【勝利至上主義のススメ:指導者とは】
■チームの状態は指導者を投影している
結論から申し上げて、今、チームに何らかの悩みを抱えている場合、その全ての原因はあなたにある。
僕は指導者ミーティング365というバレーボールの指導者が参加しているコミュニティを運営しているが、そこに寄せられる多くの悩みを少し紹介してみよう
指導者A「チームの雰囲気が悪く、声も出さない。私は一生懸命指導しているが響いていない気がする」
もちろん、この悩みは今読んでいるあなたがリアクションしやすいような見栄えの良い悩みを選んではいるが、僕に届くお悩みは概ねこのような内容であることは間違いない。
さて、タイトルにもある『指導者とは』の回答についてこの悩みから深堀していこうと思う
■あなたから影響の波紋は広がる
悩みをもう一度見てみると、違和感のある助詞が2つあるのがお分かりいただけるだろうか。
正解は、私『は』一生懸命指導している『が』である。
この言葉の真意とは
『俺は』悪くない、『選手が』悪い。
という、圧倒的な他責思考であり、責任を選手に帰しているところからもわかるように最も指導者に向いていない性格であると言える。
他責思考とは『自分は悪くない』から、『現状に満足』する傾向にあるので、『自己成長を妨げる』原因だと言われています。
意志の有無には関係なく指導者はチームの中心であり、良くも悪くも選手に影響力が出てしまうものだ。
少しイメージしてほしい。
川に石を投げ入れてみる。
すると、石の落下点を中心に波紋が広がっていく。
勘のいいあなたは僕の意図を理解できたと思うが
石:あなた
波紋:影響力
と比喩することができる。
他責思考で責任を相手に押し付ける指導者の影響力は確実に選手に伝わるので
・チームの雰囲気が悪い
・声を出さない
・響かない
これらの原因は全て指導者Aの性格が選手に反映されているのでしょう。
#指導者Aの上司も指導者Aに対して 、同様の事を思っているはずだ。
■指導者に求められる能力
こう考える事は出来ないだろうか。
チームの雰囲気が悪い
↓
俺が雰囲気を悪くしている?
#自責思考
↓
俺から雰囲気を良くするためには?
↓
練習中は常に笑顔で1トーン上げて喋ってみよう
ここで「なぜ、俺がそんなことをやらないといけない」と思ったあなたはセンスが1㎜もないので今すぐ本を閉じて、選手の為にも指導者を辞めていただきたい。
あなたが指導者Aの様な選手に責任を負わす指導者じゃない事を切に願うばかりだが、指導者の態度や考えが選手にも影響するという事はご理解いただけたと思う。
選手はあなたを写す鏡なのである。
さぁ、ここまで来ると簡単だ。
あなたが選手に取って良い態度や考えを常に発信し続ければ、その良い影響を選手は受け取る。
選手をあなたの理想に近づけるためには、あなたがあなたの理想に近づくしか手はなさそうだ。
指導者に求められる能力
それは、『人徳者』である。
そんな事を言うと
「いやいや、俺はそんな優れた人間じゃないし」とか思うだろう。
安心してほしい。
僕も口が裂けても自分を人徳者だとは思わない。
ただし、選手は僕の事を人徳者だと思っている。
そんなあなたに僕がいつも使っている技を紹介しよう。
それは『理想の人徳者を演じる』である。
自宅に鍵をかけて出発する瞬間から
自宅の鍵を開けてドアを閉じるまで
その間だけ人徳者を演じる。
それだけで、あなたのチームは劇的に改善していくだろう。
#指導者へ
#書籍化希望
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