指導者が覚えるべきリーダーシップ論

6月29日(木)
【心理学/マネージメント】
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おはようございます。
今日のミーティングをはじめますよー。
 
トイレットペーパーを使い終わった後に変えられない人を完全に見下しているしょーごです。
 
さて、トイレに行くたびにトイレットペーパーを変えている僕がお届けする本日のテーマは
『指導者が覚えるべきリーダーシップ論』
それでは、楽しんでいってね
 
☆★☆注意点★☆★
僕はバレーボールの指導を専門としていますので、ちょいちょいバレーの用語が含まれることがあります。
 
その場合はお手数ですが、ご自身の専門のスポーツに変換しながら読んでいただければと思います!
 
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明確な目標を伝える
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僕が考える指導者の仕事は試合に勝つことだと考えています。
最終的には全国大会で優勝することです。
 
もちろん、これは選手にも保護者にも毎年伝えている事であり、この記事を読んでいただいている勉強熱心な指導者も同じような考えを持つ方が多いのではないでしょうか
 
ただ、勘違いしてはいけないのは『全国大会優勝』は『目的』であって『目標』ではないということです。
#でた、言葉遊び。
#うざいよね。
 
例えば、ピクニックに行くとしましょう。
 
『ピクニックに行く=目的』なので、これで話しが終了してしまいます。
 
そしたら、こんな疑問が出てきませんか?
「え?行先は?」
「何時集合?」
「おやつは何円まで?」
などなど。
 
そういった目的に達成するまでに決めておく必要があるものを伝えないと、ピクニックに行く参加者が困ってしまいます。
 
閑話休題。
 
これをチーム目的が『県大会優勝』のチームに当てはめて考えてみましょう。
指導者が選手を集めて言うわけです。
指導者「よし、今年の目標は県大会優勝だ!頑張るぞ」
 
これでは、選手たちの頭の中で考えていることは
選手「え?どんなやって?」です。
 
いや、ちゃんと伝えているよ!って考えているそこのあなた。
こんな感じでしょうか?
 
指導者「よし、今年の目標は県大会優勝だ!まずやることはレシーブ練習で守備を強化しよう!この前はサーブレシーブが弱かったからそこから鍛えるぞ!」
 
目的:県大会優勝
目標:レシーブ練習
     ∟サーブレシーブの強化
 
これではまだ選手には届いていません。
大事なことは『選手が目標を達成するまでの明確な道筋を共有できているか』です。
 
この時に使った方が良いのが『数字と図解と動画』です。
#これは以前の記事(特別な指導者のマインドセット①.②)に書いてますので、ぜひ、参考にしてください
 
誰がどんな場面でどのスキルが足りていないから結果がどうなったのかを明確に数字と動画を使って視覚的に伝えます。
 
そして、図解を使ってどのようにしたら目標であるサーブレシーブを強化できるかを資料にまとめて指導者が思っていることを選手に伝えます。
 
これで指導者と選手で目標の共有が完了しました!
 
 
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最重要なコミュニケーション能力
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何回も言っておりますが、指導者にとって唯一の必要な能力は『信用を選手から得ること』です。
#本当に。
 
極端な話し、選手があなたのことを嫌いなら、どれだけあなたが優秀な指導者でもあなたの話しなんて聞き入れてもらいません。
#自戒を込めて。
 
そして、その信用を蓄積する手段の一つに『コミュニケーション能力』があります。
 
近年、コミュニケーション能力の重要性は見直されてきています。
例えばダイエットでおなじみライザップは新入社員を取るときに最も大事にしている項目は筋肉の知識でも、マッチョでもなく、コミュニケーション能力だといいます。
 
筋肉の知識もマッチョも入社してから3か月程度の研修を行うと覚えられるそうですが、コミュニケーション能力は強制するのに莫大な時間がかかります。
 
だったら、最初からコミュニケーション能力が高い人を取ったほうがコストパフォーマンスが高いわけですね。
 
特に表情の伝播という心理学?もありまして、笑顔の人の周りは笑顔になるし、怒っている人の周りは緊張しているという実験データもあります。
#指導者もにこにこしている方がいいに決まっている。
 
だから、選手に積極的に笑顔で話しかけなければなりません。
指導者は選手に
・何をするのか
・何を達成したいのか
・やりかたは合っているのか
・どんなところに疑問を持っているのか
それを確認し、自分の想いと選手の想いを共有し、全体の方向性を整えてあげることが重要になってきます。
#すぐに道からそれちゃう選手もいるしね。
 
自然と会話が多くなるので、選手が「あれ?監督って話しかけても問題ない人?」って監督像を切り替えてくれれば、そのうち『選手から』質問が来るようになります。
#実際に、僕のチームでは選手からの質問大会があります。
 
選手から質問に来るようになれば、もっと効率的にコミュニケーションが取れるし、質問に来ない選手をよりピックアップして話しかけることができるし、めちゃめちゃいいことだらけです!
 
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フィードバックを必ず行う
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選手は指導者のメニューに従って練習を行います。
 
なので、なかなか自分でやり方が当たっているかの確認作業を行うことが難しいです。
 
まだ「このやり方で当たっているのかな?」って疑問を持ってくれる選手ばかりならいいのですが、言われたことだけをやる選手の方が大半でその選手たちは何も考えていないので、間違えたことを間違えたまま練習してしまいます。
 
なので指導者は選手のパフォーマンスを理解し、改善するためにフィードバックを与えることが何よりも重要なんです。
#フィードバック:出来ているかどうかの確認
 
そして、何よりも効果的なのは『フィードバックを行うことによって、選手が自分を見てくれている』という承認欲求を満たすことが可能なことです。
 
褒められたり、注目してもらうのが嫌いな人はいません。
みんなプラスの方面で評価されて承認欲求を満たしたいのです。
#僕もそう。褒めて、褒めて。
 
だから、指導者がフィードバックを通じて話しを終わる最後に
「頑張っているの知っているよ」とか
「昨日より全然いいね」とかを伝えるだけで選手は一層頑張ることができます。
#信用も爆上がり。
 
フィードバックは選手の能力開発にも必要でありピグマリオン効果の促進にもつながります。
#ピグマリオン効果:褒めたらパフォーマンスが上がる
 
それを毎日繰り返し行うことで、全体の技量も上がっていき目的である『県大会優勝』に近づくことが出来ます。
 
 
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本日のまとめ
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ってことで、本日は『指導者が覚えるべきリーダーシップ論』というテーマでお話しさせていただきました。
 
<まとめ>
①   目標を明確に伝えるやり方は『数字・動画』で視覚的に伝え、『図解』で理解させる
②   積極的に選手に話しかけよう
③   フィードバックを行うことで承認欲求をくすぐっちゃおう
でした。
 
 
それでは、今日のミーティングは以上です。
解散!
 

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