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新ユニットは異世界から!? 新感覚朗読劇ボイスト11~ISEKAI MODE・ダンデライオン「ISEKAI MODEがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」~ [公演レポート]

ボイスト好きな「ボイスター」な皆様、こんにちは!

今回は「ボイスト11~ISEKAI MODE・ダンデライオン「ISEKAI MODEがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」~の公演レポートをお届けします。

ボイスト11~ISEKAI MODE・ダンデライオン「ISEKAI MODEがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」~

ボイストとは?

個性的なキャラクターが3人1組のユニットを組み、
自分たちでオリジナル脚本を作り
朗読大会『Voice & Stories』に挑んでいく物語。

朗読大会『Voice & Stories』は優勝すると「なんでも1つ願いを叶えることができる」と言われており、ボイストに参加するユニットはそれぞれに叶えた願いを持っています。

朗読大会『Voice & Stories』は、予選→本選→決勝トーナメントで構成され、予選はブロック制の総当たり戦で行われています。(現在A・Bブロックが開幕中!)

作品は「日常パート」と「朗読パート」で構成され
2つのパートを楽しんでいただけるのも魅力のひとつです!
・日常パート:キャラクターたちの日常のお話
・朗読パート:キャラクターがボイストオリジナル脚本を朗読

なお、前回公演の「ボイスト10 ~Voice & Stories 予選Bブロック『Peek a Boo! vs.UNDERCΦDE』~」は、YouTubeにて無料で配信中です!

ボイスト11 あらすじ

世界を滅する呪文-VOICE-、唱えちゃお!

VoiceとStoryを繋げる、3人1組のユニットたち。
私たちが挑戦するのは、懐かしくて新しい朗読バトル「Voice & Stories」。

ヒップホップが大好きな異世界生まれのメフィスト・マオ、ラプラス・のどか、ガブリエル・サキ。
魔界の長い穴を抜けると、そこで3人は叫んだ。

『海が、青い!!』

慌てて魔界に戻ろうとするも、魔法が使えず戻れない!?
このままでは人間にイジメられてしまうかもしれない……どうしよう!

一方、ひなたの生まれた島に遊びに来たダンデライオンの3人。
もうすぐ夏休み!
きれいな海にはしゃぐ、いずみと(そのあとを追いかける)凛。
そういえばこの島の人って、みんな同じ服を着てるような……?
「ISEKAI MODE」って何だろう……?

ステキな物語ルネッサンスが、いま、始まる!?

登場人物

▼ ISEKAI MODE
ヒップホップが大好きな異世界生まれの3人は、
魔界の穴を通り、とある島に辿り着く。

しかし、穴を通る途中で謎の魔石に魔力を奪われてしまう。
魔力がなければ、元の世界に戻ることができない……

元の世界に戻るため、藁にもすがる思いで、
3人はボイスト挑戦を決意する。

しかし、こちらの世界では魔力も使えず、
異世界の存在だとバレたらいじめられるかもしれない……

でも、どうやらこの世界では、
「ぶらんど」の服を着ていると仲間と認識されるらしい。
それなら自分たちで「ぶらんど」を作っちゃおう!

「ISEKAI MODE」を流行らせて仲間を作り、この世界も制覇しちゃおう!
冥界魔王!ラーイ!

ガブリエル・サキ(cv.黒木美佑) メフィスト・マオ(cv.小山百代) ラプラス・のどか(cv.長谷川里桃)

▼ ダンデライオン
島に住むひなたが東京の高校に通うために都内に引っ越してきた。

劇場「ダンデライオン」を探して歩いていたひなたは、
「興味があるなら付いてきな」といずみに捕まる。

ひなたは驚くまもなく、どうしてだか、
いずみ・凛と一緒に朗読劇に出ることになる。

その日からチームとして活動を始める「ダンデライオン」。

彼女たちの願いは過去と未来を繋ぐこと。

いずみの祖父が運営して、ひなたの祖母が俳優として活躍していた
小劇場「ダンデライオン」の再建!

