麻雀の上手さと強さってなんぞや

麻雀界隈にいると、大体の人が疑問に思うことがあると思う。

「上手いと強いの差って何?」

これだ。勿論、定義なんてものはありはしない。

ここからは私が思っていることを率直に書いてみます。あくまでも私の解釈なので、「そういう見方ねー」的に軽く見てください。

上手いと強いの差は?

 『上手い』は一選択を称賛する言葉。

強い』はその人の打ち方やその人の思考に基づいた麻雀のような、個人の能力や麻雀を称賛する言葉。

じゃあ違いは何?って話↓

上手い』は刹那的な称賛。
しかし、『上手い』に関しては、その選択を後押しする知識や情報があり、「○○で△△だから上手い」というような説明ができる。
だから、「なんとなく上手い」という言葉は私の解釈的にはありえない言葉になる。

強い』は相対的に長期的かつふわっとした称賛。
上手い』の積み重ねが見られるような麻雀にも使われるが、「巧者らしい選択を無視してるけど強い」や「この選択は懐疑的だけど、彼は麻雀とメンタルにブレがなく強い」のような、ふわっとした言葉も通用する。

長々と書いちゃったから見易い箇条書きパート

上手い
・刹那的(一選択から一戦)
・知識や情報で説明可能
・「よく分からないけど上手い」はあり得ない

強い
・相対的には長期的(一選択から人生)
・『上手い』の積み重ねパターンあり
・「よく分からないけど強い」のようなふわっとした称賛もあり

最後にMリーグ2020のレギュラーシーズンスコアトップの佐々木寿人pについて少しだけ話します。

佐々木pは一見『強い』のみの言葉で済まされやすいプロの一人。ダマテンをかなり軽視して早切りでとにかくリーチを打つ印象が視聴者の中では強いと思う。

しかし、佐々木pは100%真っ直ぐリーチまで向かうわけでもなく、手組み精度はかなり高い。また、ダマテンを軽視しているのではなく、リーチの強さを全面的に利用した結果があのリーチ攻撃型を生んでいるだけである。
ホンイツ…失敬、ホンイチやチートイなどでの打点の取り方も上手い。
攻撃的な一面だけかと思いきや、巧者とのチキンレースでも雀力が発揮され、かなりピントが合ったタイミングでオリに回るなどの、守備的な側面もかなり評価されるべきだと思う。

ということで、Mリーグ全半荘を見ている私から佐々木pへの評価は「上手くて強い」ということになります。

小話でしたが、ではこれにて

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