韓氏意拳まとめ

私は韓氏意拳という武術を習っている。この武術の考え方と、それに基づく練習体系と、その実践的な効果は、私の発声と発声指導に大きな影響をアタている。

と言いつつも、しばらくは通えていなかった。

ところが、この状況でも活動を続けている韓氏意拳に改めて、今までとは違う観点から興味を持ち、久しぶりに講習会に足を運んで見た。

以下は私のメモ。文責は私にある。

プレワーク 〜重要なポイント

     |安定する|
帯の結び目|右|左腰|
所作   |腹|胸 |

・この上下の組み合わせを変えると不安定になる
・なぜこの現象が起きるのか?
  血流の流れ?内臓の配置?オーラは右回りだから?

ではなくて、ハタラキ、現象として考えたい

現象には2種類

・現象に対して自覚的:肉体、精神、感覚
  → これでハタラキ、現象を捉えようとすると、不安定になる。つまり、起きるはずのコトが起きない。

・無自覚
  → いかに無自覚な現象を自覚していくかが問題。しかし、適切な方法で、感覚、精神、肉体と違うところで感じられるようになる。

・無自覚な自覚の仕方
  → 身体から。体会、体認、経験

で、実際に稽古開始

・式(動法)を通して身体に向き合う。今回は、上げる、寄せるという所作

・6つの身体の層
  意拳の稽古で多くの見受けられるのは、身体に向き合う場合、上の3層に留まっているケース。下に下ろす!!

画像1

・よく分からない現象受け入れるコトが大事

・先端だと思っているものは、感覚の経験。実際ではない。

先生が触れる指導の際

・動くため、反応するために集注するのではなく、自分の体会、体認、経験のために集注する。

・具体的には胸から鳩尾、おへそ、下腹部、お尻、太ももの裏、膝の裏、ふくらはぎ、踵、足の側面、足の甲。またお腹に上がり、”お腹から”脇を観て、肘、前腕、手の甲。そして指の先端。

・動き時は”先端”から。

・集注には個性は無い。ただ、その形の中に、自ずとその人らしさが生じる。

・一度集注すると、同じ式や型を2回目すると、より深いところにいける。


以上

終わりに

・韓氏意拳の講習会に参加したコトのある人なら分かるが、いわゆる一般的な人がイメージする、武術らしい稽古はほとんどしない。

今回も、じっくり身体を観ていくことを繰り返した。

これはこれでキツイが(笑)、やればやるほど心が落ち着く。いや、全く動じない感じになる。

これだと禅のようだが、今回教えて頂いた「身体の観方」は、動きを導くためにある。そこが禅との大きな違いだろう。

先生の導きがあるから出来た感じがあったとは言え、集注から導かれた動きの時の独特の感覚は、本当に不思議で、これこそ韓氏意拳ならでは、だ。

ただ、これを家でどう練習すれば良いのか。この心許なさも韓氏意拳ならではだ苦笑

話は変わるが、
正直言えば、家をでる時には、このタイミングで武術の稽古に行くか?と問う自分がいた。

が、

このタイミングだからこそ、行って本当に良かったと思っている。


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