感情は自由に選択できる
人間には喜怒哀楽の感情がありますが、よく考えてみると喜怒哀楽の感情を言葉で表現することは非常に難しいことです。
楽しいという感情や怒りの感情を、言葉で表現できる人はいないと思います。
感情を言葉で説明する場合は、出来事とセットになることで表現することが可能になります。
・宝くじが当たった + 嬉しい
・悪口を言われた + 腹が立つ
・親しい人が亡くなった + 悲しい
このように湧き上がる感情は、何かしらの出来事に対する反応であることが分かります。
出来事が起きてから反応するまでは一瞬ですが、細かく分析すると、この一瞬の中に4つのプロセスがあります。
~出来事に対する反応までの4つのプロセス~
1.出来事が起きる。
2.出来事に対する善悪の価値判断をする。
3.価値判断を元に感情の選択。
4.反応する。
この4つのプロセスの中で、3つめの「感情」は自由に選択することができます。
例えば「悪口を言われ腹が立った」という場合は、「悪口を言われるという出来事」に対し「悪」という価値判断を下し、「怒りの感情」を自分で選択しています。
では、悪口雑言を浴びせてくる相手を善い人だと思い、受け入れれば良いということでもありません。
最も重要なことは出来事に対して、善悪の価値判断をしないことです。
出来事は出来事として存在しているのみです。
出来事に対する価値判断をしなければ、感情の選択にも繋がりません。
その結果、負の感情に支配されることもなく、更に反撃もせずに済みます。
この世には、良い出来事も悪い出来事も存在しません。
良い悪いは自分の勝手な価値判断です。
負の感情が湧き上がるのは、自分の勝手な価値判断の結果です。
感情には選択の自由がありますので、難しいことですが負の感情を選択しないことが大切です。