鈴鳴凛(cv.佐々木未来) 朝比奈ひなた(cv.千春) 和泉屋いずみ(cv.加藤聖奈)

公演レポート

「ボイスト11」は、2024年7月14日(日)に開催され、昼夜2回公演。会場はところざわサクラタウン ホールBだ。

「ISEKAI MODEがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」というタイトル通り、新ユニット「ISEKAI MODE」のお披露目公演だ。対するは「ダンデライオン」。異世界の使者と心優しい女子高生たちの2組・計6名による朗読劇が繰り広げられた。

いよいよ公演が始まると、いきなり登場する「ISEKAI MODE」。どうやら魔王の孫であるメフィスト・マオの提案で謎の洞窟を探検しているようだ。

この洞窟の出口は、なんと「原宿」!?
「原宿」は彼女たちにとっては「異世界のパワースポット」らしい。

だが、何やらマオが挙動不審だぞ……?
そんなマオを信用できないのどかは、マオの言うことを聞かずに単独行動。

しかし、物語の世界では単独行動は即ち「死」を意味する。
あぁ、のどかの運命やいかに!?

と物語が始まったところで、オープニング映像が流れる。

ヒップホップが大好きな「 ISEKAI MODE」ということもあってか、メフィスト・マオ(CV.小山百代)の歌う ISEKAI MODE 1st Single 「GIRL’S RESIST」 はオシャレなナンバーに仕上がっている。

なお、ボイストは公演ごとに新曲が発表されている。まずは推しキャラの楽曲からチェックしてみてほしい。

さて、洞窟から落下して目が覚めた3人。

目の前には「青い海」が広がっている。
自分たちの住んでいる世界では海は「赤い色」なのに……!?

驚愕する3人だったが、今いる場所が異世界である「日本」の離島であることを理解する。

ちなみに、のどか行きつけの「異世界図書館」にはどうやら「日本」について記述した本もあるようだ。図書館凄いな、と思ったボイスターも多いことだろう。

しかし、元の場所に帰る方法を失い途方に暮れる。
どうしたものかと悩みながらも、ひとまずこの世界で生きていくことを決める3人。

「気持ちの切り替えの速さ、マジ異世界だな」と思ったボイスターも多い(以下略)。

それから数ヶ月後のある日。

「ダンデライオン」のひなた、いずみ、凛の3人は、ひなたの故郷である宮崎の島にいた。どうやらひなたの祖母・朝比奈ひぐらしさんの誕生日をサプライズでお祝いに来たようだ。

だが、朝比奈ひぐらしおばあちゃんは、世界一周旅行中で不在だったようだ。元気なおばあちゃん、素晴らしい。

さて、当初の目的は達成できない3人だが、せっかく海に来たのだから泳ぎたいよねと海辺にやってきた。お約束の水着回に期待した凛がお約束通り鼻血を垂らす。いずみと凛はおそらく合宿などで一緒に温泉に入ったりしていたわけで、現場は血の海と化していたであろうことは想像に難くない。

そんなやりとりをしていた「ダンデライオン」の3人だが、なんと「ISEKAI MODE」と出会う。どうやらマオたち3人がやってきた島というのが、ひなたの故郷であったのだ。

「ISEKAI MODE」の3人は、移動販売車として服屋さん兼海の家を営業していた。車や服の素材などをどのように手に入れたのかを気にするのは野暮というものだろう。きっと何かしら理由がある。

「なんでこんなところで営業しているの?」とひなたが疑問を持つ。
「帰れなくなってしまったからだ」と自らの状況を伝えるISEKAI MODE。

それなら「ボイストで優勝すれば帰れるよ!」と提案するダンデライオン。
半信半疑ののどかだったが、何もしないのはのどからしくないと嗜めるマオ。

こうしてボイストに挑戦することになるISEKAI MODEだが、そもそも朗読劇というものがわからない。

「じゃあ、いずみの経営する古書店「蒲葵堂びろうど」で朗読会をやろうよ!」とひなたが言う。満場一致で開催が決定した。

それから数日後、いよいよ始まる朗読会。

まずは「ISEKAI MODE」から。
タイトルは『Endless 本能寺』ということだ。

「本能寺の変」をベースにしたタイムリープものであり、織田信長や森蘭丸といった界隈での人気キャラが登場する。

異世界から来たマオたちが日本の歴史!?織田信長!?と思われたボイスターも多いことだろう。著者もその一人ではある。

しかし考えてみれば、「異世界図書館」には日本の記述があり、織田信長が「第六天魔王」と呼称されていることも記載があるのかもしれない。もしくは、師匠であるいずみが教えたのかもしれない。いずれにせよ、ISEKAI MODEの3人は、織田信長についても何かしらで知る機会があったに違いない、と想像できる。

