストのライブを聞くには有償のエリアに入場する必要があるのですが、入場無料のエリアもありました。このエリアでは東北で有名な飲食店やラーメン店が出店していて、おいしい食べ物を楽しむことができました。
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LIVE AZUMAは今回で三回目。ボランティアインフォがお手伝いするのも3回目です。今回は「運営」と「エコステーション」という2つの業務を担いました。2日合わせて合計150名ほどのボランティアが集まり、現地で活動をしてもらいました。
「運営」という業務では、来場者のリストバンド(入場証)を入口でチェックしたり、来場者数のカウントなどをします。
「エコステーション」という業務では、会場内にある8か所のエコステーション(ごみ捨て場)で、ごみの分別のお願いをしたり、溜まったごみを集積所に運ぶなどの対応を行います。丁寧にお願いすることで、ペットボトルを捨てるときもキャップとラベルとボトルにしっかりと分別して捨ててくださる方が多くいました。これが普段の生活でも習慣化され、ごみの分別という文化が浸透するといいなと思います。
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ちょっとびっくりな福島の「日本一」
聞いた話によると福島県は県民ひとりあたりのごみの排出量が日本一なのだそうです。そのためすこしでもフェスのごみ排出を抑えるため、今回カトラリー(スプーン、フォーク、お箸など)の持ち込みをお願いし、カトラリーの洗い場を用意していました。ただし全員がカトラリーを持ち込むこともなかなか難しいので、会場内にはカトラリースタンドというものを設置し、木製のカトラリーを有料で販売していました。実際にカトラリーを会場に持ち込んだ方は多くはなかったのですが、驚いたのは有料で購入したカトラリーでも使い捨てずに、洗って使い続ける方もいらっしゃったことです。カトラリーの持ち込みと、現地での有料販売は初めての試みだったようで、主催者側としては反発もあるかもしれない、と心配していたようでしたが多くの方から賛同を得られ、購入したカトラリーも洗って再利用するという行動にまでつながっていたので心配は杞憂に終わったようです。
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「積み重ねること」の重要性
活動していた2日間は、土曜の夜に強風があってモノが飛んだりするなどのトラブルはありましたが、イベントそのものは大きなトラブルもなく無事に終わりました。参加したボランティアは適宜休憩をとりながら、休憩の合間にお気に入りのアーティストのライブを楽しむこともできたようで、楽しみながらイベントの運営に貢献することができたようでした。
今回参加した150名のうち、約8割は東北からの参加、残りは首都圏からの参加でした。こういった音楽フェスの場合、首都圏から大型バスでボランティアが移動するということもあるのですが今回は地元東北の方が多かったのが印象的です。このイベントが三回目を迎えて恒例化してきたことや、やはり東日本大震災を超えて助け合いの精神がはぐくまれた東北だからこその結果というところも要因としてはあったかもしれません。
加えてボランティアインフォという団体としても2011年に仙台から活動を開始し、10年以上にわたる活動をしてきました。多くの被災地や音楽イベントでのボランティア活動の積み重ねが今回150名という規模のボランティアを派遣することを実現できたのではないかと思います。
LIVE AZUMA 2024で150人をまとめたのはボランティアインフォ代表理事の北村でした。今回の参加者の中には2013年のボランティアに参加してくれた方もいたそうで、久しぶりの再会となったそうです。過去ボランティアに参加してくれた方は業務経験はもちろん、人間関係もあるのでコミュニケーションが円滑にとれ、安心して任せることができたとのこと。活動を続け人とのつながりができるからこそ、再会を楽しみながらもボランティア業務を円滑にまわすことができる、積み重ねることの大事さをこのフェスで再認識したと北村は話していました。
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