なお、「俺ァ、信長さんだぜ」と名乗る織田さんが「第六天魔王」と呼ばれにるにいたった理由としては、1573年に甲斐の大名・武田信玄から挑戦状を受け取り、その返書を送る際に「第六天魔王」と署名した、という記録があることに起因しているとかいないとか。

さて、『Endless 本能寺』では信長さんと森蘭丸、そして、謎の男はどうなってしまうのか。それは配信にて見届けてほしい。

さて、次いで「ダンデライオン」による『お節介モード』が始まる。

「ダンデライオン」の朗読劇『お節介モード』は、海辺に「お節介カフェ」なる「余計なお世話」感のあるカフェを開こうという物語。

お節介といえば、「ダンデライオン」はボイストにて様々なユニットと試合や朗読会を行っている。彼女たちは、持ち前のコミュニケーション力と受容力の高さにより誰とでも仲良くなってしまう。今回も「異世界」から来たマオ・サキ・のどかとあっという間に打ち解けているのも、さすがとしか言いようがない。『お節介モード』とは、まさにそんな「ダンデライオン」の3人だからこそ書ける物語だと思わされる。

それにしても、「ダンデライオン」はユニットの中でも特に物語の幅が広いように感じる。童話のパロディからラブコメ、コメディ、ホラーと来て、今回はヒューマンドラマである。さすがは「朗読ノケモノ」の異名を持つ、和泉屋いずみが立ち上げたユニットである。

今回の『お節介モード』がどう着地するのか、ぜひ確認してみてほしい。

なお、今回の朗読劇中にも登場する謎の男・トム。思ったよりイケおじ風味だったことが、著者には驚きポイントであることを報告しておこう。

つつがなく朗読会は終わり、再び再結する両ユニットの6名たち。

ボイストについて半信半疑だったのどかも、朗読劇を楽しんでくれるみんながいたことに気付く。「楽しんでくれる人がいるなら、応援してくれるみんながいるなら、ボクは頑張りたい」と語るのどかに「ISEKAI MODE」も「ダンデライオン」も笑顔で応じる。

その後、東京発出店の場所を探す「ISEKAI MODE」に対し、「ダンデライオン」の3人は、鈴鳴家の広大な庭や古書店「蒲葵堂びろうど」を薦める。

どちらにしようかと迷っているところで、天の声が観客に語りかける。ボイストお決まりのマルチエンディングの分岐ポイントだ。

昼公演・夜公演共にちょっとしたアクシデントがあったものの、そこはアドリブ慣れしている歴戦の猛者たちである。顔付きが違う。余裕綽々でピンチをチャンスに変えて、観客の笑い声が会場に響く。

さて、鈴鳴家の広大な庭と古書店「蒲葵堂びろうど」で、それぞれ何が起きたのか、それはあなたの目で確かめていただきたい。

そうして、6人の今回の物語も終わりに近づいていく。お互いにこれからも頑張るぞと告げると、壇上の6人が頭を下げる。観客からは盛大な拍手が贈られ、今回の「ISEKAI MODE」と「ダンデライオン」の朗読会は幕を閉じるのだった。

素晴らしい朗読を見せてくれた6人からのメッセージは、改めて以下のボイスト公式Xより確認されたし。

最後に……

昼夜公演共に「ニコニコチャンネル+」の『ボイストチャンネル』にて配信中!会員登録すると、本公演の本編やアフタートークなどの他にも過去の配信が何度でも楽しめます。

また、ボイストの詳細情報は、ボイスト公式ホームページ、もしくは、ボイスト公式Xにて確認してください。

それでは、また「劇場」もしくは「配信」でお会いしましょう!!

文・写真:ボイスト研究員ナカタニ

#ボイスト #朗読劇

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